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生活環境:服飾 生活環境:家政

和洋女子大学周辺を起点としたサイクリングルートの検討 ―自転車で暮らしはどう変わる?―

サイクリング・自転車は、単なる移動手段やスポーツにとどまりません。実は、健康、食、住まい、まちづくり、人とのつながり、観光など、私たちの生活とさまざまな形で関わっています。生活環境学科の岡本秀明准教授(生活と福祉)の研究テーマのひとつが「生活環境やウェルビーイング※とサイクリングの関係」です。自身も自転車の世界選手権などにも挑戦されている、岡本秀明准教授による今年の研究の取り組みを紹介します。

※ウェルビーイングとは、健康・幸福・人とのつながりなどを含む、よりよく充実した生活の状態などを指す言葉です。

【写真】この夏にアジア・日本で初開催となったUCIグランフォンド世界選手権スタート地点での岡本秀明准教授

以下、岡本秀明準教授によるレポートです。

サイクリングから広がる「生活環境学科」の多彩な学びや研究

サイクリング・自転車は、生活環境学科で学ぶ「衣生活」、「食生活」、「すまいと住環境・まちづくり」、「家族」、「こども」、「福祉」、「消費生活」、「睡眠」、「教育」、「幸せで豊かな生活・社会」といった多様な分野と深く結びついています。さらに、「健康」、「観光」、「地域おこし」、「イベント企画・運営」、「SDGs」、「安全」などへも学びが広がります。このようなサイクリングを題材に、生活環境やウェルビーイングとの関係についての研究に取り組んでいます。

自国開催の世界選手権への出場と中高年の健康について

サイクリングは、心身の健康増進や体力の維持・向上をもたらします。実は私は5年前に心臓の病気を経験しました。そのとき、「心臓の病気と手術を経験したあとでも自転車競技に復帰して再び速く走れるのだろうか?」という疑問を抱いたことがきっかけとなり、サイクリングと中高年の健康との関係について強い関心をもつようになりました。
そのような中、2026年8月にアマチュア自転車ロードレース大会の最高峰「UCIグランフォンド世界選手権」が、アジアで初となる日本で開催されるというニュースが飛び込んできました。多くのサイクリストにとって、国内で開催される世界選手権はぜひ挑戦してみたい特別な舞台です。この大会への出場権を獲得し、完走することを目標に掲げるとともに、自身のサイクリング経験を一つの事例として捉え、サイクリングと健康・ウェルビーイングについて考えてみることにしました。

【写真】スタート直前の様子(55-59歳の部)

【写真】前日の受付会場の様子

その後、厳しい予選大会を経て無事に出場権を獲得。2026年8月30日に北海道ニセコで開催された「UCIグランフォンド世界選手権」に出場しました。レースは距離140kmで争われ、43位(55-59歳の部、出走134名、完走129名)で完走を果たしました。
世界選手権への挑戦を通じて、中高年になっても健康状態と向き合いながらスポーツを継続し、新たな目標に挑戦することの意義を考える機会となりました。こうした経験が、生活の充実やウェルビーイングにどうつながるのか、自らの体験を通して研究を深めています。

体験を地域へ ~本学周辺からの3つのサイクリングルートの検討

和洋女子大学が面している江戸川堤防には、河口(上妙典)から利根川との分岐点まで50kmを超える自転車歩行者専用道路等が整備されています。この恵まれた江戸川の道を活用し、本学周辺を起点とする3つのサイクリングルートを検討しました。

【地図】ショートコース

【地図】ミドルコース 

【地図】ロングコース

※1:地図は「Ride with GPS」でGoogleマップモードにより作成しました。
※2:地図上の星印は和洋女子大学の位置を示しています。

●ショートコース(往復18km): 江戸川河口まで行くルートです。短い時間でも海を見に行くことができ、気軽なフィットネスとしても楽しめそうです。
●ミドルコース(往復60km): 江戸川を北上し、緑豊かな水辺の景観変化を楽しめる利根運河を目指すルートです。
●ロングコース(100km): 江戸川を北上して利根川・江戸川分岐点にある関宿城まで走り、利根川、利根運河を経由して戻ってくる健脚者向けの100kmルートです。

ロングコースは、偶然にも「ちょうど100km」という区切りのよい距離となりました。「和洋100kmサイクリングルート」などとして、本学を象徴するサイクリングルートの一つに発展する可能性も感じています。

【写真】和洋女子大学と江戸川

【写真】江戸川と東京メトロ東西線(河口から2km地点:ショートコース)

【写真】美しい水辺の利根運河(ミドル・ロングコース)

【写真】利根川と江戸川が分岐する地点にある関宿城(ロングコース)

今後は、生活環境学科の学生たちのフレッシュな視点を取り入れながら、各ルート近辺にある立ち寄りスポット(カフェ、立ち寄りグルメ、観光名所、休憩施設など)の検討を行い、サイクリング案内マップの作成などを進めていく予定です。身近な地域から「豊かな暮らし」を考え、提案する取り組みへと発展させ、生活環境学科の学びや自身の研究をさらに広げていきたいと考えています。
(文責:岡本秀明)

岡本准教授の特別授業「自転車・サイクリングと家政福祉学科の学び」や家政福祉コース・生活環境学科(旧・家政福祉学科)に関する学びの授業の様子の記事はこちらから

生活環境学科 服飾造形コースの学びについてはこちらから
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