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数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度

デジタル・データサイエンス教育プログラム

デジタル・データサイエンス
教育プログラムについて

1.概要

2022年度から新しい高等学校学習指導要領に基づき、共通必修科目「情報 I」が新設されました。情報処理、データサイエンス、プログラミングについてなど情報に関する知識は、今や現代人の基本リテラシーになっています。
これからの社会を担う本学学生がデータサイエンス、AIについて知る機会を設けるため、2022年後期に一部の科目の授業内容を変更し、データサイエンスや AIについて興味を広げるきっかけになるような授業を行いました。大学として2023年度に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に申請しています。

数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)※文部科学省HP
数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)申請様式

2.身につけることができる能力

データサイエンスの社会における必要性を理解するとともに、社会人になってからも情報技術を使いこなせる知識、またそれを取り扱う際のセキュリティ等に関する知識を身につけることができます。

3.プログラム対象科目と開講状況

2022年度(実績)
共通総合科目(必須科目)「パソコンの基礎と応用」

2単位 講義
科目担当:鬘谷 要 教授

Web セキュリティに関する注意事項、基本的なソフトウェアの使い方を詳説する。さらにプログラミング、IoT、AI、ビッグデータ、データサイエンスについて社会生活の中での利用について紹介する。PCの基本操作を、Windows、Officeアプリケーションを使用し、簡単な課題解決を通じて修得する。現代社会において特に重要なリテラシーである Web の安全な利用については、①セキュリティ上必須な操作の修得、②具体的な犯罪例と回避策の理解、③コミュニケーション上のマナー・モラルの修得、に重点を置く。また、今日の社会に急速に浸透しつつあるデータサイエンスおよび AI について、そもそもどのようなものかを解説し、知らず知らずに接している高度な情報処理技術の発想と実用例について正しく理解する。さらに、Excel VBAを使用してプログラミングについても体験する。

履修者数
32名(人文学部21名、国際学部1名、家政学部10名)
 

共通総合科目(選択科目)「数理と発想」

2単位 講義
科目担当:鬘谷 要 教授

数学的発想や思考について概観し、数学的なものの見方、考え方を知ることを目標にする。合わせて数学がコンピュータと共にどのように社会生活に役立つのかを説き、数学を身近に感じてもらいたい。導入として、算数から発展した一般的な数学の問題の解法について考える。続いて、微分、積分、数列、行列、ベクトル、素数、虚数、確率論などから、数学の視点を概観する。また、コンピュータと数学の接点に着目し、行列、ベクトル、虚数などがコンピュータ上での演算ツールとして驚異的な活躍を遂げたことを説く。さらに、コンピュータシミュレーションの考え方、ビッグデータ、機械学習と AI など新しいデータサイエンスの視点を社会生活と関連付けながら紹介する。

履修者数
9名(人文学部6名、家政学部3名)
 

日本文学文化学科専門科目(選択科目)「日本語学特殊演習Ⅰ」

2単位 演習
科目担当: 間淵 洋子 准教授

ICT を活用した日本語研究の実践を行う。自らの興味に合わせて日本語資料を選択し、これを電子テキスト化したデータを用いて、計量的に言語データを扱う研究手法を、実践を通して指導する。受講生の興味に合わせて、調査対象・内容を設定し、調査データ(文献資料、作品、アンケート、音声データ、Web 上の言語データ等)を収集、電子テキスト化する。これを用いて、計量的に言語データを分析し、資料の特質や特定表現の使用実態を解明する。受講生の発表と議論を中心に授業を進める。

履修者数
43名
 

心理学科専門科目(選択科目)「心理学統計法」

2単位 講義
科目担当:髙梨 一彦 教授

心理学において行われる実験や調査等で得られたデータを分析する際に求められる基本的な心理統計法の考え方やデータの処理方法を学び、心理学的なアプローチによってどのように対象の理解を作り上げていくかについての基礎を学ぶ。事実の認識についての科学哲学的な観点の理解、代表値や散布度といった基礎的な統計学を含む実際的な諸種の心理統計的手法について、電卓を用いて実際に数値計算を含む演習を行いながらその基本原理を理解する。

履修者数
77名
 

国際学科専門科目(選択科目)「観光文化と分析」

2単位 講義
科目担当:藤丸 麻紀 教授

観光関連のデータについて、インターネットで情報収集し、Google スプレッドシートやエクセルなどで分析し、読み解くための統計的知識を学ぶ。観光について分析し戦略を立てるためにデータが重要である。インターネットの情報の海の中から適切にデータを探し、日本だけでなく海外のHPからもデータを収集する方法を学ぶ。またエクセルでのデータ分析も、やり方のテクニックにとどまらず、それを読み解くための統計的知識に力を入れる。最後には独自のデータを収集し分析してレポートにまとめる。

履修者数
57名
 

健康栄誉学科専門科目(選択科目)「栄養情報処理実習」

1単位 実習
科目担当:吉田 真知子 助教

演習を通して、食品成分表を活用した栄養価計算の方法、コンピュータを利用した栄養学(主に食生活や健康)に関するデータ解析の方法について解説する。コンピュータを用いて、データ(栄養情報)の扱い方や処理方法、集計・解析方法、表の作成について実習する。データはあらかじめ配布し、共通したものを個々で使用する。食品成分表などのデータベースを活用した栄養計算の方法を学ぶ。より実践的な内容で授業を進める。

履修者数
166名
 

看護学科専門科目(選択科目)「保健統計学」

1単位 講義
科目担当:豊川 智之 教授

統計学の基礎を学びながら,保健・医療分野における応用例,実践例を理解する。統計処理の理論を理解し,実践する。集団を対象とした健康問題を検討するに際して、複雑に絡み合った要因を分析し、健康水準を高める方策を探るための方法について学習する。看護の実践における統計学の意義とその数値処理の方法を学ぶ。

履修者数
87名
 

看護学科専門科目(選択科目)「保健医療情報学」

2単位 講義
科目担当:永岡 裕康 講師

保健医療における情報活用について、ベースとなる考え方、情報の収集・処理技術、ツールやシステム、最新動向と将来の方向性といった様々な視点から概説する。看護師にとって、情報技術は重要性を増している。本講義では、病院で採用が進んでいる医療情報システムから個人用の情報ツールまで、様々な情報機器の概要と、基礎となるコンピュータ技術について説明する。さらにそれらを扱う技術だけでなく、情報とは何か、看護現場ではどのような情報を扱うか、情報の保護と公開、看護情報に関する倫理や患者の権利等についても解説する。

履修者数
40名

4.修了要件

必須科目「パソコンの基礎と応用」(共通総合科目)2単位と、所定の共通総合科目または各学科に開設する専門科目(専門科目が履修できるのは当学科に所属する学生)の2科目の単位修得とします。

6.自己点検・評価

同プログラムの履修状況や授業評価アンケート結果の受講生の声を参考に、履修者数増に向けた計画、学生への周知方法、授業運営上の工夫等について意見交換を行い、報告書に纏めました。自己点検に関する報告書を以下のとおり公表いたします。