家政学部
服飾造形学科
企画・デザイン・素材・制作・
コーディネート・ファッションビジネスを学び、
社会で活躍する人材をめざす
機能性や快適性、多様化するライフスタイルへの対応……現代における「ファッション」には、様々な付加価値が求められています。
服飾造形学科では、確かな技術の育成のための授業に加え、デザインをはじめ、素材や加工、機能、ファッションビジネスなど
様々な側面から「ファッション」の本質に迫る教育を展開。快適で高機能な衣服の設計や、衣服の身体に与える影響なども学ぶ事で、
多角的な視点から「ファッション」を創造する力を身に付けていきます。目指しているのは、衣服に関する基本的知識と理解を元に、
自ら思考・判断し、関心・意欲を持って、衣生活の質の向上のための技術と心を持った人材の育成です。
2023年度 服飾造形学科 卒業制作ショー動画
学科ニュース
動画で見る服飾造形学科
服飾造形学科の学科説明や施設紹介の動画はこちらからご覧頂けます。
服飾造形学科の学び
知識と感性を融合し、
「衣」を創造する人になる
地域社会の衣生活に対するニーズや課題を調査分析し、赤ちゃんから高齢者まで、人々の健康で快適で美しい衣生活を支えることができる人材を育成するための、課題解決型授業を展開します。
将来像~卒業生の活躍
服飾造形学科で学んで、社会で活躍している先輩たちを紹介します。
※記事はすべて取材当時のものです
FOUR YEARS OF LEARNING
4年間の学び
服飾造形学科の4年間のカリキュラムをご案内します。
「ファッション」を学ぶための技術と知識の基礎づくり。
衣服の本質と役割を理解することを大きな目標としています。衣服の歴史や文化、素材や造形、機能や管理、生産および流通など、様々な視点から「衣生活」の基本を学びます。「和裁」「洋裁」「デザイン」「素材」などの「ものづくり」に関わる分野と、広く服飾業界で活躍できるように「繊維」や「被服材料」などに関する科学の基礎についても学びます。 実習については未経験者も安心して取り組むことができるように、少人数制クラスで基礎から丁寧に解説を行い、無理なく確実に知識と技術を取得できます。将来に向け、その中から自分が興味のある分野を見つけてください。
自分の専門性を発見し、高度な学びにつなげる。
興味や関心に沿って学びを深めながら、自分の専門性を模索します。技術と知識をより高度なものに発展させると同時に、ファッションビジネスやアパレル業界などの関連分野についても学びます。4 年次には、大学での学びの集大成として卒業制作または、卒業論文をまとめ、実社会で即戦力として活躍できるプロフェッショナルをめざします。
将来像
アパレル関連企業、百貨店のバイヤーなどをはじめ、小売・企画・品質管理・事務など多彩な分野で、
大学で学んだセンスと感性を活かして活躍することができます。
また、技術力と表現力を活かして、和裁士やデザイナー、パタンナーなどの専門的な職業をめざすことも可能です。
家庭科教諭(中学校・高校)の免許を取得すれば、さらに将来の幅が広がります。
LEARNING POINT
学びのポイント
多彩な演習や早期からのキャリア教育。
学科の学びのポイントをご紹介。
総合的な衣生活の基本を学ぶ
日本人が大切にしてきた素材や形態の変遷について理解を深めると共に、人体を包み、動きやすく着心地の良い衣服について、企画、造形、機能、管理、生産、流通の領域から専門科目への導入として、自ら考える力の基礎を身につけます。
これからの衣服に関する分析力と思考力を身につける
講義課目と連動した実験・実習科目を履修することで衣服を理解し、快適な衣生活を主体的に考え、取り組むことができるようになります。協同作業を通じて、問題解決力・社会適応力を養い、衣服についての分析力と思考力を身につけます。
実践力を身につける課題解決型の学習を採用
社会に出てからの実践力を身につける、グループで課題に取り組み、問題解決へと繋げるための、課題解決型学習(PBL)を多く取り入れた授業展開を行います。地域とのコラボレーションの機会も用意。発表のしかたと討論の力を身につけます。
取得した資格を通して社会が求める衣生活を提案
1級衣料管理士、家庭科教諭(中学校・高校)、デザイナー、パタンナー、ファッションコーディネーターなど、幅広い進路選択に応えるカリキュラムを服飾造形学科では用意しています。服飾・ファッション関連の様々な資格取得もめざせます。
CLASS INTRODUCTION
ピックアップ!授業紹介
基礎からプロの技まで徹底指導!和洋ならではの授業をご紹介。
ハイレベルな技術を習得
将来、本格的に「ものづくり」の道に進みたいと考える学生のために、「ファッション」に関するあらゆる工程とその意味を正確に理解できる教育を展開しています。「和裁」「洋裁」を学びの柱とし、それぞれを幅広く学ぶことも、1つを選んで深く学ぶことも可能です。平面作図から縫製、立体裁断、CAD、個別制作からアパレル企業における量産に至るまで、服飾の世界におけるあらゆる技術を学べるカリキュラムを用意しています。技術のみならず、学生一人ひとりのセンスや感性を引き出す指導で、「衣」を創造する人材を育てます。
平面構成学実習Ⅱ・Ⅲ
大裁女物袷長着の制作を行います。表地と裏地の生地を使用し、身長程の丈の釣り合いをとるには、布の扱い方、正確な寸法・しるしつけ等、多くのことが関係することを理解し、緻密な作業が必要であることを学びます。
ファッション画
衣服の文化、素材と造形、流通や消費の領域から、総合的な衣生活の基本を学び、衣服の本質や役割について学びます。衣服の造形・色彩・素材等を常に意識し、ファッションイメージを的確に描写表現ができる力を養います。
立体裁断Ⅰ・Ⅱ
スカート、シャツブラウス、テーラードジャケットなどの立体裁断を学ぶことを通じて、高い技術力と表現力を習得します。さらに応用として、さまざまなデザインのスカートやジャケットに発展させたパターンメイキングの手法を学びます。
PICK UP 科目
アパレル生産実習Ⅱ
アパレルCAD実習Ⅱで作成したパターンを用いてジャケットを制作します。厚みのある素材の扱い方、アイロンワークによるくせとり方法、接着芯などの副資材についてなど、重衣料の基本的な知識と制作技術を身につけます。
被服材料学実験
アパレル製品の性能を把握するための基礎実験の原理と測定法を学びます。実際に用いられている実物試料を用いて実験を行い、測定法を理解した上で、現場で基本的な試験が実施できる力を養います。
GRADUATION THESES AND PROJECTS
卒業論文・卒業制作
大学4年間で学んだ集大成。卒業論文・卒業制作の取り組みをご紹介。
4年次には、4年間の集大成として、専門の教員から指導を受けながら、卒業論文・制作に取り組みます。
ここでは卒業論文のテーマや、卒業制作の一部をご紹介します。
卒業論文タイトル例
令和2(2020)年度 卒業論文タイトル例・卒業制作例
- 上田紬 ー織りと制作ー
- チュール打掛一式の制作
- MINNIE OH! MINNIE 衣装提案
- ペロー原作による『シンデレラ』から着想を得た制作
- 1890年代ヨーロッパのファッションから着想を得た衣装制作
- ゴッホの絵画から着想を得た衣装制作
- ライフコースの視点から見たココ・シャネルの創作活動
- 家庭科教育における児童虐待に関する教育内容の検討
- アセテート繊維の天然染料染色における塩添加の影響
- 柔軟剤処理における各種繊維の性能評価
- 枕と睡眠感に関する実態調査
- 「鳥」をテーマにニットを取り入れたテーラードジャケット、ワンピース
- 水中と陸の生物を連想した制作
- ファッション誌の売り上げ向上のための考察
- 異業種からアパレル業界への参入における成功事例
令和元(2019)年度 卒業論文タイトル例
- 最近25年のウェディングドレスの変遷とレースの関係
- 過去30年間の和服地の色の流行および洋服の流行色との相関
- 夏季における寝室・寝具・寝姿勢の実態調査
令和元(2019)年度 卒業制作例
- 訪問着の制作
- 卒業式式服の制作
- 刺繍名古屋帯の制作
- 刺繍ショールの制作
- 18世紀フランスに着想を得た制作
- 星雲に着想を得た制作
- 舞台「ロミオとジュリエット」から着想を得た衣装制作及び分析
- グスタフ・クリムトの絵画から着想を得たドレスの制作
- 妖精から着想を得たドレス
- 靴の機能性とファッション性「宇宙」ー2つのつながりー
過去の卒業論文・卒業制作
- オートクチュールの手法を用いたウェディングドレス
- カクテルドレスとコート
- 靴の制作:静と動~グリム童話の世界~
- 訪問着
- ファッションコーディネートと視覚効果「着やせと着太りの科学」
LICENSES AND QUALIFICATIONS
めざせる免許・資格
在学中にめざせる免許・資格をご紹介。
中学校教諭一種免許状(家庭) / 高等学校教諭一種免許状(家庭) / 1級衣料管理士 / 学校図書館司書教諭(任用資格) / 司書( 任用資格) / 博物館学芸員(任用資格) / ピアヘルパー受験資格 / 准学校心理士 / 社会福祉主事(任用資格) / 繊維製品品質管理士[TES](資格取得支援) / 色彩検定®(資格取得支援) / パターンメーキング技術検定(資格取得支援) / きもの講師3級(資格取得支援) / ファッション販売能力検定(資格取得支援)など
QUESTIONS AND ANSWERS
学科Q&A
学科に関するよくあるご質問。
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1級衣料管理士をめざしていますが定員はありますか?
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服飾造形学科では3年生になる前の春休みに1級衣料管理士をめざす学生の中から選抜を行います。定員は20名を予定しています。資格に関連する科目を履修しておくことが大切です。
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家庭科教員採用試験の対策講座はありますか?
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家庭科教員になるための教職の筆記対策講座は2年次から例年、行われています。実技対策としては1年次から専門的に履修することができます。
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実習費や材料費はどのくらいかかりますか?
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実習費は学納金に含まれ、追加徴収は原則としてありません。材料費は作品によりますので一概には言えませんが、工夫して安く抑えることも可能です。
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実習細目にはどんなものがありますか?
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スカート・ブラウス・ワンピース・ジャケット・ゆかた・長襦袢・道中着・ニードルワークなどです。
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高校が普通科なので、裁縫の経験があまりありませんが大丈夫でしょうか?
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普通科の高校出身の学生が大多数ですので、まったく心配ありません。安心して入学してください。
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パソコンを使う授業はありますか。その際にMac(マック)でないとだめですか。
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パソコンを使う授業はありますが、Mac(マック)でもWindows(ウィンドウズ)でもかまいません。