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服飾造形学科の学生による、フランス・パリでの「海外服飾学研修」レポート! Vol.1
フランス・パリにある服飾専門学校「AICPアカデミー・アンテルナショナル・ド・クープ・ド・パリ(AICP)」での、10日間にわたる「海外服飾学研修」に、服飾造形学科の織田奈緒子准教授、全学教育センターの鬘谷要教授の引率で参加した14名の学生たち。今回は、和洋女子大学を卒業し、和洋女子大学大学院 総合生活研究科 博士後期課程に進学して今も学び続けている、大学院生の酒巻貴美さんに、現地での研修の様子について詳しく伺いました!
――「海外服飾学研修」に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください!
大学2 年次の夏にもパリでの海外研修に参加し、今回は2度目の海外研修でした。当時は、日本で立体裁断の授業を受講する前だったため、右も左も分からない状態で、パリ研修での授業に臨みました。不安と心躍る気持ちがありましたが、全てのことが新しく、多くの学びを得て帰国し、服飾造形学科での勉学に、より一層、励むようになりました。今回は研修先の学校が変わり、前回、参加した時から6年ほど経っているため、年齢を重ねて「新たな学びや経験ができ、自身をより成長させる機会になるのではないか」と考え、参加を決めました。
――「海外服飾学研修」に挑戦し、特に印象に残っていることは?
大学を卒業して以来の立体裁断によるワンピース作り。改めて、私はものづくりが楽しくて好きなものだと感じました。私は絵を描くことが苦手だったので、初めは人の腕や脚、顔を描くことに苦戦しましたが、現地の先生方が、基本的な描き方から教えてくだり、土台となる人の絵を描きあげることができるようになりました。コラージュからデザインをするという初めての経験に心を躍らせながらも、もともと絵を描くことがもっと上手にできたら、もっともっと楽しいのだろうなとも思いながら、楽しく取り組みました。
―― パリでの一番の思い出は何ですか?
研修も観光も、すべて素敵な思い出なので、1つに絞ることが難しいです。冬のパリの天気は、曇り空か雨の日が多かったのですが、全員で観光をした日はとてもよく晴れ、美しいパリの街並みや、ヴェルサイユ宮殿を目に焼きつけることができました。しかし、観光後に、他の学生と3人でホテル近くのスーパーに行き、買い物をして外に出ると、土砂降りの雨が降っていました。その時、傘を持っていなかったため、私たちは買い込んだ荷物を抱えて、一緒にホテルまで走ったことも良い思い出です。
―― 「海外ならでは!」と思った、パリでのエピソードを教えてください!
日本では、閉店時間以降もお客さんが店内にいる場面をよく見かけますが、パリの店舗は閉店時間には電気が消え、店員さんもいなくなります。また、地下鉄やトラム(路面電車)のホームに設置されている電光掲示板には、何時何分に電車が来るという情報ではなく、何分後に来るという情報が表示されていました! どの路線も大体3〜6分おきに電車が来るので、乗換えの駅が分かれば、駅のホームで乗換えを急ぐ必要まったくありませんでした。
―― パリでの海外研修を経て、自身の成長を感じたことは何ですか?
服飾のデザインや立体裁断の組み方は、大学で学んだ方法と異なるものもありました。ものづくりに関わらず、「目標に向かうプロセスは一つではないこと」を改めて感じ、視野を広く持ち、様々な解決方法や手法を考えられる人間でありたいと強く思いました。また、パリでたくさんの新しい出会いを経験したことで、これからも人との縁を大切にしていきたいと考えています。