メニュー 閉じる

トピックス

一般・地域

和洋女子大学×東京医科歯科大学 コラボ企画「キッズサイエンスキャンパス」を開催しました

8月6日、和洋女子大学と東京医科歯科大学との共同開催による「キッズサイエンスキャンパス」が開催されました。中学1・2年生 15人が参加し、科学の魅力と生成AIなどの最先端技術を体験する貴重な機会となりました。講座は、午前に東京医科歯科大学、お昼に和洋女子大学18階の学食「Wayo DINER」での食事をはさんで、午後は和洋女子大学で開催されました。

午前の部は、生物学実験と化学実験の2グループに分かれ、それぞれの実験に参加しました。
生物学実験では、東京医科歯科大学の伊藤正則教授、栗田武教授、松本幸久准教授を講師に迎え、光学顕微鏡を用いて、ラットの腎臓や、ヒトとウシガエルの血液を観察しました。光学顕微鏡で見た血液の様子に中学生たちは「ツブツブでカエルの卵みたい!」、「すごいよく見える」といった歓声をあげていました。哺乳類の赤血球には核がないことや、カエルの血液には血小板がないことなど、各特徴や役割について説明がありました。伊藤教授から、「勉強は疑問を持つことから始まるんだよ。何でも質問してください」と優しい声がけもありました。

【写真】顕微鏡を使用している様子

化学実験の部では、東京医科歯科大学の奈良雅之教授、勝又敏行助教の指導で6種類の蛍光物質に水溶液を混ぜて暗室でどのように見えるか?などの実験を行いました。6種類の蛍光物質を試験管に分けて、ピペットを使い水溶液を入れる実験では、ピペットの取り扱いがすこし難しかったようでしたが、徐々に慣れてきて、2人組で和気あいあいと取り組んでいました。「ビーズアクセサリーで光を感じよう」「分光シートで虹を観察しよう」の実験では、奈良教授から材料の提示があり、「お母さんに作って見せてあげたい」と紫外線が当たると色の変わる「紫外線チェックビーズ」を一生懸命に選んでいる中学生も! 顕微鏡を使ったり、実験したりとバラエティに富んだ内容に、皆さん、充実した表情を見せていました。

【写真】先生方の説明を真剣に聞く参加者の様子

講座の合間は、和洋女子大学 東館18階の「Wayo DINER」で、景色を楽しみながらの昼食タイム。中学生たちは、スカイツリーや筑波山の眺めと共にお弁当を楽しみながら、講座での体験について感想を共有しました。

【写真】東館18階「Wayo DINER」での昼食の様子

午後の部は、和洋女子大学全学教育センターの鬘谷要教授が講師を務め、和洋女子大学大学院 総合生活研究科の学生2名、服飾造形学科の学生2名の計4名がスタッフとして参加。はじめに、実験室にて「繊維」についてや顕微鏡の使い方などの説明があり、その後、いくつかの班に分かれて様々な繊維を光学顕微鏡で観察しました。学生スタッフが参加者たちに観察の仕方を丁寧に教えながら、絹、綿、蚕の繭、アルパカの毛といった「天然繊維」や、Y字型やハート型など変わった断面の糸を観察しました。また、希望者は、電子顕微鏡を使って自分の髪の毛の表皮(キューティクル)を見ることができ、日常では、なかなか見ることのできない繊維の世界を、参加者たちは夢中で観察していました。

【写真】鬘谷要教授による講座の様子

【写真】南館の実験室で光学顕微鏡を使用している様子

最後は、西館のパソコン教室に移動して、近年話題の生成AI「ChatGPT」を実際に体験しました。参加者たちはAIとの対話を通して、その可能性と面白さを体感。途中、参加者のひとりが希望した「電気ねずみ」の画像生成では、予想していた仕上がりとのギャップに教室中が笑いに包まれました。

【写真】参加者をフォローする学生スタッフの様子

【写真】はじめての生成AIとの会話に集中している様子

【写真】西館パソコン教室での様子

また、参加者の皆さんは、和洋女子大学のオープンキャンパスで学生の質問にリアルタイムで応答する、話題の「生成AIアバター」との会話にも積極的に色々な質問を投げかけて楽しんでいました。
・「生成AIアバター」の詳細記事はこちらから

皆さんからは、「実際に科学の実験を体験できて楽しかった」「生成AIの技術に驚いた」「将来の進路に対する視野が広がった」といった感想が寄せられました。参加者の皆さんの目が輝いている様子が印象的でした。今回の講座は、貴重な学びの機会となり、未来の科学者たちにとって一生の宝物となる経験となったことでしょう。ご参加いただきました中学生の皆さん、ありがとうございました。

今回の講座は、「大学コンソーシアム市川産官学連携プラットフォーム」主催講座として、開催されました。
地域連携センターでは、これからも地域の皆様にとって有益な講座や、次世代の子供たちが楽しく学ぶ機会を提供していきます。