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服飾造形

自身のデザインしたアクセサリーが商品化された服飾造形学科の3年生にインタビュー!

レジエ株式会社(新潟県)の「チタンアクセ商品化グランプリ」でグランプリを受賞した作品が商品化された、服飾造形学科3年生の片野玲奈さんに、特別にインタビューを行いました!
父親の出身地でもある新潟の伝統的な慣習“雪ざらし”に着想を得てデザインされた作品「布舞(ふぶ)」は、レジエ株式会社のオンラインショップで販売中です。今回、デザインのポイントや商品化までの経緯、特に難しかった点や、大学の授業で制作に取り組んでいる作品などについてお話しいただきました。

片野玲奈さん
服飾造形学科3年生(※取材時)
出身高校:東京都 私立東洋高等学校
受験した入試制度:学校推薦型選抜(指定校推薦)

【写真】バングル「布舞(ふぶ)」を身につけた片野さん。全身のコーデも素敵ですね!

【写真】見る角度で異なる表情を楽しめる、やわらかい布のようなデザインが魅力的

Q1.進学先として、和洋女子大学を選んだ理由を教えてください
先生方と先輩方の雰囲気や、制作活動の作業環境が他の大学よりも良い!と感じたからです。また、卒業制作は「自分が自由に発想したデザインを作ることができる」という点も魅力的でした。

Q2.「布舞(ふぶ)」のデザインのポイントや、工夫した点などを教えてください
レジエ株式会社が新潟県にある企業だったことと、テーマが『冬にみせたい手元のおしゃれ』だったので、最初に新潟県の雪景色をイメージしました。調べていく中で「雪ざらし」という伝統技法を知り、そこからインスピレーションを受け、雪の上に布を広げる時の揺らめきをデザインに取り入れています。また、冬はセーターやニットを着る機会が多いと考え、衣服に引っ掛かりにくいデザインにしました。難しかった点は、商品名を考えることです。企業の方と何度も話し合い、最終的に「布舞(ふぶ)」に決まり、バングルのイメージにぴったりで気に入っています。「雪ざらし」には、古く黄ばんでしまった布でも雪にさらすと白く戻るという特徴があります。このバングルを着用することで、何かに躓き立ち止まってしまった自分を鼓舞し、新たな一歩を踏み出すきっかけにしてほしいと考えています。

【写真】応募時のデザイン画

【写真】製作途中のデザイン画

Q3.服飾造形学科の授業で製作した作品のうち、特に思い出に残っているものは?
2年次後期に履修した「アパレルデザイン表現実習」と、3年次後期の「ニードルワークB」という授業で制作した作品が思い出に残っています。「アパレルデザイン表現実習」では多くのデザイン画を描き、実際の布やニットの網目の表現の仕方などを学びました。この授業のおかげで頭の中で想像したものを描き起こす力が身に付いたと思います。「ニードルワークB」は現在履修中の授業で、最終課題を制作中です。細かい作業が好きなので、ビーズやスパンコールを使った作品を作ることができて、とても楽しいです。最終課題は「ソウタシエ」という伝統的なコード刺繍の技法を使い、ミルククラウンをイメージしたヘアアクセサリーとピアスを作る予定です。コードの巻き方などを頭で想像することは難しいですが、何度も試行錯誤して綺麗な形が出来上がると達成感があります。完成度の高い作品が出来るように頑張りたいです。

【写真】「アパレル表現実習」の授業で制作したデザイン画

【写真】「ニードルワークB」で制作中の作品

【写真】年末に母と一緒に飾りつけたクリスマスツリー

Q4.デザインやファッションに興味を持ったきっかけを教えてください
きっかけは家族でした。小学生の頃、年の離れた姉のファッション雑誌をこっそり読んでいて、眺めているうちに「私もこんな服を着たい!」とファッションに興味を持つようになりました。また、母と母方の祖母が様々な物の色やデザインにこだわっていたことも影響していると思います。母と一緒に家具や食器の色合わせを考えたり、水彩画が得意な祖母に絵を教えてもらったりしたことは、今の私に繋がる経験だったと思います。今でも母と家のインテリアや飾り付けを一緒に考えることが多く、昨年末には毎年こだわって飾っているクリスマスツリーやリースを一緒に飾りつけました。

Q5.今回のコンテストに応募して「自分が成長できた!」と思えるエピソードはありますか?
商品名を考えたことを通じて、自分が成長できたと感じています。初めは一つの作品として名前を考えていたのですが、企業の方に「作品ではなく商品なので商品名からバングルの形を想像できるものが良い」とアドバイスをいただき、何度も商品名を考え直しました。一人で制作して学校で発表する“作品”とは異なり、企業というグループで企画し、お客様に向けて販売する“商品”の違いがわかりました。この経験を経て、相手が求めていることは何かをより深く理解することが出来るようになったと思います。

Q6.グランプリを受賞したときの心境、商品化された実物を見た時の心境を教えてください
嬉しさよりも驚きの気持ちが大きかったです。グランプリの受賞はメールで知ったのですが、その日は外出をしていたので、この気持ちをその場で誰にも伝えられなかったのが、もどかしかったです。家族に伝えるととても喜んでくれて、バングルを購入したいと言ってくれています。また、学校でお世話になっている先生方にも「すごいね、良いデザインだね」と言っていただけました。バングルの完成までに途中経過や完成品を写真で確認していたのですが、初めて実物を見た時には写真で見るよりも実物の方が可愛い!という印象でした。私が想像していた通りのバングルを製作していただけて、レジエ株式会社の皆さんには本当に感謝しています。

Q7.最後に、これから進学を考えている高校生や学科の後輩にメッセージ(アドバイス)をお願いします!
和洋女子大学では様々なことに挑戦できるチャンスがたくさんあります。今回のコンテストの募集についても、服飾造形学科の先生から教えていただきました。授業はもちろん、資格試験や就職活動のサポートなど、自分が確実に成長できる場所だと感じます。進学を悩んでいる人も、今の大学生活を頑張っている人も、和洋女子大学で自分が成長できるチャンスを掴んでほしいと思います。

【写真】自身がデザインしたバングル「布舞(ふぶ)」がとても似合っています!

アクセサリー商品化・販売開始の速報はこちらから
グランプリ受賞時の片野さんのコメントはこちらから

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