小泉真夕さん
日本文学文化学科 日本文学専攻4年生（※取材時）
出身高校：千葉県立津田沼高等学校
千葉県教育委員会 採用

――採用試験合格の秘訣になったこと、為になった学内での講義やガイダンス、実習について教えてください
合格できた要因として一番は教員採用試験対策講座が挙げられると思います。もちろん、日頃の教職課程の講義や介護等体験、教育実習なども今、現在に繋がっているとは思いますが、やはり対策講座を受講していなければ教員採用試験の合格は掴めなかったのかなと感じています。対策講座では、学校現場での指導経験があったり、試験監督を担当していたりという先生方から様々なことを教わり、実際にどんな問題が出るのか、どんな人材が教員として求められるのかを知ることができました。何を勉強したらよいかを明確化した状態で試験勉強をすることができたことが合格につながったのだと思っています。

――実際に教職課程や教育実習を経験してきて、履修前や体験前とのギャップはありましたか？
先生という仕事は大変だということはわかっていたつもりでしたが、自分の想像以上でした。そういう意味ではかなりギャップがあったかなと思います。私は3年次の夏休み前くらいまで、先生になるか民間企業に就職するか悩んでいて、その後、教員採用試験を受けると決めたものの、実際に就職活動をし、内定もいただいていました。しかし、「ちば！教職たまごプロジェクト」への参加や、3週間の教育実習を経て、生徒と関わり生徒が成長していく姿を間近で見ているうちに、自分は本当に子どもが好きで、子どもと共に成長することができることを仕事にしたいのだと実感しました。そして、自分の将来の道は「教員しかない」と気が付き、覚悟を決めて勉強に取り組むことにしました。

――どんな先生になりたいですか？
生徒と積極的にコミュニケーションを取り、寄り添うことで、生徒の小さな悩みや学習上のつまずき等に気付き、全面的に信頼される存在になりたいと考えています。恥ずかしながら、自分はこれまで国語が大の得意と言えるほどの成績を修めた訳でも、大好きと言えるほどたくさんの文学作品を読んできたわけでもありません。ですが、だからこそ「国語はあまり好きではない、得意ではない」という生徒に対しての支援を手厚く行っていきたいと思っています。

――大学生活を通して、自分がどのように成長できたと思いますか？
私が大学4年間で一番成長した部分は、度胸がついたことかなと思います。教職課程を履修していたことで、人前で発表したり模擬授業を行ったりと緊張する場面に出くわすことが多かったように思います。また、私は大学2年次と3年次に学生会の執行委員会に所属しており、3年次には委員長として活動しました。それらの経験から、何事も、いい意味で失敗を恐れず何とかなる！と思えるようになったことで、無駄に緊張しすぎることなく自分の力を最大限に発揮できるようになったと思います。

――最後に、教員をめざす後輩や日本文学文化学科への進学を考えている高校生へメッセージをお願いします
私はずっと国語の先生になりたいと思っていたわけでもなく、教員採用試験の勉強をしながら就職活動を行っていた経験もあり、純粋に教員になりたいと頑張っていた仲間たちとは違う道を経て、今に至ります。大学生になることで、今までとは比べ物にならないくらい世界が広がり、選択肢が無限大になったなと感じました。だからこそ、いろいろな道があってそれぞれが正解だと思うので、限られた時間の中で自分がしたいことを積極的に選択して、充実した日々にしてもらいたいです。その経験一つひとつが将来、教員になった時に、直接ではなくとも未来の生徒たちのためにも繋がるんじゃないかなと私は感じます。また、日本文学文化学科での学びは、国語があまり得意ではない私にとって難しいと感じることや、時々そこまで好きでもないのに何故この勉強をしているんだろうと悩み、周りの子たちとの温度差を感じてしまうこともありました。ですが、そんな私でも温かく受け入れてくれる友達と、気軽に話を聞いてくれる先生方のお陰でここまで来られたので、本当に感謝しかないです。そんな日本文学文化学科の雰囲気が私は大好きです。学生のうちは、いろいろなことを考えて自分の気持ちを抑えてしまったり、家族や親の言う通りにしてしまったりすることがあると思いますが、大学生活は4年間しかないので自分のために沢山時間を使えるチャンスを無駄にすることなく、「失敗を恐れず、とりあえずやるだけやってみよう！精神」で様々なことに挑戦してもらいたいです。頑張ってください！！

●国語科教諭の教員採用試験に合格した6名と、菱田隆昭教授と大塚千紗子准教授との報告会の様子はこちらから

和洋女子大学 日本文学文化学科は次の3つの専攻から成り立っています
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