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大学院

「好奇心のままに手を伸ばしたら世界が大きく広がりました」総合生活研究科 博士前期課程、料理研究家の前田量子さんにインタビュー!

料理研究家、管理栄養士、一般社団法人 日本ロジカル調理協会の代表理事として、テレビ出演や企業などへのレシピ提供、書籍出版など、栄養・健康分野のフィールドで幅広く活躍する前田量子さん。調理学に裏付けられたレシピに定評がある前田さんですが、さらに学びを深めるため、2023年4月、和洋女子大学大学院へ入学。総合生活研究科 研究科長の柳澤幸江教授のもとで研究を続けています。そんな前田さんに、お話を伺いました。

前田量子さん
和洋女子大学大学院 総合生活研究科
総合生活専攻 博士前期課程(※取材時)

――研究テーマを教えてください
野菜とたんぱく質食材の重量に着目した適正体重に導く食事法の検討について研究しています。

――和洋女子大学大学院に進学を決めた理由やきっかけを教えてください
和洋女子大学院を知るきっかけとなったのは専門学校時代の恩師からの紹介でした。学びたいテーマをお伝えしたところ『前田さんがやりたいことを学べるのは、和洋女子大学の柳澤幸江教授しかいないと思う』と。最初は柳澤教授の研究生として所属し、一年間、学びを深めていきました。柳澤教授の、研究者として真実を見つめる視点、研究者にかかわらず、他者を尊重する真摯な姿勢に強い感銘を受けました。これから半生をかけて行う研究の礎を、先生のような人間関係を築ける方のもとで学びたいと強く望んだため、大学院に進学しました。

研究生とは、本学で特定の専門事項を研究することを希望する方について、書類選考の上、入学を認める制度です。出願にあたっては事前相談が必要です。なお、研究生として入学した場合、指導教員の指導の下で研究を行うことができますが、単位の修得、学位の取得はできません。

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――入学してから8カ月ほど経ちましたが、大学院生活はいかがですか?
毎日が楽しいです! まず、自主学習の点でいえば、私が普段過ごす調理学実験室には様々な機材があり、自由に使用することができます。以前は活用法さえわかりませんでしたが、最近では「こうしたらどうだろう?」と、身近な調理の疑問を検証する為に活用させていただく機会も増えました。私はもうすぐ50歳。学友からすれば、二回りほど歳が離れています。しかし、皆が分け隔てなく親しくしてくださるので、楽しく過ごせています。お互いの研究についてもよく話します。未来のある研究者と話すのは、とても刺激のある毎日です

――書籍出版やテレビ出演など、幅広くご活躍されていますが、大学院の学びが活かされていると感じることはありますか?
総合生活研究科で学ぶ全てが仕事につながっています。今まで、個人では限界を感じていた検証や学びが、大学院で一気に拓けていきました。私が何度も何度も独学で熟読してきた教科書類。それを執筆している先生方と直接、お話しできることは、想像以上の素晴らしさです。断片的だった点と点が線となり、面となり、世界がつながっていきました。それはテレビ局や出版社など、今までも関わりのある仕事関係の方にも感じるところがあるようです。最近では、テレビ番組の一部ではなく、全体監修をご依頼いただく機会も増えました。和洋女子大学大学院で学んでいること全てが仕事に活かされていると実感しています

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――担当教員の柳澤先生は、どのような先生ですか? 魅力を教えてください
ズバリ! 柳澤教授の魅力は「全て」です! 本当に全て尊敬しています。造詣の深さはもちろん、お人柄から何から本当に素晴らしいです。誰でも分け隔てなく接されるところ、言葉使い、物腰の柔らかさ、いつもニコニコとしていらっしゃるところ、学生の皆さんや、私への声がけ一語一語に愛が感じられます。教授とは教えを授けると書きますが、まさに柳澤先生はそのような方です。「私のようなものが研究という場には相応しくないのでは……」と不安な想いが強かったのですが、柳澤教授のもとで、そんな不安は楽しみへ、興味を思いっきり爆発させて良いのだという喜びに変わりました。本当に素晴らしい教授にご教示いただけて幸せです。

――今後の目標を教えてください
料理で悩んでいる人がいるとしたら、私は最後までその人の悩みの解決策を導くお手伝いができるようになりたいです。そのために、料理の悩みを正しく解決していく実力を総合生活研究科で身につけたいと考えています。

――大学院進学を検討している方へメッセージをお願いします
あなたの夢は何でしょうか? 一昨年まで、16年間ずっとあたためてきた私の夢は“大学院で思い切り学ぶこと”でした。50歳を目前に、「今さら、大学院?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。実際、私もそんな気持ちもありました。しかし、どうしても抑えられない好奇心にまかせ、思い切って大学院に入学し、今日まで後悔した日は一度もありません。人生100年と言われるこの時代、どのような視点で過ごすのかで、人生の豊かさは変わると思います。この4月からの短期間で、私の視点は大きく広がり、何気ない日常にも、その影響は大きく出ています。もしあなたが、溢れる好奇心を持っているとしたら、思い切って門戸を叩いて欲しいです。それが調理科学や家政学だとしたら、和洋女子大学大学院を強く推薦します。大学院ってどんなところ? 働きながらでも大丈夫? そう思われる方は、まず研究生からいかがでしょうか。経済的にもハードルが低く、やる気があれば、たくさん学ぶことができます。また、大学院の授業は社会人でも通いやすいように、夕方から夜にかけて設定されており、場合によっては希望する科目の教授とスケジュール調整ができることもあります。そうは言っても、実際どのような日常になるのかまったく想像ができないと思います。不安や疑問がある方、私で良ければいくらでも経験をお話ししますので和洋女子大学院に遊びに来てください。私は、好奇心のままに手を伸ばしたら世界が大きく広がりました。次はあなたかもしれませんよ。

<柳澤教授からのコメント>
自分の可能性を広げることを目的に、大学院の進学を決心された前田さんは、本当にこの1年で随分と活動範囲が広がっているようです。和洋女子大学大学院 総合生活研究科は、まさに、その名の通り、生活に関わる様々な事象を研究対象とする教員が数多く在籍しています。そのため、前田さんをはじめとして、バックボーンの異なる院生も多く学んでいます。前田さんには、博士前期課程の幅の広い学びと、これまでの活動を礎とした上で、今度は、深く掘り下げた研究を知って欲しいと思っています。彼女らしい修士論文の完成を楽しみにしています。

大学院入試Ⅱ期の出願は、2024年2 月13日(火)~21日(水)です。
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