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大学院

看護学科の山下菜穂子講師が日本ヒューマン・ケア心理学会「優秀発表賞」を受賞しました

看護学科山下菜穂子講師日本ヒューマン・ケア心理学会「優秀発表賞」を受賞しました。山下菜穂子講師からの受賞に際してのメッセージを紹介します。

日本ヒューマン・ケア心理学会「優秀発表賞」を受賞して

kangogaku_1021_img01.jpg和洋女子大学 看護学部、老年看護学領域の教員の山下菜穂子です。看護学科(老年看護領域)では認知症ケア教育の一環としてユマニチュード®の理論を導入し、講義・演習・実習を通して、1年次から4年次まで段階的・系統的に教育を実施しています。その成果も少しずつ実感し始めているところです。ユマニチュード®はその効果に関する先行研究も多く、BPSD(行動・心理症状)の軽減、身体拘束の削減、認知症高齢者の情動安定など、多様な有用性が報告されています。
今回、「ユマニチュードの哲学と技法を身につけ実践している看護師の看護に対する思いや気持ちはどのように変化しているのか」を明らかにするため、インタビュー調査を実施しました。最も印象に残った語りは、「看護に限界を感じ、いつ辞めようかと思っていたけれど、ユマニチュード®に出会い限界は当分来ないと思う」という言葉でした。このような語りの内容を、看護に対する「心境の変化」という観点で分析いたしました。
今後はユマニチュード®の実践が、医療・介護・福祉など他の専門職にどのような影響を与えるのかも明らかにしていきたいと考えています。
最後に、貴重なお時間を割いて誠実に語ってくださった看護師の皆様、そして研究計画からデータ収集・分析・執筆に至るまでご指導くださった中澤明美教授に、心より感謝を申し上げます。

 

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