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人文科学研究科

研究科長挨拶

ことばの豊かさにめざめ、
文学作品・文化事象を探求する

人文科学研究科長の佐藤勝明です。私たち人間はことばによって生きる存在だ、と言っても過言ではないでしょう。ことばは伝達だけでなく、思考と自己表現をつかさどり、文化の創造と伝承を支えています。ことばを豊かに使うことが、豊かに生きることでもあるわけです。文学作品は、そうしたことばによる表現の精髄と言えましょう。人文科学研究科では、教員も院生も、ことばや文学作品・文化現象を対象に、読み・調べ・考え・書く力を養い、真に豊かな生き方を追求したいと考えています。

ことばによって豊かに生きるとはどういうことか、例を挙げて説明しましょう。たとえば、雨を表すことばが、日本語には豊富にあります。小雨・霧雨・大雨・驟雨・春雨・緑雨・白雨(夕立)・秋雨・時雨など、数え上げるときりがないほどです。どのような雨の場合も、「雨が降っている」と言えば、意味の伝達としては用が足ります。けれども、同じ雨でも、量や季節や形状などによって、いろいろな呼び名があることを知り、初冬のにわか雨は時雨(しぐれ)というのだと知って、「時雨がやってきた」とつぶやいてみると、その雨は今までとは違う「時雨」となって私たちを包みます。そして、その雨を介して、「旅人とわが名よばれん初しぐれ」と詠んだ芭蕉や、その先人である多くの歌人たちとつながることができます。語彙が増えることは、世界の見え方が変わることでもあるのです。ことばを豊かに使うとは、そういうことなのだろうと考えます。人文科学研究科では、そうしたことばの豊かさにめざめ、ことばや文学作品・文化事象などを研究しながら、さまざまな力を付けて、豊かに生きる礎を作っていきたいと考えています。

人文科学研究科長 佐藤 勝明


佐藤勝明教授の教員プロフィールはこちらから

English Language and Literature

英語文学専攻

従来の英文学の研究だけではなく、言語・文学・文化の3分野を学ぶ専攻コース。

英語文学専攻においては、従来の英文学のみの研究から大きく飛躍し、言語・文学・文化の3分野を学びます。異なる学問分野から学ぶことで、文学の背景となる文化の多様性を理解し、私たちの住んでいる世界を俯瞰する目を養います。私たちは人間存在の核である言葉を重視し、特に英語の原点を味読することにより、皆さんに大きな喜びを体験していただきます。

このような視点から、カリキュラムには言語・文学・文化の特殊講義、演習、さらに特殊研究の科目を置いています。また、表象の文化を扱う科目を演習科目に組み入れることにより、異文化理解を深めることができ、生涯学習や専修免許状(英語)取得に対応する構成となっています。将来、翻訳などの専門職をめざす方や教職を志望される方にはぜひ当専攻で学んでいただきたいと思います。

授業科目・講義内容

英語文学専攻では、特殊講義、演習、特殊研究の3つから指示に従って、研究テーマに係る科目を合計30単位以上修得します。
各年次における履修の縛りはなく、1年次初めに、指導教員(主指導教員、副指導教員各1名)と相談し、修士論文の作成に向けて必要な科目を把握して、およそ2年間の履修計画をたてます。
授業日数は年間30週ですが、教員の学会出張などで休講した場合は、補講を行なうことになっています。

大学院シラバス

アドミッション・ポリシー

学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等

人文科学研究科の修士課程においては、2年次の8月に英語文学と日本文学の両専攻合同で修士論文中間発表会を開催し、研究の進捗状況ならびに進め方に関して、より多くの教員からの意見を聴き、論文作成に反映させるよう指導しています。
論文提出後は3名以上による審査、口頭試問を行い、2月に両専攻合同の修士論文発表会でその成果を示します。
審査は、必要に応じて外部の専門家にも依頼し、より高度で公平であることを目指します。
修士論文は履修科目に含めず、合否を示します。​​​​​​

【取得学位】
修士(文学)

学位論文に係る評価にあたっての基準

人文科学研究科では、「学修成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等」に記載の通り、修士論文をまとめる前に「中間発表会」を行っています。
その上で、課程修了予定の1月10日を提出締切として、修士論文の提出を受付けます。
提出された修士論文については、「学位論文審査手続き等要領」に従い、以下のとおり論文審査委員会の設置等を行います。

以下、「人文科学研究科学位論文審査手続き等要領」より抜粋。

5 審査委員の選出と論文審査委員会の設置等について 
 和洋女子大学学位規程第8条に基づき、研究科教授会は学位論文1篇ごとに審査委員会を設置する。
(1)指導教員は、12月末日までに学位論文1篇ごとの「学位論文審査委員候補者名」(主査含め3名以上)を教務課に提出し、1月の研究科教授会において承認を得る。
(2)学位論文審査委員会主査は、原則として当該論文の指導教員が当たるものとする。
(3)審査委員に研究科所属の教員以外の者を依頼する場合は、研究科において委嘱を行うものとする。
(4)最終試験に審査委員以外の教員が加わる場合、学位論文審査委員会主査は、その旨を研究科長に申し出し、研究科教授会の承認を得なければならない。

特定の課題に係る評価にあたっての基準

人文科学研究科では、「学修成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等」に記載の通り、特定の課題についての研究の成果(以下「特定の課題」という。)をまとめる前に「中間発表会」を行っています。
その上で、課程修了予定の1月10日を提出締切として、特定の課題の提出を受付けます。
提出された特定の課題については、「人文科学研究科における特定の課題についての手続き等要領」に則って、審査を行います。

以下、「人文科学研究科における特定の課題についての手続き等要領」より抜粋。

(審査基準)
第5条 特定の課題の審査基準は、論文審査手続き等要領6の基準に加え、以下各号を考慮
しながら、総合的に審査するものとする。
(1)研究テーマの設定・内容が、修士(文学)の学位に対して妥当なものであること
(2)実践・実務的な課題・問題設定が、適切に行われていること
(3)設定された課題・問題に対する、解決策が示されていること 

なお、中間発表会、審査委員会の設置等及び修士論文審査会、最終試験の実施については、「総合生活研究科学位論文審査手続き等要領」に準じて行います。

修士論文テーマ例
  • 日本人が間違いやすい英語表現の分析
  • 日英色彩語の比較
  • “Oneness"の意識: 『嵐が丘』と『ジェイン・エア』比較研究
  • A Study of Thomas Hardy-Tess in a Cosmic Journey
  • The Chrestomanci Books 研究-Charmed Life と The Lives of Christopher Chant を中心に
  • A Study of Symbolical Patterns in Wuthering Heights
  • Edgar Allan Poe の作品にみる女性像 —「髪」と「眼」を中心に

取得できる免許状

  • 中学校教諭専修免許状(英語)
  • 高等学校教諭専修免許状(英語)

Japanese Literature

日本文学専攻

上代から近現代までの日本文学・日本語に関して広く深く学ぶ専攻コース。

文学は何のためにあるのか、という問いに対して、万人を納得させる回答はないのでしょう。
答えは十人十色でよいし、そもそも、問いかけること自体に意味があるとも言えます。
世界が大きく揺れ動く中で、そこに生きることの意味を求め、不変の何かを見つけたいと願うのは、時代を問わず自然なこと。
そこに文学の存在理由の一つがあると思われます。
研究では、こうした大きな問題意識(「文学は何のためにあるのか」など)と、細かいこと(「この作品のこの語はどういう役割を果たしているか」など)を丁寧に追究し続けることの、両方が大切で、この二つはどこかでつながるはずです。
そのことを意識しながら、教員も学生も真理を求める同志として、研究を進めていきたいと考えます。

日本文学専攻では、上代から近現代までの日本文学・日本語に関して、広く深く学び、さらにその特質と未解明の多くの問題について、新しい展望をひらく研究を行うことをめざしています。
カリキュラムもそれらに応えられる内容になっています。

授業科目・講義内容

日本文学専攻では、特殊講義と演習の2つから指示に従い、科目を合計30単位以上修得します。
各年次における履修の制限等はなく、1年次初めに、指導教員(主指導教員、副指導教員各1名)と相談し、修士論文の作成に向けて必要な科目を把握して、およそ2年間の履修計画をたてます。
授業日数は年間30週で、休講があった場合は補講を行ないます。

大学院シラバス

アドミッション・ポリシー

学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等

人文科学研究科の修士課程においては、2年次の8月に英語文学と日本文学の両専攻合同で修士論文中間発表会を開催し、研究の進捗状況ならびに進め方に関して、より多くの教員からの意見を聴き、論文作成に反映させるよう指導しています。
論文提出後は3名以上による審査、口頭試問を行い、2月に両専攻合同の修士論文発表会でその成果を示します。
審査は、必要に応じて外部の専門家にも依頼し、より高度で公平であることを目指します。
修士論文は履修科目に含めず、合否を示します。

【取得学位】
修士(文学)

学位論文に係る評価にあたっての基準

人文科学研究科では、「学修成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等」に記載の通り、修士論文をまとめる前に「中間発表会」を行っています。
その上で、課程修了予定の1月10日を提出締切として、修士論文の提出を受付けます。
提出された修士論文については、「学位論文審査手続き等要領」に従い、以下のとおり論文審査委員会の設置等を行います。

以下、「人文科学研究科学位論文審査手続き等要領」より抜粋。

5 審査委員の選出と論文審査委員会の設置等について 
 和洋女子大学学位規程第8条に基づき、研究科教授会は学位論文1篇ごとに審査委員会を設置する。
(1)指導教員は、12月末日までに学位論文1篇ごとの「学位論文審査委員候補者名」(主査含め3名以上)を教務課に提出し、1月の研究科教授会において承認を得る。
(2)学位論文審査委員会主査は、原則として当該論文の指導教員が当たるものとする。
(3)審査委員に研究科所属の教員以外の者を依頼する場合は、研究科において委嘱を行うものとする。
(4)最終試験に審査委員以外の教員が加わる場合、学位論文審査委員会主査は、その旨を研究科長に申し出し、研究科教授会の承認を得なければならない。

特定の課題に係る評価にあたっての基準

人文科学研究科では、「学修成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準等」に記載の通り、特定の課題についての研究の成果(以下「特定の課題」という。)をまとめる前に「中間発表会」を行っています。
その上で、課程修了予定の1月10日を提出締切として、特定の課題の提出を受付けます。
提出された特定の課題については、「人文科学研究科における特定の課題についての手続き等要領」に則って、審査を行います。

以下、「人文科学研究科における特定の課題についての手続き等要領」より抜粋。

(審査基準)
第5条 特定の課題の審査基準は、論文審査手続き等要領6の基準に加え、以下各号を考慮
しながら、総合的に審査するものとする。
(1)研究テーマの設定・内容が、修士(文学)の学位に対して妥当なものであること
(2)実践・実務的な課題・問題設定が、適切に行われていること
(3)設定された課題・問題に対する、解決策が示されていること 

なお、中間発表会、審査委員会の設置等及び修士論文審査会、最終試験の実施については、「総合生活研究科学位論文審査手続き等要領」に準じて行います。

修士論文テーマ例
  • 「予母都志許売」考
  • 『源氏物語』「世づく」考
  • 夏目漱石研究―前期三部作の〈女性〉を中心に―
  • イメージする音楽と言葉 ― 賢治作品の音楽に関する表現分析論
  • 近代語彙の日中比較―「自然」を中心に―

取得できる免許状

  • 中学校教諭専修免許状(国語)
  • 高等学校教諭専修免許状(国語)