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「留学は、新しい自分に会える貴重な経験!」フランス アンジェ・カトリック大学附属語学学校 留学レポート

和洋女子大学の「認定留学」制度は、海外留学中も大学の在籍期間として認められ、単位も取得できるため、休学せずに4年間で卒業することができます。2024年9月末から半年間、フランス「アンジェ・カトリック大学附属語学学校」に留学した国際学科3年生に、留学レポートをお願いしました!

水野 萌衣さん
国際学科3年生(※取材時)、金丸裕志教授のゼミ所属
留学先:フランス アンジェ・カトリック大学附属語学学校(CIDEF)
留学期間:2024年9月末~2025年1月末、認定留学(私費留学)
出身高校:千葉県私立 市原中央高等学校
受験した入試制度:大学入学共通テスト利用選抜

―― フランス「アンジェ・カトリック大学」を留学先に選んだ理由は?

以前から「大学に入学したら留学へ行こう!」と決めていて、国際学科の授業でフランス語を学んだことをきっかけに、フランスに興味が湧き、「本場へ行って学びたい!」とフランスへの留学を決めました。和洋女子大学には今まで、フランスへ語学留学をした学生がいなかったので、自分で情報を集めて準備をしましたが、コロナ前の情報がほとんどで、最新の情報が少なく、過去にフランスで留学や働いていた知り合いに連絡をしたり、「フランスで修行した」と宣伝しているお店でフランスの話を聞いたりと、情報集めに奔走しました。留学エージェントを探し、大学を決め、ホームステイ先が決まった時には、本当にほっとしました。

大学の候補はいくつかありましたが、まずは治安が良いとされる場所をピックアップしました。そして、第一にフランス語の取得が目的だったので、楽しい留学生活よりも、授業が厳しい大学をあえて選びました。アンジェ・カトリック大学付属の語学学校は、フランスの中でも古くからある、歴史ある学校です。アンジェ・カトリック大学の在学生との文化交流があることも決め手の1つでした

【写真】モン・サン=ミシェルにて

【写真】パリの凱旋門の前

―― 日本とフランスで、どのような文化の違いを感じますか?
日本とフランスの違いは、たくさんあります。フランスは食事の時間が長く、夕食は2時間くらいかけて、1日の出来事や、ニュースや政治についてなど、たくさんお喋りをしながら食事を楽しみます。食事は、前菜からメイン、チーズ、デザートの順に出てきます。親戚が加わり、ワインもたくさん飲み、気づけば6時間ほど経っていたこともありましたが、フランスでは人が集まるとよくあることのようです。また、お家に招待されたら「約束の時間より遅く行くこと」もフランス流です。

そして、フランスでは挨拶がとても重要です。お店に入るときに自分から「Bonjour(ボンジュール)!」を言わないと、店員さんに無視されてしまいます。また、「s'il vous plaît(お願いします)」を言わなかった場合、店員さんに注意をされることもあります。

ヨーロッパのトイレではよくあることですが、トイレットペーパーはもちろん、便座がない場合が多いです。学校のトイレも便座がなかったです(お家にはちゃんとあります)。また、室外にはトイレがないので、カフェやレストランに入る必要があります。フランスの街中には、コンビニや自動販売機はありません。美味しいパン屋さんやカフェはたくさんあります!

【写真】夕食後の寛ぎは、大切な時間です

【写真】アンジェで一番高い建物、大聖堂

―― 大学では、どのような授業を受けていますか?
学校は基本、8時30分~17時15分で、1つの授業は60分です。授業はフランス語のみで、基本、英語は禁止です。授業内容は、文法、発音、リスニングなど、フランス語の基礎やフランス社会について学びました。宿題は毎日ではなく、テスト前や難しい勉強をした時に出されました。授業は、その日に学んだ内容をその日に覚えないと、ついていけなくなるので、必死に勉強をしました。
留学生は、様々な国籍の人がいます。私のクラスは韓国、ポーランド、イスラエル、ウクライナ、ベトナムの人たちです。クラスで日本人は私一人だったので(他のクラスには20人ほど日本人がいたようです)、日本語を話すことはなく、日常会話はフランス語、英語、韓国語。語学の習得にはとても良い環境だったと思います。私のクラスは、とても仲がよく、お互いに自分の国の料理を作って振る舞ったり、一緒にカフェやご飯に行ったり、とても楽しい学校生活でした。

―― 授業で、特に印象に残っている思い出はありますか?
授業の先生は担当教科によって変わりますが、個性的で面白い先生ばかりで、ギターを弾きながらフランスの歌を歌ってくれたり、コーヒーを買ってきて飲みながら授業をしたりと、授業を楽しませてくれる先生が多かったです。クラスの担任の先生はとてもフレンドリーで、誰かの誕生日やフランスでお祝い事がある日には、パーティーを開いてくれたり、留学生活や授業で困っていることはないかとよく声をかけてくれ、安心した留学生活を送ることができました

【写真】歴史のあるアンジェ・カトリック大学

【写真】クラスメイト、先生と記念撮影!

―― 滞在していた街は、どんなところですか?

滞在先のアンジェ(Angers)は、パリから南へTGV(新幹線のような乗り物)で2時間程度の街です。大学や学校が多く、留学生が多く滞在しています。アンジェには、13世紀に建てられたアンジェ城(Château d'Angers)があり、大聖堂やヨーロッパの石造りの建物が並ぶ、歴史のある美しい街です。フランス人が選ぶ「住みたい街ランキング」の上位に入る街だそうです。とても綺麗な街で、美術館や劇場、生活用品が揃うショッピングモールやマルシェ、お洒落なカフェもたくさんあり、住んでいる人も穏やかな人が多く、住みやすい街だと感じました。

【写真】アンジェ(Angers)の街並みと、メーヌ川

―― 留学先での生活や、印象に残っている思い出を教えてください!

私は、「フランス語を話したい! フランス人の生活を体験したい!」と考え、学生寮ではなく、ホームステイを選びました。ホームステイ先は、マダムとのマンションでの生活でした。
学校までは徒歩30分で、フランスの街並みを見ながらの通学は、新鮮で楽しかったです。マダムは優しく、お料理上手で、私の好物もよく作ってくれました。お料理中やお片付け中、食事後もソファーで寛ぎながら、毎日たくさんの話をしました。フランス人は、お喋りが大好きな人たちが多いと思いました
マダムはフランス語しか話せないので、最初の頃は、翻訳機でやりとりをしていましたが、私が必死でフランス語を話しているうちに、気付いたら話せるようになっていました! 息子さんたちやお孫さんたちも時折遊びに来て、一緒に遊んだり食事をしたりと、ホームステイ先では楽しい時間をたくさん過ごしました。

―― 休日は、どのように過ごしていましたか?
フランスでは、日曜日は基本、ほとんどのお店が閉まっています。お陰で、のんびりとした休日を過ごせたと思います。マダムとお散歩に行ったり、友達と礼拝や美術館巡り、カフェやクリスマスマーケットに行ったり、足を伸ばしてフランスの観光地へ行ったりしました。長い休暇には、仲良くなった友達と一緒に、パリやイタリア、バチカン、スペインへ出かけ、美術館や歴史的建造物を観に行きました。
また、留学前に日本で作った「フランスでやる事リスト」の「フランスで着物を着る!」という目標を、クリスマスにパリのノートルダム大聖堂を訪れた際に達成しました。帰りに訪れたカフェでは、見通しのよい席へ案内され、店外からも店中の人からも注目され過ぎて、恥ずかしかったのですが、「日本の着物ね! すごく素敵だわ!」と声をかけてもらい、海外にいても「日本人としての誇りを忘れないようにしたい」と思いました
フランスは、今、日本ブームで日本に興味を持つ人が増えており、お菓子やアニメ、マンガ、日本食店など、あちらこちらで見かけます。猫カフェもありました!

【写真】スペイン バルセロナのサグラダ・ファミリア

【写真】イタリア ローマのトレビの泉

―― 留学先では、どんな国の友達ができましたか?
アンジェ・カトリック大学には、様々な国からの留学生がいて、大学の留学生交流会では様々な国の人と話すことができました。交流会で親しくなった方から、お家に招待してもらったり、ドライブに連れていってもらったり、友人を紹介してもらったりと、たくさんの人と出逢い、素晴らしい時間を共有する事ができました。また、英語と韓国語を話せたことで、多くの人とつながることができて、自分の世界が広がっていくことにワクワクが止まりませんでした! フランス以外にもベルギー、スイス、カナダや、アフリカ諸国の一部、国連などの国際機関でも、フランス語が公用語となっています。視野を広げるためにも、複数の言語を学ぶ重要性を今回の留学で深く感じました。

―― 留学を検討している後輩や留学前の自分に、メッセージをお願いします!
フランスでの留学生活は、想像を超える、充実した日々でした。私は今までに海外留学や、海外ボランティアに何度か行ったことがあり、その経験から海外では、積極的に話しかけること、文化の違いを理解して受け入れること、日本人としてのアイデンティティを忘れない、そして、その環境に自ら入っていくことが、重要だと感じていました。今回のフランス留学では、今までの経験と、複数の言語を話せたことにより、早い段階でたくさんの人たちとコミュニケーションを取ることができ、充実した留学生活につながったのだと思います。
留学先の大学では、留学に来た目的や年齢、バックボーンも様々で、自分が勉強できる環境にいて、日本の国籍を持っていることが、どれだけ恵まれているかを認識する機会でもありました。海外へ行く度に、自分の世界が広がり、知らなかった自分を発見し、日本のありがたさを感じます。
留学は本当の自分を知る機会でもあります。逃げられない環境で、一人でどうするのか。日本にいると味わうことのできない経験。新しい自分に会うために、是非、海外留学に挑戦してみてください! 皆さんの留学への挑戦を応援しています!

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