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~心理学科の受験を検討している皆さんへ~

心理学科スタッフ紹介

スタッフ紹介

心理学科では専門のスタッフが、皆さんの学びをサポートしています。
ここでは、それぞれの専門分野や担当科目を紹介します。
※各項目をクリックすると、詳細情報へジャンプします。

池田 幸恭

専門分野は、青年心理学、発達心理学です

現在の研究テーマは、「親に対する感謝の気持ち」から親子関係を明らかにすることです。「最近になって親に迷惑をかけてすまないと思うようになった」「部活動や受験で自分を支えてくれた親をありがたく思う」。皆さんもこのような気持ちを感じたことがあるのではないでしょうか。また、中学生から大学生までのおよそ半数が、親への感謝の気持ちを素直に感じることができないと思っていることもわかっています。親子関係は自分で選ぶことができないにもかかわらず、身近でつながりが続く不思議な関係です。その親子関係の不思議、さらに人間の不思議に少しでも迫ることができればと思っています。

「誰かのためになる卒業研究」を目指しています

4年生のゼミでは、学生それぞれが関心のあるテーマについて、卒業研究の計画を自分たちで立てて、調査や分析をおこなっていきます。ゼミメンバーでお互いに意見を出しあいながら、卒業研究を進めています。ゼミでは「誰かのためになる卒業研究」を目指しています。「誰か」とは、自分自身、あるいは自分にとっての大事な相手であるかもしれません。ひとつの疑問をじっくりと考えることができる機会として、卒業研究を大切にしてもらえればと考えています。
ゼミの他にも、まさに高校生の皆さんの時期にあたる青年期の心理を理解するための「青年心理学」という授業を主に担当しています。

担当科目

【心理学新入生セミナー】 【心理学概論Ⅰ】【青年心理学】【ピアヘルピング概論】【心理学基礎演習A,B】【心理学演習Ⅰ,Ⅱ】【心理学実験】【心理学実験事後指導】【卒業研究】

市村 美帆

専門分野は、社会心理学です

社会の中で、どんな形であっても、人は他者とかかわりをもって生きています。社会心理学は、そんな人の心理であれば、どんなことでも扱うことのできる分野だと思い、これまで取り組んできました。 最も長く研究しているテーマは、自尊感情の変動性に関する研究です。人が自分に対して行う評価(自尊感情)について学んだとき、その評価がいつも同じであるように記述されているものが多いことに、不思議だなと思ったことがきっかけです。日常生活の中で、自尊感情はいつも同じ評価ではなく、様々な出来事に伴って、時にはジェットコースターのように揺れ動いていると考え、その揺れ動きを測定する手法を開発したり、揺れ動く原因は何かという研究をしてきました。 ほかにも、ドクターヘリやドクターカーで病院前救急診療活動をする医師や看護師の心理に関する問題や、友だちと一緒に全身がおそろいのコーディネートを楽しむという双子コーデ現象の心理的要因など、様々な研究をしてきました。このように研究テーマは統一されていませんが、どの研究も人が他者とかかわることによって生じることです。また、「どうしてこんなことがおきるのだろう。不思議だな」と思うことがいつも研究のスタートになっています。最近研究している双子コーデ現象は、街中で女の子2人が全く同じコーディネートをして歩いている光景をみて「不思議な流行だな」と思い、女子大学生に双子コーデをする理由について回答を集めてみたところから始まっています。 このように「不思議だな」と思うことが私の原動力になっています。また、そこからスタートした研究の知見を、社会に貢献するためにはどうするべきかと考えたりもしています。

担当科目

【基礎ゼミ】【心理学新入生セミナー】【心理学概論Ⅱ】【調査体験演習】【心理学基礎演習A,B】【心理学演習Ⅰ,Ⅱ】【メディア心理学】【社会・集団・家族心理学(社会・集団)】【産業・組織心理学】【消費者心理学】【心理学実験】【心理学実験事後指導】【卒業研究】

小沢 哲史

専門分野は、生涯発達心理学です

人は他者や環境に依存しながら生涯成長していきます。成長の主体は本人です。いかに工夫された環境や内容であっても学び、成長するのは本人に委ねられているのです。時には、始まりが愛情であったのに、抑えた腹立ちが憎しみに転じたり、思い通りにならない相手を責めるということが起こります。憎悪や悪意が芽生えるかもしれません。 例えば、保護者の方の「愛情」を「おせっかい、ありがた迷惑」と感じたり、友人への「気づかい」が相手にとって「邪魔」になっているのではと不安になったりというようなことです。人間の心理や感情の機微を理解しようとし、明るく適切な範囲に保とうとするところには、愛と学びが関係してきていると言ってよいでしょう。 心理学を学ぶことも、愛と学びに似ています。第一に公平な立場を採ることが大切です。とはいえ、私たちは願望や期待、恐れや不安から、不公平な立場を採りがちです。心理学を学ぶことで、公平で適切な理解を妨げているいくつかの原因を知ることができます。 心理学を学ぶにあたって二番目に大切なことは、相手を知るためのアプローチ方法を複数手に入れることです。心理学を学ぶということは、一種類の正解を鵜呑みにするということとは異なり、様々な種類のアプローチ方法を手に入れ、思い込みや決めつけを避けながら、人のあり方、人との関わり方を探っていくことなのだと考えています。 大学の教員は教師である一方、研究者でもあります。私の研究テーマは、愛とトラウマです。愛とトラウマは見えにくく語りにくいものですが、人間と社会、歴史を貫く中心的なテーマであると考え、こつこつと学んでいます。

担当科目

【心理学概論I】【司法・犯罪心理学】【乳幼児心理学】

酒井 久実代

専門分野は、臨床心理学です

現在の研究テーマは、日常生活でのフォーカシング的態度やフォーカシングが精神的健康に及ぼす効果の検討です。特にフォーカシング指向心理療法を実践し、研究しています。フォーカシング指向心理療法は、カウンセリングの創始者とも言われているロジャーズのクライエント中心療法を発展させた技法です。傾聴、共感的理解に加えて、状況についてのフェルトセンス(からだ(こころ)で感じられる意味を含んだ感覚)を言い表すことを重視します。フェルトセンスを言い表すことができると緊張の緩和や新たな気づきが生まれます。フェルトセンスの言語化はカウンセリングの中だけで生じるものではなく、日常生活でも体験することができます。演習や実習の授業で、学生の皆さんにも体験してほしいと思っています。

学生の皆さんと個別に関わりながら、一緒に卒業研究を作っていきます

4年生の卒業研究では、学生の皆さんと対話をしながら、興味・関心を導きだし、それを心理学的研究にするべく、様々な先行研究にあたりながら、研究テーマを絞り込んでいきます。質問紙調査、面接、実験などでデータを取り、統計的あるいは質的に分析する方法を指導します。

担当科目

【基礎ゼミ】【心理学新入生セミナー】【臨床心理学概論】【心理学基礎演習A,B】【心理学的支援法Ⅰ】【心理的アセスメント】【心理学演習Ⅰ,Ⅱ】【教育・学校心理学】【臨床心理演習(心理演習)】【臨床心理実習(心理実習)】【心理学的支援法Ⅱ】【発達臨床心理学実習】【教育相談】【卒業研究】

佐瀬 竜一

専門分野は、臨床心理学、健康心理学、教育心理学です

心身を整えて自分に必要な落ち着きを自分の手で作り出していく、セルフコントロールの効果と活用法について研究しています。具体的には、言葉によって心身の落ち着きを作る自律訓練法や、紙に書くことで心を整理するロールレタリング (役割交換書簡法)、音楽を聴くことによって心身の落ち着きを作る方法を取り上げて、研究・実践しています。 また、スクールカウンセラーとして活動してきた経験なども活かして、心の成長や将来のキャリアについて考えるための教育プログラムや教材の開発にも取り組んでいます。さらに、中学生や高校生、大学生および社会人のグループワークやプレゼンテーションのスキルを高める方法についても追求しています。 これらの研究や実践の成果を取り入れて、学生の成長につながることを目指して日々の授業を展開しています。

担当科目

【基礎ゼミ】【学習・言語心理学】【公認心理師の職責】【心理学演習ⅠC】【心理学演習ⅡC】【心理学概論Ⅱ】【心理学基礎演習A・B】【心理学研究法】【心理学実験】【心理学実験事後指導】【心理学新入生セミナー】【心理学文献講読】【心理学問題演習Ⅰ・Ⅱ】【臨床心理演習(心理演習)】【臨床心理実習Ⅰ(心理実習)】

髙梨 一彦

専門分野は、心理統計法、医療系心理学です

学部の時からよく統計解析の手伝いをしていました。今はPCと素晴らしいソフトウエアがあるので苦労しないのですがFORTRANのコードを書くこともありました。SPSSというパッケージに出会ってからはそれ一筋でしたが、最近はR言語をいじっています。 医療系心理学と言っても別段新しいものではなく、ナースと患者さんのやり取りだとか、小児科での子どもたちの発達だとか、助産師たちの新生児や妊産婦のかかわりなどがテーマになっています。ナース・助産師とのチームで研究をすることで新しいことが分かったり、関連する身体の知識を理解することが出来るなど、日々学ぶことの連続ですが、それが新鮮です。 ここで質問を一つ。100回のうち95回以上である事柄が起きるとしたら、それは偶然でしょうか?答えは「偶然ではない」のです。なぜ96回以上でなく、95回以上なのか?99回以上でもいいのではないか?(実際にもう一つの区切りは99%になっています)いろいろと悩みは尽きませんが、こういうことを通して心理学的なデータを統計的に判断することを学ぶのがこの科目の特徴です。毎年のことなのですが、この5%や95%ってことがなかなか理解してもらえなくて苦労します。普通に私たちが日常で使う言葉ではないというのもありますが、これこそ統計学的な考え方の特徴でもあります。

担当科目

【基礎ゼミ】【心理学新入生セミナー】【心理学概論Ⅱ】【心理学統計法】【心理統計処理演習】【心理学基礎演習A,B】【心理学演習Ⅰ,Ⅱ】【心理学実験】【心理学実験事後指導】【心理学研究法】【教育相談】【心理学問題演習Ⅰ】【臨床心理演習(心理演習)】【卒業研究】

田中 佑樹

専門分野は臨床心理学、健康心理学です

公認心理師/臨床心理士として、主に医療機関においてカウンセリングに携わってきました。とくに、「認知行動療法」というアプローチを専門としており、これまでは依存症を抱える方への支援を中心に行ってきました。研究では、ギャンブル障害(いわゆるギャンブル依存症)の方を対象として、ギャンブルを続けざるを得ない背景の違いに着目し、その差異に応じて効果的な支援方法を明らかにすることに取り組んできました。ギャンブルを断つことだけではなく、主観的に満足度の高い生活を送ってもらえるようになることを目指しています。 ゼミでは、「どうすればストレスに上手く対処できるのか?」といった心の健康にかかわる身近な疑問について考えていきます。そのための基盤として、私が専門としている認知行動療法の考え方や各種技法について主に学びます。認知行動療法は、医療機関などでの患者さんへの治療のみならず、職場でのストレスマネジメントなど、健康な方のセルフケアにも幅広く用いられていることから、学んだ内容を各自の目標に応じて活用できるようになることを目指します。

担当科目

【基礎ゼミ】【心理の科学】【心理学新入生セミナー】【心理学基礎演習A、B】【心理学演習Ⅰ、Ⅱ】【臨床心理演習(心理演習)】【臨床心理実習(心理実習)Ⅰ、Ⅱ】【臨床心理学概論】【心理学的支援法Ⅱ】【ピアヘルピング概論】【公認心理師の職責】【健康・医療心理学】【調査体験演習】【卒業研究】

矢口 大雄

専門分野は、臨床心理学、家族心理学です

臨床心理学は心理学の一分野であり、何らかの悩みや不安、困難さを抱えている本人やその周囲の方の状態を理解し、心理学的な知識や技法を用いて支援や援助を行うための学問であり、それらの問題の解決・軽減をめざすものです。 近年では、特に問題を抱えていない方を対象に、心の健康の保持増進を目的とした研修や相談活動などの取り組みも行われています。 私はこれまでに教育機関(小学校から大学院まで)と医療機関(精神科病院)において、スクールカウンセラーや学生相談員、公認心理師、臨床心理士として相談業務に携わってきました。 また、家族心理学は、家族が抱えている問題について、家族関係を心理学的に捉え、その解決を目指している学問です。私は家族心理学の視点から、個人だけでなく夫婦や家族を対象とした家族療法を中心とした心理的支援を行っています。 現在の研究分野は、認知症高齢者のコミュニケーション支援をテーマに取り組んでいます。 高齢期は、ライフサイクル(人生周期)の中でも個人差が大きい時期であり、さらに認知症の症状がみられると、他者とコミュニケーションを取ることが難しくなります。そのような中で、コミュニケーションを促進するための心理的支援策の開発を目指して、研究を行なっています。

担当科目

【基礎ゼミ】【心理学新入生セミナー】【臨床心理学概論】【心理的アセスメント】【心理学基礎演習A,B】【臨床心理演習(心理演習)】【成人・老年心理学】【社会・集団・家族心理学(家族)】【心理学演習Ⅰ,Ⅱ】【臨床心理実習(心理実習)Ⅰ,Ⅱ】【心理学的支援法Ⅱ】【心理学問題演習Ⅰ,Ⅱ 】【発達臨床心理学実習】【卒業研究】

心理学科オフィス

心理学科には、学科付きの助手2名で構成される心理学科オフィスがあります。 心理学科オフィスの大きな役割は、和洋の心理学科の学生みなさんの大学生活のサポートや、学科の先生方とのかけはしです。原則、授業のある日は開室していて、来室はもちろん、メールなどを通じてオンラインでも対応をしています。
入学から卒業まで(オープンキャンパスや入試でお会いできたらもっと長い期間になりますね)、みなさんの成長を側で見守れることに楽しみ且つやりがいを感じます。 授業で使う原稿の印刷や物品の貸し出し、実験室の利用予約などの授業に関わることから、履修登録の相談や空きコマの過ごし方などのアドバイスまで、ちょっと困ったときに頼れる場所、と覚えてもらえたら嬉しいです。