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日本文学文化学科 小澤京子教授が『現代思想』宮﨑駿特集号に寄稿しました

『現代思想』2023年10月臨時増刊号「総特集=宮﨑駿『君たちはどう生きるか』をどう観たか」に、日本文学文化学科 文化芸術専攻小澤京子教授が寄稿しました。その概要を、小澤教授が解説します。

【写真】『現代思想』2023年10月臨時増刊号「総特集=宮﨑駿『君たちはどう生きるか』をどう観たか」

<小澤京子教授による解説>
宮﨑駿については、もはや説明は不要でしょう。今年の夏にほとんど何の事前情報もなく封切られた、ともすれば奇妙なアニメーション作品『君たちはどう生きるか』。この『現代思想』臨時増刊号では、多彩な分野の専門家が、それぞれの視点とアプローチからこの作品を論じ上げます。一つの作品に対して取りうる多様なアプローチの見取り図が示されていると同時に、複数の論考を併せ読むことを通じて、共通するテーマやキーワードも浮かび上がってくるような布置の特集号となっています。

私は「建築巡りの異界の旅」と題して、このアニメ作品の「夢めいた異界で繰り広げられる、異形の建築巡りの旅」という部分に焦点を当て、「塔」をはじめ、登場するさまざまな建築物の特性や、物語内での機能を考察しました。『ルパン三世 カリオストロの城』、『天空の城ラピュタ』、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』など、宮﨑監督の作品には建築物、とりわけ巨大な城塞建築へのマニアックなまでのこだわりが伺えます。そのような「建築マニア」の精神は、この最新作ではどのように体現されているでしょうか。それは、アニメーションならではの表現と、どのように結びつくのでしょうか。宮﨑アニメの特徴としてしばしば挙げられてきた、「技術で空を飛ぶことへの憧憬」や「少女(女性)イメージ」との関連は、本作ではどうなっているでしょうか。私の論考では、これらの要素にも焦点を当てつつ、この作品の「建築表象」を分析しています。


和洋女子大学 日本文学文化学科の授業や演習・ゼミでは、作品を読む、観るときの「視点・観点」を見つけるための「道具立て」(=方法論)を、さまざまな切り口から学びます。このような鑑賞の方法論を学ぶことは、多様な視点をもち、多角的に思考することのできる能力を養うことでもあります。
文化芸術専攻では、映画やアニメーションを理論や歴史の側面からも、制作技法という側面からも学ぶことができます。また、日本文学専攻でも、文学作品とそれを「翻案」した映像作品の比較や、映画・アニメーションの物語分析といったアプローチを扱っています。


和洋女子大学 日本文学文化学科は次の3つの専攻から成り立っています
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