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日本文学文化学科 小澤京子教授の寄稿した『REKIHAKU』『群像』『ねむらない樹』が刊行されました

日本文学文化学科小澤京子教授も寄稿している次の雑誌が、ただいま好評発売中です。それぞれの内容を、小澤教授に紹介してもらいました。

まず、国立歴史民俗博物館編『REKIHAKU 特集・人工知能の現代史』(2022年6月刊行)に、コラム「人工知能をめぐるジェンダーの問題 AIはだれの顔をしているのか?」を寄稿しました。AIが「人間的」なインタフェースを持つとき、またAIがフィクションのなかで表現されるときのジェンダーの問題を考察しています。これは、科学技術をめぐる受容や想像力のあり方を、文化や社会との相互関係という観点からとらえようとしたものです。(AIやコンピュータの「擬人化」については、ハリウッド映画や日本のマンガ・アニメなどのさまざまな作品にも言及した長めの文章を、以前に日本知能情報ファジィ学会誌『知能と情報』2018年12月号に寄稿したことがあります。)

短歌ムック『ねむらない樹』第9号(書肆侃侃房、2022年8月刊行)の「小特集:左川ちか」に、短いエッセイ「小さな部屋のポエティーク」を寄せました。今年4月に全集の刊行されたモダニズムの女性詩人・左川ちか。「真夜中の純粋愉楽読書」にふさわしい彼女の詩の魅力について、植物というモティーフ、触れることの両義性、鉱物性といったテーマから書いています。この号全体の特集は「詩歌のモダニズム」で、錚々たる研究者や批評家が執筆していますから、近代詩をはじめとする日本の近代文学にご興味のある方は、ぜひお手に取っていただければと思います。(2021年度に教育振興支援助成プログラムSEREAL主催の講演会「宗左近の詩と土地の名前」にご登壇いただいた大川内夏樹氏も寄稿されています。)

『群像』2022年9月号に、随筆「小さな部屋についての思索」を寄せました。こちらは批評的エッセイという趣向の短い文章で、「小さな部屋」をめぐる書物や哲学・思想の言葉などを紹介しつつ、いわば「精神的な隠れ処」ともいうべき場所のイメージについて綴ったものです。

これまでにも、人文学の知を通して世界を見ること、考えることの愉しさを知ってほしいという思いから、さまざまなメディア(雑誌類)にも原稿を寄せてきました。授業でも、「人造人間の表象の系譜と人間観、身体観、ジェンダー観」や、「絵画や文学、アニメーション等における空間表現の特徴」といったテーマも扱っています。

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