トピックス
家政福祉:家政
家政福祉:児童
保育者に必要な「子ども理解」を研究する佐藤有香教授からのメッセージを紹介します
佐藤有香教授は保育者が子どもの思いや気持ちをどのように理解するか、保育学・幼児教育学の立場から、研究を行っています。
保育者にとって、子どもの内面を読み取る「子ども理解」は、非常に重要な専門性の一つとされています。保育者は、子どもの育ちに必要な援助や環境を創造していくことが求められていますが、そのためには子どもの言動からどんな思いや考えでいるか「子ども理解」を行うことが出発点と考えられています。
実際の保育現場で、保育者はどのように子どもの内面を理解しているかを知るために、アンケートやインタビュー、参与観察による調査を実施しています。「こども理解と援助」(2年次・選択科目)の授業では、研究成果の一部である「子ども理解」の視点カテゴリを用いて、様々な子どもの心の世界について考えていきます。
子どもは大人と異なり自分の気持ちや考えを言葉で伝えることが難しく、保育経験の少ない学生にとって「子ども理解」は、実際に子どもと関わる際の大きな心配事になります。子どもの内面を理解しようとする時、表面上の言動のみで捉えるのではなく、どんな事柄に着目すれば良いか分かることで、一人ひとりの子どもの行動の意味がみえてくるようになり、保育者としてのやりがいや楽しさが増していきます。
【写真】子どもの内面を読み取る際の具体的な着目点をまとめた「子ども理解」視点カテゴリ