服飾造形学科の学生たちによる「創立125周年記念企画オリジナルエコバック」3種類が、完成しました。デザイン選択の時点より、学生たちはエコバック制作チームを結成し、エコバックの試作・量産にかかわるミーティングなどを行ってきました。
2021年度前期にデザインを募集してから、新型コロナウイルス感染症拡大による制作停止期間や工場閉鎖等の影響を受けながら、ようやく完成の運びとなりました。エコバックは次の3種類です。

＜デザイン＞
①ベージュ生地に、オリジナルのロゴをあしらった、持つ人の性別を選ばないデザイン
②ピンクの生地に、学生デザインによるクマのキャラクターが付いた円形にたためるタイプ
③学生がフリーハンドで描いた花柄模様を使用したモノトーンデザイン

これらのエコバックは服飾造形学科の入試イベントや学校訪問等の際に活用される予定です。

自分たちのデザインが製品化された気持ちについて、デザインした学生やエコバック作成チームの学生たちにコメントをもらいました。

デザイン① 服飾造形学科3年 芳賀 麻梨恵

私のデザインが選ばれ、量産されると聞いた時は喜びと驚きでいっぱいでした。自分が考えたものが、製作チームの手によって製品として完成されていく様を見るのは、なんだか不思議な感覚でしたが、貴重な体験になったと思います。
この企画を通じて感じたことは、「自分の頭の中にあるイメージを人と共有することの難しさ」です。特に私のデザインしたものは、コンパクトに畳める機能性を重視したものだったので、収納する部分の仕組みを伝えるのに苦労しました。デザインした当時、私は1年生で、デザインを絵に書くのは簡単でも、それを形にすることがどれだけ難しいか、まだよく分かっていなかったように思います。今では私も3年生になって、沢山の作品を作る中でその難しさを実感してきました。だからこそ改めて、試作から製品化までを行ってくださった、製作チームの皆さんにお礼を申し上げます。私のデザインを実現してくださり、本当にありがとうございました。

デザイン② 服飾造形学科3年 岡本 紗都

今回、私のエコバックのデザインが選ばれて、とても嬉しく思っています。当初は、黒を基調に、自分の服装は黒が多いので、それにも合うようなシックな感じにデザインしました。その後、先生方から変更依頼があり、最終的にはピンクを基調とした可愛らしいデザインに変わりましたが、自分のデザインしたものが元になって、実際にエコバックになるのはとても感慨深い気持ちでした。
自分がデザインしたエコバックは10代後半から20代の女性に使ってもらいたいと考えていましたが、変更したデザインでは10代前半の方も使えるようなデザインになっていたので、色、マークの位置が変わるだけでターゲット層も変わり、デザインの大切さや重要さがとてもわかる経験となりました。今後、また製造を目標にデザインできる機会があったら、どんな人に使ってもらいたいかなど、今回よりもより考えてデザインしてみたいと思いました。

デザイン③ 服飾造形学科3年 高野 花恋

和洋学園125周年記念の服飾造形学科企画「エコバック」をデザインさせていただき、このように素晴らしいものができあがって、とても感激しています。私がデザインしたエコバックは「大学生でも使える大人可愛いもの」で「どんな服装でも似合う」をテーマにモノクロフラワーのイメージでデザインしました。フラワーデザインは本やネットなどを一切、参考にせず全てオリジナルで描きました。製品化のために、それを全てトレースしていただき、デザインの複雑な所まで、とても綺麗に仕上げていだきました。エコバックの実物ができあがった時、全てがイメージ通りだったので、とても驚き、同時に感動もしました。今回は私がエコバックのデザインをさせていただきましたが、多くの方々の協力がなければ、このエコバックは完成しなかったと思います。素晴らしいエコバックができたことを、先生方とエコバック制作チームの皆さんに感謝したいです。手に取ってくださった皆様にも、沢山の過程を辿ったエコバックを、沢山使って沢山愛してほしいなと思います。本当にありがとうございました。

エコバック制作チーム 服飾造形学科3年 加藤 千賀

私はクマのエコバック制作（デザイン②）に携わりました。3つのエコバックのうちの2つはトートバックタイプですが、クマのエコバックはそれらとは異なり、サイズも大きめのシンプルな色合いのクマのデザインで、とても可愛らしく仕上がったと思います。
一緒にエコバック制作を行った先輩方を中心に進め、コンパクトサイズに折りたたむときの形状やサイズ感、サンプル作りの際の縫製が難しく、先輩方と試行錯誤しながらサンプル作りに励みました。折りたたんだ時の形状が丸型になっており、広げた時にも折りたたんだ時にもクマのデザインが見られるため視覚的にも楽しめるのではないかと思っています。
初めてサンプル作りから製品を作るという経験をし、1枚の紙に描かれたエコバックのデザイン画が、どれも素敵なデザインのエコバックに仕上がったので、とても嬉しい気持ちです。

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