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大学院

和洋女子大学大学院 人文科学研究科 修士論文発表会を開催しました

2月17日、和洋女子大学大学院 人文科学研究科「修士論文発表会」を開催しました。

<発表者と論題>
魚地愛栞「古典教育の中の『竹取物語』」
田中奈緒「国語教科書における『源氏物語』」
南雲桜「『源氏物語』宇治十帖論―『伊勢物語』引用をめぐって―」
(上記3名の指導教員:吉井美弥子教授

【写真】発表の様子

魚地さんは、絵本および小・中学校、高等学校の国語科教科書の調査と分析を通して、幼少期から小・中学校、高等学校までのそれぞれの過程において、『竹取物語』の学びに様々な変化―広がりあるいは深化―があることを具体的に指摘し、『竹取物語』という教材には、学習者が繰り返し段階的に学ぶことによって、学びの達成を実感することができるという大きな意義があると指摘しました。

田中さんは、高等学校国語科教科書の定番教材といえる『源氏物語』が、新学習指導要領(2022年度より施行)の影響をどのように受けているかを探るべく、現行課程と新課程の全教科書を調査し分析することによって、各教科書出版社の『源氏物語』の採録の特色を明らかにするとともに、新課程における『源氏物語』の採録状況にはいっそうの「定番化」が見て取れることを明らかにしました。

南雲さんは、『源氏物語』宇治十帖において『伊勢物語』を引用していると見られる箇所をすべて検討し分析した結果、宇治十帖前半の『伊勢物語』引用の傾向を考察した上で、宇治十帖後半では『伊勢物語』の引用がすべて浮舟に集中していることも指摘し、『源氏物語』宇治十帖は、『伊勢物語』を引用することによって『伊勢物語』の「みやび」の世界そのものを相対化し解体していくと論じました。

【写真】発表を行う大学院生

【写真】質疑応答の様子

以上の通り、各自、目次に基づく全体の概要と、動機・目的・方法などの説明に続き、その研究において何が明らかになったかを示して、いずれも主旨の明確な発表でした。来場くださった方も多く、質疑応答も活発に行われ、有意義な時間を共にすることができました。

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