メニュー 閉じる

トピックス

一般・地域

うらやす市民大学「外国にルーツを持つこどもを地域で支える」を開催しました

11月29日、浦安市が主催する「うらやす市民大学」の秋期講座シリーズのうち、東洋大学の内田千春教授による講座「外国にルーツを持つ子どもを地域で支える(1)(2)」が開催されました。シリーズ第7回・第8回にあたる今回は、外国にルーツを持つ子どもたちが等しく育ち、学ぶ権利を実現するために、地域の住民や専門家にどのような支援ができるかについて、実践的な事例を踏まえた学びの講義とワークショップを行いました。

うらやす市民大学:まちづくり活動を行うために必要な知識や技能を学び、市民自らが地域に貢献するまちづくりの担い手となり、活躍するための学びの場です。

【写真】コーディネーターを務める和洋女子大学 こども発達学科の矢藤誠慈郎教授

【写真】講師の東洋大学 内田千春教授

講義では、外国にルーツを持つ子どもたちが日本で生活し、成長していくうえで直面しやすい課題と、地域で支えていくための大切な視点についてお話がありました。家庭で使われる言語や来日年齢など、子ども一人ひとりの背景が大きく異なること、また出産期から就学期までの行政支援がつながりにくい現状があることなどが、具体例とともに紹介されました。言語だけでなく文化・常識・宗教の違いなど、支援する側が理解を深めておくと良い点が分かりやすく解説されました。さらに、複数の言語を学ぶ子どもたちが抱えやすい、発達上のリスクについてのお話がありました。 母語と日本語の両方の言語を学ぶ重要性や、日常会話だけでは見えにくい「学習に必要なことば」の発達についても触れられ、子どもの成長を丁寧に見守る視点の大切さが強調されました。

ワークショップでは、「出産から就学までを切れ目なく支えるには」をテーマに、受講生同士の熱心なディスカッションが行われました。子育て支援に携わる受講者も多く、専門的な視点の意見が出されたほか、多言語に対応した電子母子手帳の導入案など、温かく前向きな支援のイメージが共有されました。

【写真】付箋を使ったブレインストーミング

【写真】ワークショップの様子

最後に、内田先生から「地域のサポート力が高まれば、外国にルーツを持つ子どもたちも安心して暮らせる」というお話を伺い、地域全体で子どもたちを支えることの大切さを改めて実感でき、心温まる時間となりました。

【写真】受講生が発表する様子を見守る矢藤教授と内田教授

【写真】受講生が発表する様子

2023年度からの取り組みとなった「うらやす市民大学」。産官学・地域・生涯教育センターでは、地域の問題解決や地域活性化等について、今後も地域社会や自治体との連携・協働を進めていきます。
講座の様子 第1・2回目はこちらから
講座の様子 第5・6回目はこちらから

<産官学・地域・生涯教育センター>
和洋女子大学の産官学・地域・生涯教育センターは、地域連携に関する活動の企画・調整・運営および支援を行うことを目的として、2014年に設置されました。これまで、市川市との包括協定や企業との商品開発など、毎年、多くの分野で連携を行ってきました。地域連携センターでは、地域の方々に開かれた大学をめざして、さらに連携事業の拡大、充実に力を入れていきます。

こども発達学科の学びについてはこちらから