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大学院

和洋女子大学大学院 人文科学研究科 講演会「『源氏物語』の終わり方」を開催しました

3月3日、和洋女子大学 東館7-1教室を会場に、学習院大学教授である神田龍身氏を講師にお迎えして、和洋女子大学大学院 人文科学研究科 日本文学専攻の講演会が行われました。

 
【写真左右】神田龍身氏による講演の様子

演題は「『源氏物語』の終り方―浮舟というエクリチュール」というもの。『源氏物語』のいわゆる続編(宇治十帖)の終り方をめぐって、「『源氏物語』という書かれたテクストがもうこれ以上、浮舟物語を先に展開させ得ないという臨界点を示している」との見解を示されたもので、学問の最先端を披瀝していただきました。神田氏は、数々のすぐれた論考や著書を公にされ、その鋭い視点とみごとな論証力・文章力によって、読者を魅了し続けてきた研究者です。その研究手法を開陳されつつ、『源氏物語』に『竹取物語』『伊勢物語』が多く引用されることや、正編における光源氏と続編における浮舟がどういう存在として位置づけられるかということなど、興味深い問題を浮かび上がらせて、きわめて意義深い内容でした。そして、文学作品を読むとはこういうことなのか、ということをしみじみ感じさせてくれる、感銘深い講演でした。


【写真】質疑応答の様子

講演に続く質疑応答の時間では、講演内容に刺激を与えられた大学院生たちも積極的に質問をして、神田龍身氏と語り合う、大変、有意義な講演会となりました。


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