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大学院

教員採用試験に合格した大学院生にインタビュー

小倉真由さん
和洋女子大学大学院 人文科学研究科
日本文学専攻2年生(※取材時)

■教員をめざしたきっかけを教えてください
今までの人生で3度「教員」という職業を意識したのを覚えています。1度目は中学生の頃。国語が得意で、特に古文は昔の人と時を超えて繋がれる気がして好きでした。そこで、古文を扱う仕事を探したときに「教員」という選択肢を見つけました。2度目は高校生の時に出会った2人の恩師の存在です。「好き」を仕事にする大人になりたいと思わせてくれた国語の先生方でした。3度目は和洋女子大学の大学時代の教育実習。さまざまな困難や壁にぶつかり、「もう教員免許だけ取れればいいや」と思い始めていた大学4年生の時でした。しかし、実習現場で生徒たちと関わったことで、やっぱり私は「教員になりたいんだ」と思い、教員への道を進むことに決めました。

■教員採用試験対策について教えてください 
筆記試験は、対策セミナーなどに出席する時間がなかったため、移動中などの隙間時間に「教職教養」を学びました。専門科目は「大問」(試験問題などにおいて分量や配点の割合が相対的に大きい問題のこと)ごとに時間を計りながら挑戦し、速読力を意識しながら勉強しました。2次試験の模擬授業と面接についての対策は特に行いませんでしたが、高校の非常勤講師として教壇に立っていた経験が役に立ちました。また、教育関連の話ができる友達の存在も大きかったです。普段から友達と話している時間があったからこそ、面接でも自分の言葉で自分の考えを伝えることができました。

■教員採用試験の勉強と並行して公務員試験の勉強をすることはできますか?また、最終的にどちらを選ぶ人が多いですか?(在学生からの質問)
不可能ではないと思いますが、相当な努力と早めの準備は必要だと思います。受験する都道府県や公務員の区分にもよるかと思いますが、勉強する範囲や知識の深さなどは、かなり違いがあると思います。並行して勉強するよりも、どちらか片方に決める人が周りには多かったです。

■実習や必修科目など、受講科目が多い時、プライベートな時間(アルバイトなど)はどのように過ごしていましたか? 
履修科目が多い3、4年生の時は、大学の授業がある日とアルバイトの日が被らないような時間割にしていました。登校する日は最終下校時間までみっちり勉強し、レポートや課題等は家に持ち帰らないようにしていました。アルバイトの日には長時間働いて、オフの日は自分の好きなことだけをできるように予定を立てていました。1週間の予定を決めるときは必ず休日から組み立て、1日の予定を決めるときは睡眠時間から考えるようにしていたため、多忙な日々でも無理なく過ごせていたのだと思います。

■めざす教員像をお聞かせください
教員は「授業への姿勢がその教員の全てを物語る」と考えています。授業が良くない先生の言うことを生徒は聞くでしょうか。時間通りに始め、時間通りに終わる。板書、授業をする環境、生徒への関わり方など気をつけることは山ほどあります。限られた時間内でのパフォーマンスをどれだけ準備して臨めるかは普段の生活や学びに左右されると思っています。そんな私のめざす教員像は「自分も生徒も成長できる授業を行なえる教員」です。

■教員をめざす在学生たちにメッセージをお願いします
筆記試験は勉強をしたかどうか、点数を取れたかどうかで合否が左右されます。一方、模擬授業や面接においても対策はもちろん必要ですが、その場にいる生徒役の受験生や面接官へ熱意が伝わるかどうかも大切だと思います。普段から自分の考えや物事を人に伝える練習ができると良いと思います。また、ついつい子どもたちへの対応ばかりに目を向けがちですが、実際には保護者や教員同士のコミュニケーションも重要になっていきます。どんな年代の人ともコミュニケーションが取れるようにしておくのもおすすめです。悩んだら「初心」にかえって、頑張ってください。


【写真】和洋女子大学の日本文学文化学科に通う妹さんと一緒に

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