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学科インフォメーション

日本文学文化学科

名前: nihonbungaku 作成日: 2014/02/06 16:49
日本文学文化学科のブログ

投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/10/12 10:38
和洋女子大学 日本文学文化学科市川駅南口図書館との連携企画「市川文学散歩」(前回の学科インフォメーション記事はこちら)が、『ちいき新聞』と、『市川よみうり』に取り上げられました。
『市川よみうり』では、プロジェクトで主導的な役割を果たした学生2名が、市川駅南口図書館での展示を前に、記者からのインタビューに答えています。


『ちいき新聞』2021年9月17日号


『市川よみうり』2021年9月25日号
クリックまたはタップすると拡大版PDFが表示されます。2紙とも、ウェブ掲載につき了承を得ています。)

「市川文学散歩」は、ウェブサイトインスタグラムにて、継続的に作品紹介を行なっています。好評を博したパンフレット(紙媒体にて配布)も、第2弾を構想中です。最新情報については、広報用ツイッターにて発信しています。

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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/09/10 9:49
和洋女子大学 日本文学文化学科*と市川駅南口図書館との連携企画 第2弾「市川文学散歩」が、好評開催中です。 *和洋女子大学教育振興支援助成「文学と芸術を通じた地域社会参画型表現教育プログラム(SEREAL)」の一環として実施されています。 「市川文学散歩」とは、大学のある街、市川市の登場する文学作品を、古代の万葉集から村上春樹などの現代文学、さらにはマンガやTVドラマといったポピュラーカルチャーまで取り上げ、作品解説(市川のどの場所が、どのように取り上げられているのか)と地図で紹介するものです。学生たちが、自らの専門である日本の文学と文化、芸術表現の知識と技能を活かし、学外の連携協力者や公的機関、企業ともコミュニケーションを取りながら、市川市と「市川の文学」の魅力を、広く地域社会へと伝えるべく企画しました。立案から実際の展示品や配布物、ウェブサイトの作成まで、すべてを学生たちが自主的に手掛け、ゼロから作り上げました。 詳細...
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/31 9:38

文化芸術専攻の特色となる「免許・資格」

取得可能な免許・資格

日本文学文化学科 文化芸術専攻では、日本語教員や司書、博物館学芸員、社会福祉主事などの免許・資格を取得することができます(詳しくはこちらから)。
そのなかでも文化芸術専攻の特色となる免許・資格として、博物館学芸員の資格について紹介します。

博物館学芸員資格と文化芸術の学び

文化芸術専攻では、自ら表現し、社会に発信してゆくこと、人々の表現を尊重し、次世代へと繋いでいくことを重視した教育方針のもと、芸術と文化についての専門的な知識と、自ら創作を行うために必要な技術、豊かな感受性と自由な表現力を養うための教育カリキュラムを実施しており、学修の成果を活かせる資格として、多くの学生が博物館学芸員資格(任用資格)を取得しています。
任用資格:資格を取得後に任用・任命されてはじめて効力を発揮する資格

学修の特色と進路

博物館学芸員として必要な知識・技能を高めるカリキュラムと課外活動

文化芸術専攻では、博物館学芸員として活躍するうえで必要な知識・技能を習得できる科目を、講義、演習、ゼミともに充実させています。さらには、学生たちが主体的に展示やキュレーションを手がける機会を、各学年で設けています。自ら制作した作品を展示する「First Step」や卒業制作展などです。

また、課外活動として、大規模な国際アートイベントであるデザインフェスタにも毎年、学生たちは出展しています。ここでも、展示コンセプト決定から展示作品の制作、販売品と売上金の管理、広報活動まで、学生たちが意見を出し合い、協力し合いながら実行しています。学びの成果披露を教室のなかだけに留めるのではなく、広く社会に公開し、人々からの反応を受け止める経験、「自分が表現したいこと」だけではなく、「来場者の反応」も予測しながら企画を立て実行する経験は、学芸員になるうえでも、また一般的な企業に就職するときにも、大きな糧となります。

文化芸術専攻では、教員たちも各々の専門性を活かしつつ、学生たちの学びを広げ、深めるための課外活動を実践しています。さまざまな作品の実物に触れるための美術館・博物館ツアーや映画上映会、地域博物館の現場に赴くフィールド調査研修、地方自治体や地場企業と連携した学生によるデザイン制作などです。このような活動からも、博物館学芸員として必要な知識と技能に加えて、現場での実践知、制作・表現を行う側のノウハウ、近年とみに重要性が指摘されている「デザイン思考」などを、生きた実体験として学ぶことができます。


【写真】小澤京子教授の課外ゼミ「真夜中の会」での美術館見学


【写真】小野真嗣助教による地域博物館を拠点としたフィールド調査

卒業論文・卒業制作と進路

卒業論文・卒業制作は、4年間の学修の集大成として重要なものです。そのカテゴリーとして、文化芸術専攻では「博物館学」を選択することができます。その際には、展示企画を「制作」するとともに、リサーチ内容を学術論文にまとめることも可能です。これは、実際に博物館施設で展示企画と調査・研究を両立するための、実践的な訓練にもなります。

〈近年の博物館学関連の卒業論文題目(一部)〉
博物館での実践的教育・ワークショップについて」
インクルーシブな博物館の実現に向けて ―博物館が担うべき特別支援教育の包摂的考え―
ナイトミュージアムから見る博物館の将来性 ―人と博物館を結ぶ―
わが国における博物館・美術館のハンズ・オン展示の展開 ―美術作品の触察など―
視覚障害に対する博物館の環境とその実態の考察

文化芸術専攻で博物館学芸員資格を取得した学生からは、博物館・美術館に加えて、生涯学習や地域の文化財活用にかかわる組織、例えば教育系の財団法人や文化財研究所、そのほか文化行政関連機関に就職する者が増えています。「アート思考」や「デザイン思考」の重要性が説かれ、また「キュレーション」の発想がいたるところで求められている現在、文化芸術専攻で学びつつ博物館学芸員資格課程を履修することで得られる知識とスキルは、あらゆる場で汎用的に活かすことのできるものとなっています。

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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/20 13:11

書道専攻にて取得できる教職免許状について

書道専攻では、高等学校教諭一種免許状(書道、国語)、中学校教諭一種免許状(国語)の三つの免許状を取得することができます。これは、日本文学文化学科に書道専攻が所属しているためで、一学科で一免許状と定められているところ、日本文学文化学科の「日本文学・書道・芸術」の三分野からなる幅広い学びを通して、三免許状が取得できる仕組みとなっています。

また、昨今では中学校と高等学校が統合され、中高一貫校となるケースも増えつつあります。中学校の免許状を持ち、さらには高等学校の免許を有する教員の需要はさらに高まるとされており、書道専攻で取得できる免許状は、採用時のアドバンテージともなり得るでしょう。

実際に書道専攻を希望する学生には、1年次より大学での学びを活かせる職業の一つとして、教職課程の履修を推奨する指導をしています。これは、書道専攻が「書法・書学の専門的研究により、高い表現力と鑑賞力も持ち、指導者および継承者として『書』の文化的役割や機能を推進する為に必要な能力と知識を身につけること」を目標としているためです。

書道専攻卒業生の進路と指導方針について

書道専攻の卒業生の進路として最も多い、高等学校 芸術科書道の教員についてピックアップします。ここ近年、書道専攻では、毎年、教員採用試験の合格者を輩出しています。


【写真】千葉県立薬園台高等学校教諭 市川奈々さん(2016年度卒業)
一言メッセージ:「教えることは自分の感性を磨くことに繋がります。生徒と楽しく共に学び合える人には、とてもやりがいを感じられる仕事だと思います」

芸術科書道教員に必要な〈知識〉〈能力〉は多岐にわたります。それらを身につけるべく書道専攻のカリキュラムでは、書法系科目と書学系科目を柱に、各学年、発達段階に則し、バランスよく構成されています。1年次では、日本文学文化全体にわたる基礎的知識を身につけ、書写的実用能力を体得します。2年次では、書道史および文字学などの本格的な知識を身につけます。また3年次では、専門的実技能力を体得し、書論・鑑賞などの書学的知識を深めます。4年次では、書学的知識の蓄積により卒業論文を作成するとともに、書の本格的な表現を学び、一人ひとりが個展(卒展)を開催します。

このような体系的に幅広く網羅されたカリキュラムを学ぶことで、教育者として必要な書の専門的な知識と、多くの書技法を獲得することができます。

書道専攻3年次の教職課程必修の「書道科教育法Ⅰ・Ⅱ」では、小・中・高の学習指導要領の内容について、年間学習計画・シラバス・学習指導案の作成、模擬授業、教員採用試験対策といった内容で授業を行っています。加えて、教員採用試験においては、教職教育支援センターのバックアップのもと、合格に直結する試験対策を行なっています。

さらには、書道専攻では、専攻を希望する学生が1年次から全国レベルの公募展に出品することも推進しています。早くから高い表現レベルでの作品制作に取り組むことによって、多方面の学習や教養、創造的な感性を高めることができます。授業以外の取り組みになりますが、この挑戦によって得られるものは、教員にとって必要不可欠な要素といえるでしょう。
 
今後、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の進行等の急激な社会の変化に直面していく中で、教育現場においても、書を取り巻く環境も大きく変容していくことは間違いないでしょう。また、人工知能(AI)などの新技術が進展する中で、機械には代替できない人間の感性や発想、表現力が注目されています。それらの現実に対応し、書を日本の伝統文化として継承していくには、書を教育する現場から、書の魅力を発信し、さらにそれを伝える指導者・継承者の育成が重要だと書道専攻の教員たちは考えています。書道専攻の教育目標にもあるように、「4年間の書を通じた学びを通じて、将来的に人と社会に還元できる人材が育つこと」を願っています。

 
【写真左】市川奈々さんの「書道Ⅱ」の授業。古典のポイントをわかりやすく説明します
【写真右】授業内で、生徒たちに直接、添削し、指導しています


【写真】部活動指導の様子。半切の作品を制作中

次回は、日本文学文化学科 文化芸術専攻でめざせる免許・資格を紹介します。こちらもぜひ、ご高覧ください。

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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/19 13:00
日本文学文化学科 文化芸術専攻の第12回 学生作品展「First Step」をWEB展覧会で開催しています。
文化芸術専攻では毎年、油彩画や水彩画、デッサンといった、学生たちが授業を通して制作した作品を、文化資料館にて発表しています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で特に混乱した社会情勢の中、学生たちにとっても制作時間や作業環境に大きな制約がありました。そのような状況下でも、学生ができる限りの力で取り組んだ作品たちです。昨年度に引き続き、従来どおりの文化資料館での展示はかないませんでしたが、WEB展覧会というスタイルでより多くの方にご覧いただけるよう、今年度は学生が中心となって動画を作成しました。

 

 
【写真】WEB展覧会の作品
 
動画の作成にあたっては、文化芸術専攻の演習科目「表現特殊演習Ⅰ」の授業において、作品の撮影、動画編集ソフトの取り扱いについての実習に取り組み、最終的にはゼミ生一人ひとりが作品集動画を制作しました。それぞれの個性が光る動画の中からゼミ内でコンペティションを行い、投票数の多かった3つの動画の特徴を取り入れながら、今回の動画を構成しました。それぞれの作品はもちろんのこと、動画の雰囲気や構成も併せて、ぜひ楽しんでご覧ください。
 


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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/18 12:49
日本文学文化学科の小澤京子教授が、『朝日新聞』2021年8月11日夕刊のリレー連載「にじいろの議」に、「空想散歩の歴史をたどる 居室から広がる『体験』」を寄稿しました。小澤京子教授が、その概要を語ってくれました。

 
 
 
 
 
 
 
 
この批評的エッセイは、コロナ禍で一気に普及した美術館・博物館の「ヴァーチュアルヴィジット」から始めて、空想旅行や空想美術館といった、「縮小された世界に想像力で入り込み、目に映る世界を楽しみながら散歩する」ことの系譜を辿るものです。
17〜18世紀ヨーロッパの風景画や都市景観画を巡る「絵画的旅行(ヴィアッジョ・ピットリコ)」、挿絵と文章によって読者を「ピクチャレスクな旅」にいざなう19世紀の書物、写真という複製技術を用いた「空想の美術館」の試み…… デジタル技術や情報通信技術の登場以前から、人々は工夫を凝らし、想像力を羽ばたかせて、さまざまな「空想散歩」を行なってきました。
新型コロナウイルス感染症が世界を覆い、私たちの毎日の生活も、人とのかかわり方も、それらを下支えするテクノロジーも大きく変化しました。そのような現在の状況を思考するための一つのヒントとして、私の専門分野である「18世紀を中心とするテクスト(書かれたもの)とイメージ(図像)の関係」から、歴史的な視点を提供してみたのがこの記事です。



「朝日新聞デジタル」では、有料会員限定で記事をご覧いただけます。


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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/16 13:50

国語科教員 一種免許状と進路について

日本文学文化学科日本文学専攻では、中学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(国語)の免許の取得をめざすことができます。日本文学専攻では、教職教育支援センターと連携しながら、教員採用試験の合格率向上をめざしています。さらには、文学と言語を学ぶこと、言葉によって表現することの楽しさを、的確な方法論に則って伝えられる教員を養成すべく、カリキュラムに工夫を凝らしています。日本文学専攻には、上代から近現代までの文学、および日本語学の専門家が揃っていますから、国語科の教員に必要な知識を網羅的かつ体系的に、徹底して学ぶことができます。

日本文学専攻では、毎年、一定数の教員採用試験合格者と、私立校の専任教員(正規雇用)採用者を輩出しています。2019年度は、千葉県教育委員会に2名、私立高等学校に1名、合計3名が採用試験に合格しました。くわしくは、こちらの記事をご覧下さい。教員採用試験合格者の紹介(2020年1月)


【写真1】現 日本文学文化学科 日本文学専攻と書道専攻の卒業生。現在は国語科教諭として活躍しています(写真は在学時に撮影)
日本文学文化学科では、書道専攻の学生も国語科の教員免許を取得することができます。詳しくは、次回の書道専攻による記事をご覧ください。

また、日本文学専攻では例年、教職教育支援センターと連携しながら、教育実習の体験報告会を開催しています。教育実習を終えた4年生が、教員志望の下級生に体験報告とアドバイスを行います。上級生から直近の体験談や助言を聞き、また気軽に質問・相談できる機会が設けられていることは、教員をめざす学生にとって、実践的な学びと大きな励みになります。

国語科教員 専修免許状について

和洋女子大学大学院 人文科学研究科 日本文学専攻では、中学校教諭専修免許状(国語)、高等学校教諭専修免許状(国語)を取得することができます。専修免許状は、一種免許状を取得したうえで、大学院で所定の単位を修得し、修了することで取得できます。現在の教員採用試験において必要とされる免許状は、一種免許状がほとんどですが、高等学校を中心に、指導教科に関する専門的な知識や技能が求められる傾向にあります。人文科学研究科 日本文学専攻では、上代から近現代までの日本文学・日本語に関する研究を行うとともに、日々変化する教育現場において対応できる国語科の教員養成に取り組んでいます。


【写真2】専修免許状の取得をめざす大学院生たち

次回は、日本文学文化学科書道専攻でめざせる免許・資格を紹介します。こちらもぜひ、ご覧ください。

日本文学文化学科の学びはこちらから
日本文学文化学科のチバテレ制作による学科紹介動画はこちらから
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/08/06 11:30
人文学部には、日本文学文化学科、心理学科、こども発達学科の3つの学科があります。それぞれの学科の特色となる「免許・資格」を取りあげ、卒業後の進路や将来像について、シリーズでHPにて順次、紹介していきます。


【写真】現 日本文学文化学科 書道専攻の卒業生。高等学校の書道教諭として活躍しています

多くの学生たちが在学中にさまざまな免許や資格の取得をめざして学んでいます。そのような免許や資格を活かして他者の自立を支援するためには、自分自身が自立することが大切です。人文学部では、グローバル化や少子高齢化、人工知能などの技術革がみられる変化が激しい社会において、「多様性を尊重できる思いやりのある自立した女性」を育てることをめざしています。そのために学生一人ひとりの育ちに寄り添い、「免許・資格」の取得と各学科の専門的な学び、そして卒業後の進路とのつながりを充実させています。

<各学科・専攻でめざせる免許・資格>
日本文学文化学科 日本文学専攻でめざせる免許・資格
日本文学文化学科 書道専攻でめざせる免許・資格
日本文学文化学科 文化芸術専攻でめざせる免許・資格
心理学科でめざせる免許・資格
こども発達学科でめざせる免許・資格

日本文学文化学科、心理学科、こども発達学科の学科紹介動画はこちらから
チバテレ制作による学科紹介動画はこちらから
 
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/12 9:14
■専門・研究分野
日本語そのものを対象に研究をする「日本語学」が私の専門分野です。その中でも、日本語の変化に着目する「日本語史」という分野で主に研究をしてきました。言葉が変化する時、そこにはどのような背景・要因があるのか、変化していく過程はどのようなものか(じわじわゆっくり変わるのか、一気にがらっと変わるのか)、日本語として生き残る言葉と廃れてなくなってしまう言葉にはどのような違いがあるか、といったことに興味があります。近年では、特に、近代化(新しい科学技術や概念が入ってきて、社会の仕組みやあり方などが変わること)が言語変化に与えた影響について研究をしています。
研究を進める際に、大量の言葉のデータを集めてきて、それらを数えて量を比較することなどから、言語の実態を浮き彫りにするという方法を取る点も、私の研究の特徴です(計量言語学といいます)。データを作ったり分析をしたりするのに、プログラミングや統計の考え方・手法を使いますので、パソコンが研究に欠かせない相棒です。

■現在の道に進もうと決めたきっかけを教えてください
幼い頃から本が大好きで、多読が功を奏したのか国語だけは得意でした。教育系大学の国語科教員養成課程に入り、周りと同様に自分も国語科教員になるんだろうなと思っていたのですが、知識を得るだけでない大学での学びは楽し過ぎました。当時、言語学のゼミに参加していたのですが、「共感覚表現」という、五感のうちのある感覚を表す語が、別の感覚を表すのに転用される比喩表現(「暖かい色」「甘い香り」「臭い演技」「黄色い声援」など)について、辞書やさまざまな作品から用例を大量に集めてきて、転用の方向性について発表をしたことがあったんです。その時、ゼミの担当教授が「面白い!素晴らしい!あなたはセンスがある!」と言ってくださって、その言葉を真に受けてしまった私は「研究者になるしかない!」と大学院進学を決めたのでした(その教授は「素晴らしい」が口癖だと有名だったのですが……)。何より、自分でたくさんの材料を集めてきて、そこからルールを見付けたり、新しい事実を発見したりするのは、パズルや謎解きをしているようで楽しくて楽しくて。そのワクワクを求めて、今もこうして言葉の海の中を泳ぎ続けています。

■いわゆる「若者言葉」について、先生の見解をお聞かせください
(最近の中学生や高校生は「OK」→「おけまる水産よいちょまる」、「良い」→「よきまるざえもん」 など、一昔前は省略言葉が流行っていたようですが、最近は元の言葉より長くなるのが特徴のようです)

言葉の変化や、定着・淘汰に強い興味を持っているので、「若者言葉」は格好の観察対象です。若い人の話に聞き耳を立て、SNSなどでも日々、情報収集をしています。言語学者の多くは、こういった新しい表現や変化などを興味・研究の対象として見ていて、その良し悪しをあまり問題にしません。良し悪しが語られるとすれば、それはミスコミュニケーション(情報伝達上の機能不全)についてですが、そもそも若者言葉は「隠語」などと同様に仲間内だけで通用するという点が最も重要なファクターなので、仲間以外の人達とのミスコミュニケーションなんて、むしろ大歓迎!なんですよね。若者言葉が、次から次へと移り変わっていくのは、ある意味、当然。若者はずっと若者でいるわけじゃありませんし、オバサンやオジサンが使うようになったら、もうそんなダサい(死語?!)表現なんて使えません。最近の若者言葉が少し冗長な表現に変わってきているとしたら、どんどん略して短くする表現に飽き(や反動)が来ているからでしょう。若者言葉が次々と元気に生まれているのは、若い人達の創造性や新しいものを求めるエネルギーが損なわれていないことの表れだとホッとしますが、表現の成り立ち方自体は、略すにしても、無関係の言葉を継ぐにしても、昔の新語・流行語等の作られ方となんら変わりはないので、まだびっくりするような表現には出会えていません。発明的な表現が今後出てくるか、これからも注目していきます。

■学生たちへメッセージ
できるだけ多くのことにチャレンジしてください。早くから「これ」と思えるものがあることも、とても素敵なことです。でも、選り好みせず、「ちょっと苦手かも」と思うことも含めて、いろいろなことを試してみてください。勉強に限らず、です。一見、無関係に思えることも、実は深いところで繋がっているということはたくさんあります(大の数学嫌い、ただの本の虫だった私が、プログラミングや統計を駆使して言葉を研究するようになるなんて思ってもみませんでした!)。人も物も出来事も、出会いは全て皆さんの血肉になって、必ず将来の皆さんを助ける財産になります。失敗を恐れず、正解ばかりを求めず、目の前の新しい扉を次々、開けていってほしいなと思います。

間淵洋子准教授のプロフィールはこちらから
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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/07 15:54
■専門・研究分野
書道(漢字)が専門で、中国・北宋時代の政治家、詩人、書家である蘇東坡の人と書について、蘇東坡書法の研究を行い、日展をはじめとした展覧会の作品制作をしています。
蘇東坡にまず興味をもったのは、本学の日本文学科 書道コース(現 日本文学文化学科 書道専攻)の『中国書道史』の授業で北宋の三大家(蘇東坡・黄山谷・米元章)等について学んだことがきっかけです。北宋の初期は、二王(王羲之・王献之)の伝統書法を基準とするものでしたが、北宋中期以後の士大夫文化の発達から、書にも変化が生まれます。北宋の三大家は伝統的書法を学んだ上で、個々に特色ある書法を形成していきます。この革新的な、個性あふれる書に興味をもち、北宋書法において突出した存在感を放つ蘇東坡について研究したいと意欲が高まったのが発端です。

■𠮷山先生にとっての書の魅力をお聞かせください
小学校1年生から近所の習字教室に通いはじめ、筆をもって書くことがとても楽しかった思い出があります。書を本格的に学んだのは大学に入ってからです。和洋女子大学の書道コース(現 書道専攻)では、実技・理論の両方をバランスよく学ぶことができ、充実した設備と先生方の手厚いご指導を受け、書の奥深さに魅了されました。
作品を制作する上では、書技術の向上だけでなく、それを裏付ける理論を学ぶことも大切です。その、いずれもが作品に投影されます。また、自分自身の内面的な動きも作品に反映されます。どのような書表現をめざすか、作品ごとに思案しますが、私にとって書は自己表現の最たるものだと思っています。

■制作の時に心がけていることや、こだわりなどがあれば教えてください
蘇東坡の書はよく『蝦蟇が潰れたようだ』と評されます。一見、上手な文字とは言い難いと思われますが、多彩な線が見て取れます。末端まで気を配られた重厚な筆画、大小長短が極端なまでに伸びた文字が自然なまでに調和しています。またそこに、蘇東坡の『意』を感じます。
その蘇東坡の文字を素材に、特に線、要墨、余白美にこだわって作品制作をしています。宋時代までの詩文を題材にすることが多く、どこにどの文字を配するかをまず考えます。また、どのような書風で書くかを決めます。そして様式ですが、ここ数年は横の形式に漢民族のシンメトリーの様式美を作品に落とし込んでいます。重厚な左払いの線を中心に、蘇東坡独自書法の線の表現をすべく思考錯誤をしておりますが、『宋人の書は意を尊ぶ』と評されるように、理論的に思考してできるものではなく、自己を表出させた線の表現を模索中です。墨は作品を見る距離によって、しっとり落ち着いた墨の表現を意識し、行立ちにおける余白の美しさを心がけています。
作品制作においては、時間を決めて、じっくりと制作にあてる時間を確保したいところですが、実際のところは育児をしながら、慌ただしく書いています。ですが中国の能書といわれる人物たちも、現在、作家活動をされている書家の方々もそれぞれに生活をしながら、書を書いており、逆にそれがないと、鑑賞する側の共感は得られないと思います。蘇東坡の代表作『黄州寒食詩巻』も流謫地で大変な境遇な中で書したものであって、そのあたりから蘇東坡の独自書法が確立していったと考えると、私自身もそれを励みに書と向き合い続けていきたいと感じます。

■学生たちへメッセージ
自分がどのようなことに特に興味を持ち、学びを深めたいのか、明確な目標をもって過ごしてもらいたいと思います。4年間、充実した学びが得られたら、社会に出た時の一生の宝になります。学生生活でできることを、積極的に挑戦してみてください。
また、書を専攻する学生においては、歴史ある伝統文化を学ぶことを誇りに思って、社会に広めていく人材が育っていくことを期待しています。ともに頑張っていきましょう!

𠮷山さやか助教のプロフィールはこちらから
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