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国際社会の現状を理解するための講演会を開催しました

国際学科では、国際社会の現状を多角的に理解するために外部から講師を招き、さまざまな講演会を実施しています。1月20日、駒沢女子大学 専任講師のゼイヤーウィン氏を講師にお迎えし、講演会「フィールドワークからのアプローチ:研究と実践のあいだで見るミャンマー」を開催しました。

【写真】講師のゼイヤーウィン氏 

【写真】ミャンマーの観光地の説明をする様子

ミャンマーは多民族国家として知られ、豊かな文化的多様性と歴史的遺産を有する国です。バガン遺跡群やインレー湖などを代表的な観光地とし、観光は外貨獲得や地域振興において重要な役割を担ってきました。一方で、政治体制や民族問題と深く関わる社会構造の中で、観光開発がどのように位置づけられているのかも重要な論点となっています。

講演では、インレー湖周辺地域を事例に、少数民族地域における観光のあり方が紹介されました。湖上で生活を営むインダー族の水上生活や伝統的漁法は観光資源として広く知られていますが、その姿が「どのように提示され、誰の視点から語られているのか」という問いを示し、特に「観光のまなざし」という概念に触れ、観光者の視線が地域社会をどのように捉え、意味づけているのかについての考察を行いました。一方で、現地の少数民族が観光客を観察し、評価し、時に戦略的に対応するという“視線の逆転現象”を紹介。観光は一方向的な「見る/見られる」の関係ではなく、相互にまなざし合う関係の中で成立していることを示しました。さらに、多民族国家における政府主導型観光開発の政治性についても言及し、観光政策が民族関係や地域社会にどのような影響を及ぼしうるのかを議論しました。

【写真】インレー湖の説明。地図は板垣武尊准教授が大学院生時代に作成したもの

また、ゼイヤーウィン氏自身が現地で人々と共に生活しながら、日常生活の現場を観察・体験するフィールドワークの経験についても語られました。統計資料や政策文書だけでは見えにくい社会の実像を共有し、また、学術研究と開発実務における調査方法の違いについて、研究と実践を相互に結びつける視点の重要性を強調しました。

講演後の質疑応答では、ミャンマーにおける少数民族地域の生活や、開発課題について質問が寄せられ、学生たちにとって国際社会を構造的に理解するきっかけになりました。

【写真】講演に真剣に耳を傾ける学生たち

<ゼイヤーウィン氏 プロフィール>
ヤンゴン大学の歴史学部を卒業後、日本語通訳および観光ガイドとしての実務経験を経て、立教大学 観光学研究科大学院に進学し、ミャンマーのエスニック・ツーリズムをテーマとした研究に取り組む。修了後、JICAやアジア開発銀行(ADB)による観光開発を含む地域・都市開発プロジェクトに携わり、社会調査や開発計画策定に従事し、現在は駒沢女子大学の専任講師を務める。

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