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英語

文芸翻訳家の光野多惠子氏による特別講義「英文解釈と翻訳はどうちがうの?」を開催しました

11月11日、英語コミュニケーション学科 客員教授の光野多惠子氏(文芸翻訳家)による特別講義「英文解釈と翻訳はどうちがうの?」を行いました。光野先生は翻訳家として、児童向けの本や映画原作、ミステリー小説など幅広い分野の翻訳書を手がけ、翻訳学校で講師も勤めてこられました。当日の特別講義は、英語コミュニケーション学科の学生たちが受講しました。

【写真】講義が始まりました!

【写真】厳しい表情で翻訳の難しさを伝える光野先生

講義は、今年の夏に開催された、英語コミュニケーション学科主催第3回高校生翻訳コンクール」の課題解説を中心に進みました。まず、翻訳作業の進め方についての説明では、光野先生より「AIに訳させてみたら、間違えるだろうと思ったところで、やっぱり間違えました」とお話があり、機械翻訳の限界を示されました。そのうえで、「いきなり訳さずに、まずは全体を読むことが大切だ」と説明され、その次に全体感を捉えてから、その作品のイメージを作ったり、主人公は誰かを考えたり、登場人物のキャラクターを決めていく作業を最初に行うことが大切だと説明されました。キャラクターの設定によって、話し方をどのように訳せばよいかが決まるため、人物の気持ちになって訳すのが良いというお話でした。学生たちは、普段の授業で学ぶ「訳」とは異なる翻訳のアプローチを熱心に聞いていました。
コンクール課題文の解説では、具体的な例をあげながら、「原作で表していることや、英語のリズムやテンポも取り入れながら訳す」というお話がありました。単語一つひとつの意味を掘り下げて、すでに自分が知っているような単語でも、文脈と照らし合わせて、もう一度、英和辞典や英英辞典を引いてみることも必要があるとアドバイスされました。

講義では、学生たちのエクササイズも行われました。英語の1人称は”I”しかありませんが、それにあたる日本語を思いつく限り挙げていくという内容で、「自分」「拙者」「我輩」「うち」など、30名の学生が2周目に入っても次々と回答が続き、光野先生は「こんなにたくさん出たのは初めてです」と驚いていました。

【写真】学生たちに語りかけるように話す光野先生

講義を通して学生たちは、「人間がやるからこそ訳が生まれるのだと気づいた」「英文解釈ができるのは当たり前で、その上で行う翻訳の難しさを痛感した」「物語が伝わるように試行錯誤するのは大変だけど楽しそう」といった発見を得ていました。また、講義を受けて「翻訳に対するモチベーションがアップした」「翻訳の面白さを感じたので、自分でもチャレンジしてみたい」「翻訳が楽しくなりました」などの声も寄せられました。

【写真】真剣にノートを取っている学生 

【写真】最後に質問をする長妻教授 

日頃から英語を中心に学んでいる学生たちですが、「英語力だけではなく、日本語の語彙力もないと難しいことがわかったので翻訳をするために、英語も日本語もどちらの言語の力も身につけられるようにがんばりたい!」との声も聞かれ、学びの多い、たいへん有意義な講義となりました。

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