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日本文学文化学科 小澤京子教授が講談社「攻殻機動隊グローバルサイト」に寄稿しました
2023年10月に始動した『攻殻機動隊』公式グローバルサイト。そのなかのメディアプロジェクト「攻殻機動隊 M.M.A. - Messed Mesh Ambitions_」に、日本文学文化学科 文化芸術専攻の小澤京子教授が、作品批評「空隙のリベルタン:都市と身体の法-外の場」を寄稿しました。その内容を紹介します。
小澤京子教授からのコメント
私の論考は、「アウトロー」をテーマとする特集第2弾のうちの一篇です。
『攻殻機動隊』シリーズについては、すでにジェンダー論・フェミニズム論の視点からの分析を、何度か学会発表や寄稿論文※、さらには本学での身体表象や映像表現を扱う授業でも取り上げてきました。今回は、本シリーズ(特に士郎政宗によるコミックス全3巻と、押井守監督のアニメーション『Ghost in the Shell/攻殻機動隊』、『イノセンス』)に登場する都市と建築の空間の特徴、それから身体の置かれている状態について、「間隙」、「(内部に折り込まれた)辺境」、「完全な外部ではなく、境界線上、移行の途中にある状態」というキーワードから分析しました。
※ウェブ上で読めるものには、小澤京子「フィクションにおけるテクノロジーの表象とジェンダー」、『知能と情報』第30巻第6号、2018年があります。
文中に挿入された、都市の内部でのゲリラ的ハプニングの写真は、1970年に平田実氏が撮影したもの。この特集企画の監修担当者2名のアイディアで選んでもらいました。都市に束の間現れるリベルティナージュ(法を踏み越えるような剣呑さを孕んだ自由)という、まさに拙論の趣旨と響き合うイメージです。
和洋女子大学 日本文学文化学科では、古典・ハイカルチャーだけでなく、ポピュラーカルチャーやサブカルチャーも取り上げ、表現や文化事象をどう読み解けるかを学んでゆきます。このような鑑賞と批評の方法論を学ぶことは、多様な視点をもち、多角的かつ批判的に思考する能力を養うことにつながります。
和洋女子大学 日本文学文化学科は次の3つの専攻から成り立っています
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