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第27回日本認知症ケア学会にて、自主企画シンポジウムが実施されました
6月6日、東京国際フォーラムにおいて、「第27回日本認知症ケア学会大会」が開催されました。その中で、生活環境学科、小島みさお教授がコーディネーターを務める自主企画シンポジウム「尊厳を守る排泄ケアと環境整備 -多職種連携とテクノロジーが拓く認知症ケアの新たな可能性-」が実施されました。
当日は、学会に参加した全国の福祉・医療の専門職の方々をはじめ、一般の方など、非常に多くの方にご来場いただき会場は立ち見が出るほどの熱気に包まれました。
認知症の方の「排泄ケア」は、ご本人の生活の質(QOL)や尊厳を守るために極めて重要なテーマです。本シンポジウムでは、単なるおむつ交換にとどまらない「排泄環境を整えるケア」に焦点を当て、「多職種連携(さまざまな専門家の協力)」と「最新テクノロジーの活用」という2つの視点から、小島教授を含む4名の専門家が登壇しました。
【写真】600名定員のホールが満席となった会場
【写真】 座長より各専門分野を代表するシンポジストを紹介
座長である東畠 弘子氏(国際医療福祉大学大学院 教授)が、福祉用具・排泄テクノロジーを活用した、高齢者のための排泄環境づくりの必要性を解説し、現場からの提言として山田圭子氏(包括支援センター西部 主任介護支援専門員)より、地域ケアの最前線における具体的な多職種連携の成功事例が報告されました。中西 敦士氏(DFree株式会社 代表取締役)より、テクノロジーの活用として介護保険制度の対象種目である排泄予測デバイス「DFree」を用いた、自立と尊厳を支える革新的なケア事例がデモを交えて紹介されました。
小島みさお教授は、「介護負担と家族支援」をテーマにシンポジストとしても登壇し、長年進めてきた排泄ケアに関する精緻な調査データを報告、家族が自宅で介護を担う際の心身の大きな負担というリアルな実態を、科学的な視点から明らかにしました。
【写真】シンポジウムの主旨を説明
【写真】家族を支える具体的な実践アプローチを語る小島教授
研究成果として作成した『地域で暮らす認知症高齢者の排泄の困りごと事例集』を紹介しました。この事例集は地域で暮らす高齢者やそのご家族が直面するリアルな困りごとや、それを解決するための具体的なヒントが凝縮しており、この中から実際の事例を交えた分かりやすく解説に聴衆は熱心に耳を傾けていました。
【写真】『地域で暮らす認知症高齢者の排泄の困りごと事例集』
【写真】独自の意識調査データをもとに、社会の支援システムの必要性を解説
小島教授は、家族が孤立するのを防ぎ、安心して地域で暮らすための「基本理念」と「実践的な支援アプローチ」を提案。「排泄ケアを家族だけの義務として抱え込ませるのではなく、このような事例集を活用した社会のシステムや、最新テクノロジーで包括的に支えていく環境整備こそが、家族の生活を守るために不可欠である」と力強く訴えかけ、会場からは大きな共感の拍手が送られました。
生活環境学科では、衣服や住まいなどのデザインや機能だけでなく、誰もが豊かに生きていける「福祉やケアの環境づくり」についても、最先端の研究をもとに深く学ぶことができます。社会の大きな課題に直接アプローチし、解決策を社会へ発信している教員たちのリアルな実践が、和洋女子大学での学びの質の高さにつながっています。
【イベント情報】
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