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社会福祉の原理と政策を学ぶ「社会福祉概論Ⅱ」(授業紹介No.16)

家政福祉学科の「社会福祉概論Ⅱ」(1年次・選択科目)の授業では、社会福祉の原理をめぐる思想・哲学・理論、社会福祉の歴史的展開過程、社会問題と社会構造の関係から発生する人々の生活上のニーズ、福祉サービスの供給と利用の過程などについて学びます。指導教員は岡本秀明准教授です。
今回の授業では、「社会福祉におけるニーズ(必要)と資源」について学びました。その内容を紹介します。

【写真】授業の様子

社会福祉におけるニーズは、基本的に、ビジネスなどで言うニーズとは異なります。ビジネスなどでのニーズは、欲求、要望、需要、デマンドなどとも言われ、「私はそれが欲しい」、「世の中がそういうものを欲しがっている(ニーズがある)から、このようなものを販売して利益をあげよう!」となります。 一方で、社会福祉の分野でのニーズは「必要」とも表現され、基本的に、生活していくうえで必要なもの(が欠けている状態)となります。国・自治体等のお金(皆が支払った税金・保険料等)を使ってでも支援していくべきであると社会的な価値判断がなされた、生活上の課題・問題、などと説明されます。
社会福祉のニーズ(必要)とビジネスなどで言うニーズ(欲求・デマンド)の特徴を簡単に表すと、もうすぐ試験があるので「勉強する必要がある(ニーズ・必要)」けれども「遊びたい(ニーズ・欲求・デマンド)」などとなるでしょうか。「勉強する必要があるし、勉強したい!」となれば、ニーズ(必要)と欲求・デマンドが一致します。
社会福祉のニーズ(必要)というものは奥が深く、例えば、それを判断するのはいったい誰なのか、どこからどこまでが「ぜいたく」でどこからが「ニーズ(必要)」なのか、といった難問があります。十数年前までは、ぜいたく品で生活するうえで無くてもよかったかもしれない「スマートフォン、Wi-Fi電波」などは、今日では生活上の必要(社会福祉分野のニーズ)となっているのではないか、とも言われています。ネット接続できる状態にあるスマートフォンがないと、仕事を探しにくい(探せない)し、応募した仕事の採用結果の連絡を受けることもできなくなり、生きていくうえでの生活必需品となってきていると考えられます。
社会福祉のニーズ(必要)を充足しようとするものが「資源」です。この資源には有形・無形なものが含まれ、例えば、社会福祉施設、社会福祉従事者、社会福祉の法制度やサービス、お金・情報・知識、ソーシャルワーカーと彼ら・彼女らが活用する援助技術、ボランティアの方々など、さまざまなものが含まれます。

学生たちは、社会福祉のニーズと資源について学ぶことにより、社会を把握する視点を格段に広げることでしょう。

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