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専門的な知識と技術を身につける「相談援助演習Ⅴ」(授業紹介No.15)

社会福祉士をめざす学生は、3年次、「相談援助実習Ⅰ」・「相談援助実習Ⅱ」を経て、3年次の後期に「相談援助演習Ⅴ」(3年次・選択科目)にて、実習の振り返りをしながら、ソーシャルワークの知識と技術を体系化していきます。実習施設の都合等により、これから実習に入る学生もいますが、実習の心構えができることもあり、学生たちは積極的に学んでいます。
今回は、和洋女子大学の卒業生でもある磯部睦氏が所属する“NPO法人 子どもの環境を守る会Jワールド(以下「Jワールド」)”から4名のスタッフの方に、お越しいただき、「コミュニケーションの土台・自己肯定感~あなたは高価で尊い~」と題し、ディスカッションも含めてコミュニケーションの重要性等について楽しく学ぶとともに、Jワールドでの取り組みをお話しいただきました。

【写真】授業の様子。地域の居場所づくりについてお話いただきました

Jワールドでは、不登校の子どもたちを支援しており、その子どもたちの中には、発達障害が疑われるケースや家族関係に問題を抱えるケース、外国籍のケースなどがあるそうです。そういった子どもたちは、育ち方にも問題を抱えており、自分に自信がなく、自分の存在を価値あるものととらえられないという、いわゆる「自己肯定感が低い」状況に陥っているケースも少なくないと言います。一方で、一見「普通」に見える子どもたちの中にも、親からの叱責が強く「自己肯定感が低い」状況に陥っている場合があるということです。Jワールドでは、そういった子どもたちのための地域の居場所づくりにも取り組んでいるとのことです。

【写真】家政福祉学科の卒業生による授業の様子

<磯部氏による授業内でのメッセージ>
「フリードリヒ2世の実験」から、人は人とのコミュニケーションが生きていく上で不可欠であることが実証されていることから始まり、人とコミュニケーションをとることの土台には自分と他人との違いを認め合うこと、どちらも価値があり、尊い存在であると心でわかりあえることが必要だということがあります。自分が高価で尊い存在であると自己自認することができない人は、相手の価値や尊さも認めることはできないからです。しかし、特に日本人は、子どものころから否定的な言葉を投げかけられることが多く、自己肯定感が持ちにくくなっていることがあるので、保護者からも一定の距離感が保てる大学時代の今、あらためて自己自認の機会が必要なのではないかと思います。
また、自己自認は他人との線引き(心の境界線)を持つことにもつながり、それを持つことによって、他人から支配されたり、他人を知らず知らずに支配したりといったことも防ぐとこができます。このことは、いわゆるデートDVのような犯罪から身を守ることにもつながります。

授業では、磯部氏と学生たちが具体的な事例やディスカッションを交えながら学びあいました。ソーシャルワーカーとして、また、保育士を含めた対人援助職としてのベース(心の持ちよう)を学んだ授業でした。Jワールドの皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

※2021年度入学者以降は、カリキュラム移行に伴い、「相談援助演習Ⅴ」は「ソーシャルワーク演習Ⅴ」に、「相談援助実習ⅠⅡ」は「ソーシャルワーク実習ⅠⅡ」に、科目名が変更されます。

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