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保育所における指導計画の基本を学ぶ「保育の計画と評価」(授業紹介13)

保育所保育は、計画→それに基づく実践→記録と評価→計画の改善という循環的な過程を通して行われます。「保育の計画と評価」の授業では、保育内容の充実と質の向上に資する保育の計画と評価について解説します。
第12回目の授業では、2歳児を対象とした「米粉粘土であそぶ」指導計画について理解するための模擬保育として米粉粘土遊びを体験しました。指導教員は大沼良子教授です。

【写真】米粉粘土をつかった授業の様子

米粉粘土を作り始める前に、水を混ぜる前の米粉を希望者が触ってみて、「さらさらだね」という米粉の感触を味わう事から始めました。3人一組になり、一人は赤、一人は青、一人は黄色の食用色素と米粉を混ぜたものが入った密閉できるビニール袋が配られ、水とサラダ油を混ぜ、袋の上からよくこねます。最初はボロボロでうまくまざらなかった米粉が、しばらくこねていく間に、まとまってくるという達成感を味わいます。そうしてよくこねて、ひと塊になったら、3人で赤、緑、黄色の粘土を分け合い、「どうぞ」「ありがとう」と言い合うことで、友達と協力して3色の粘土ができたことを喜びます。
その後、友達と分け合った粘土を、手の平でコロコロ丸めたり細長く伸ばしたり、青と黄を混ぜて緑色の粘土をつくったり、好きな形をつくったり、思い思いに粘土遊びを楽しみました。

【写真】童心に帰って粘土遊びを楽しみました

体験の後は、ワークシートが配布され、「この米粉粘土遊びで、子どもはどういうところを楽しいと思うか」「米粉粘土遊びの中で、子どもはどんなことを経験するか」を自分の体験を振り返って考察しました。「どういうところを楽しいと思うか」については、「粘土をこねている感触が楽しい」「少し冷たくてひんやりしていて、柔らかくて粘土特有の感触がとてもよい」「こねている間にだんだん色が変わっていく様子を見ているのも楽しい」などの意見が寄せられ、「この活動で子どもが経験すること」については、「友達と楽しく話ながら協力して取り組むことを経験する」「粘土を使って自由に自分のつくりたいもの、形をつくって自分を表現することを経験する」などの意見が寄せられました。

今回は、水道設備が教室内になく、また感染拡大防止の観点から、手で直接こねることは避け、ビニール袋の上から粘土をこね、友達と分け合う時も、できる限り、ビニール袋の中で3等分して分け合うこととしました。そして、紙おしぼりを配布し、粘土制作の際に汚れた手を拭くようにしました。 米粉粘土は、指先に力のない3歳未満児も容易に扱うことができ、触れるだけで心地よい感触を味わうことができます。また、小麦粉アレルギーのある子どもも安心して遊べ、子どもが口に入れた場合でも安全性が高い素材です。授業でのこのような学びを活かし、実習の際、実際に子どもたちの遊びを計画し、実践してもらえたらと思います。

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