トピックス
「世の中の様々なことに気づき、興味や関心を抱き、時には疑問を持ってほしい」(藤原健志准教授)
■専門・研究分野
専門分野は発達心理学や臨床心理学です。私たちは長い人生の中で、様々な困難や苦悩に直面します。それをどのように乗り越え、よりよい人生を歩んでいくのか、ということについて、研究を通して理解を深めたり、これまでの様々な研究成果を活用し、カウンセリングなどを通じ、よりよい人生を送るためのお手伝いをするのが私の仕事です。研究としては、あいさつや自己主張、けんかをした後の仲直りなどを含む、「人づきあいの技術」(ソーシャル・スキル)についてや、「ありがとう」の気持ちがどのように身についてゆくのかを調べています。これまで、子育てについて保護者の方から相談を受けたり、主に子どもに対する心理援助を行う仕事もしてきました。
■現在の道に進もうと決めたきっかけを教えてください
心理学を学ぼうと思ったのは、正直に言えば「消去法」です(笑)。高校の頃、数学が苦手だったので、「自分は文系かな」と、薄々感じていました。数ある文系の学問の中で、一番興味を抱いたのが心理学でした(とはいえ、心理学にも理系の要素がたっぷり含まれていることは、入学してから知りました……涙)。大学に入学し、1年生の時に受講した子どもの発達や学習に関する心理学の授業が面白かったので、結局その分野の学びを深めることになりました。カウンセリングにも興味があったので、臨床の資格を得られる大学院へ進学し、研究と臨床の双方を学びました。
■心理学を学んでいてよかった、と思えたエピソードはありますか?
心理学は私たちにとって身近な現象を扱います。そのため、街を歩いている時やテレビを見ているときに、「これは面白そう」とか「これは授業のネタに使えそう」というものがたくさん転がっていることに気づくのは、「学んでいてよかった」と思える瞬間でしょうか。
私が大学院を卒業して最初に勤めた心理学の研究室(ラボ)では、モノの使いやすさを調べていました。家電製品の使い方や食品パッケージの開け方など、世の中には「使いずらい」、「分かりずらい」モノや情報があふれています。一般の方にラボへ来ていただき、様々なモノを使っていただいたり、試していただく中で、分かりにくさや使いずらさを見出していました。心理学の活用や応用というと、どうしても臨床心理学やカウンセリングというイメージがあると思いますが、決してそれだけではありません。心理学は皆さんの思っている以上に幅広く、また奥深い学問です。
そんなわけで、今でも、当時研究で使用していた商品を店頭で見かけると、懐かしい気持ちになります(笑)。
■趣味や、今、ハマっていることがあれば教えてください
誰かに自慢できるような趣味はありませんが、休みの日には散歩やジョギングに出かけることがあります。たくさん食べる分、カロリーを消費しなければならないという切実な(⁉)事情もあるのですが、街を歩いていると、いろいろな発見ができるので好きです。和洋女子大学のある市川市は、某有名パン店や、某有名イタリアンレストランの発祥地だそうです。また、大学周辺の情景は、古くは万葉集にも歌われた、歴史ある土地です。そんなことを下調べした後で街を歩くと、気づきも多く、とても面白いです。
■学生たちへのメッセージ
世の中の様々なことに気づき、興味や関心を抱き、時には疑問を持ってほしい、と思います。何事も、世の中の現象に注目し、立ち止まって考えるところから始まります。流れてくる動画を眺めているだけで、あっという間に時間が溶けていってしまうような時代です。ボーっと生きていると、取り残されてしまいます。
とはいえ、そんな現代を生き抜いていくのは大変です。時には何も考えずにのんびりしてください。大学の裏手を流れる江戸川の土手に座って、あるいは大学の最上階からの絶景を眺めながら……その点でも、和洋女子大学の環境は整っていると思います
