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トピックス

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教職教育支援センター主催「ICT教育について」のFD・SD研修会を実施しました

12月13日、和洋女子大学にて、市川市教育委員会の伊勢太惇氏をお招きし、教職教育支援センター主催のFD・SD研修会「ICT教育について」を実施しました。現在、日本はGIGAスクール構想を掲げ、1人1台の端末とICT環境の設備をめざし、取り組んでいます。伊勢氏は、このGIGAスクール構想の実現に向け、教育現場の改革を推進すべく、市川市の学校教育のDX化に尽力されています。

冒頭では、国のデジタル化におけるミッション・ビジョンについて教職員の共通理解を図り、「学校におけるICT教育の現状と新たな取り組み」について講義して頂きました。

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【写真】伊勢太惇氏の講義の様子

2030年を見据えた社会は、これまで以上に予測困難な変化の激しい時代となります。従来の日本における古き良き教育の伝統を継承し、革新的な時代を生き抜くICTを駆使する人材の育成は、各自治体においても喫緊の課題となっています。特に、市川市においては、国の施策に倣いGIGAスクール環境下の課題を3段階に分け、精力的に教育のDX化を実現されています。市川市のように、教育におけるICT化の推進に向け、優先的に着手すべき具体的方策がある一方、自治体においては、ICTに特化した人材不足等の理由により、道筋が描けず、足枷をしている現状もあるようです。

今回、伊勢氏より、GIGAスクール環境下における市川市のDX化の実施状況と現在のフェーズの共有を頂きましたが、施行プロセスを伺うと、着実に一歩ずつ、時間をかけ取り組みをされている印象でした。市川市は、ICTのハード・ソフト面はすでに完了されており、各フェーズにかかる教職員への研修の必要性があることについて、お話がありました。

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今後のICTを効果的に活用した学習方法および教育実践が活発化するとともに、教授者によるPDCAサイクルの積極的運用・共有がなされることで、ICTに苦手意識を感じる教員において実践移行が大変しやすくなると感じます。教員の人間力については、どの時代も変わりはありませんが、時代とともに果たすべき役割については、多角的になり、確実に変化しつつあります。まさに、その要素の1つであるICTスキルが、昨今の教員としての必須資質であり、教員一人ひとりが教育のICT化を図ることが、本来、学習者の習熟度をより高めるために必要な「指導の個別化」にも繋がります。ICTは、まさに「自ら学ぶ」を実現するツールと言えます。従来の教育方法で網羅することが困難である事例においても、ICTを駆使することで、正確かつ迅速に応対できる点は大いなるメリットとして挙げられるということを今回の研修を通し、受講者たちは学びました。

受講者からは、「本学においても各指導法及び各科目において、ICT等を活用した模擬授業等をより取り込む必要があると感じた」、「教育実習の巡回時、電子黒板のみで授業を進めていた学校もあり、指導者である私自身も新たなフィールドでの学びを習得する必要性を痛感した」等の感想や意見が寄せられました。

今回の研修会は、将来日常的にICTを活用できる体制を整備し、今も変わらぬ教育の提供と、DX化に伴い更なる教育の発展が必要であることを改めて考える機会となりました。

FD(Faculty Development)
ファカルティ・ディベロップメントとは、大学教員の資質向上における実践的方法であり、大学の授業改革に繋がる組織的な取り組みのこと

SD(Staff Development)
スタッフ・ディベロップメントとは、事務職員等の職能開発を目的に、大学の管理運営、教育や研究の支援について質の向上を図るための組織的な取組みの総称のこと


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