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家政福祉学科 二宮祐子准教授の著書『保育実践へのナラティヴ・アプローチ』が刊行されました

家政福祉学科の二宮祐子准教授の著書『保育実践へのナラティヴ・アプローチ』新曜社、2022年6月)が刊行されました。この本は、相互作用に埋め込まれた保育者の専門性をいかに見出すかを、連絡帳・クラスだより・生活画・創作劇を対象に、それぞれのナラティヴ特性をいかした方法で分析しその内実に迫るもので、ナラティヴ・アプローチの基礎から実践的意義までわかりやすく論じた一冊です。



著書の内容や読みどころについて、二宮准教授に解説してもらいました。

<解説>
ナラティヴ・アプローチという研究法に関する学位論文に、大幅な加筆修正を行って、保育者の専門性について論じた本です。本書の目次と概要は、出版元の新曜社のHPに掲載されています。

ナラティヴとは「語り」という行為と紡ぎだされた「物語」の両方をさします。本書では、保育実践現場で紡ぎだされたナラティヴを対象とし、ナラティヴ・アプローチの分析手法を、園の日常生活を支えている保育者たちのもつ専門性の解明のために用いました。

本書で調査対象としたのは、保育者と保護者がやりとりした連絡帳(第2章)、保育者が作成したクラスだより(第3章)、子どもと保育者のおしゃべり(第4章)、年長児クラスでの劇づくり(第5章)です。これらは、すべて、保育園の日常風景ですが、ナラティヴ・アプローチという研究方法を用いることで、当たり前であるがゆえに、見落としがちなことや気づきにくいことが見えてきます。

とはいえ、学術書であるため、読みづらい点もあろうかと思います。拙著に対し、発達心理学や保育学で著名な無藤隆先生(白梅学園大学名誉教授)が、ご自身のフェイスブックにコメントをアップしてくださり、そのまま、新曜社のWebマガジンの書評欄に掲載されました。分かりやすく解説してくださっているので、ご一読ください。保育実践に興味のある方、研究法の幅を広げたい方、それぞれのご関心にあわせて読んでいただけることを願っています。

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