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看護

学内特別講演会「我が国の防災計画・災害支援」を開催しました

7月13日、衆議院議員の渡辺博道氏をお招きし、防災・災害支援に関する学内特別講演会を開催しました。講話の内容は「我が国の防災計画・災害支援~大学生に期待すること~」。講演会には和洋女子大学看護学科の保健師課程を履修している学生や、その他の学科の学生、教職員、千葉商科大学の先生や学生など、総勢約75名が参加しました。

 
【左写真】講演中の渡辺博道氏 【右写真】講演会の様子

講師の渡辺博道氏は現在、衆議院 災害対策特別委員を務め、平成30年には復興大臣も務められました。その経験から、「災害大国日本の現状と課題」「国際緊急援助隊」「看護の力で健康な社会づくり」をテーマに防災と災害支援の大切さについてお話いただきました。

 
【左写真】メモを取りながら真剣に講演を聞く学生
【右写真】艶やかな浴衣姿で参加した学内関係者もいました

講義では、東日本大震災の概要や堤防を乗り越えて町に押し寄せる津波など貴重な画像を用いて、復興大臣としての取り組みを紹介していただき、忘れかけていた災害の怖さとその経験を活かした防止策への取り組みの重要性をお伝えいただきました。また、災害復興には、ハード面も大切であるが心のケア等のソフト面がとても重要であり、例えば被災者が仮設住宅から復興公営住宅に移動する際に社会福祉協議会などと協力しながら、新しい場でコミュニティを作っていける専門職である看護師や保健師の活躍の場についての講義もあり、災害支援ナースの要件や条件、活動内容等の紹介がありました。
また、国内だけではなく国際緊急援助隊における医療チームの活躍についても説明いただき、聴講した看護学科の学生たちは、自分達がめざす看護師や保健師という職種が国内外において活躍の場がたくさんあるという現実を学んで、看護師・保健師となった将来の自分の活躍に希望をもって目を輝かせていました。

 
【写真】質疑応答の様子

質疑応答の時間には、ボランティアに興味を抱いた保健師課程履修者の4年生からは、「災害ボランティアには、どのようなボランティアがあるのか?」などの質問もあり、学生たちはさらに将来の看護師・保健師像のイメージが広がったようでした。

講演会に参加した保健師課程履修者の4年生(吉﨑鈴音さん)からは「今回の講演を聴いて、看護職として地域社会にどのように貢献していくべきかを考える貴重なきっかけになりました。特に、『心の復興』に対して看護職が重要な役割を担っており、そのために日常的に地域コミュニティづくりへの支援が必要であることが印象に残っています。また、専門的知識や地域を看る視点など、看護師・保健師過程での学びを活かして、学生という立場でできることの可能性に気づくことができました。人と人のつながりの大切さや防災の必要性についても学ぶことができたので、今度は私が友人や家族に対して、学んだことを伝えていくことができればいいなと思います」という感想が寄せられました。


【写真】渡辺博道氏と参加者の記念撮影(撮影時のみマスクを外しています)

この講演会に先立ち、看護学科では、7月11日に奈良市都跡公民館 館長の山田龍太郎氏によるZoom講義と、市川市役所 危機管理課の方をお招きした対面による講義、7月12日には鹿児島県肝付町役場の保健師 能勢佳子氏によるZoom講義を行い、保健所保健師の業務である「健康危機管理」「災害支援」をテーマに講義が繰り広げられました。

 
【写真】7月11日に行われた市川市役所の方々による講義の様子

看護学科では、これら災害に関する一連の講義を聴き、看護学生の立場で「もし今災害が起こったら、私たちにできること」について議論し、発表をしていきます。

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