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家政福祉学科 児童福祉コースによる「親子で参加 あそぼう・はなそう会」を開催しました

青空が広がる7月2日、南館9階のプレイルームは、子どもたちのにぎやかな声に包まれました。児童福祉コースが設置されて4年目を迎えた今年、初めてとなる地域交流活動をスタートさせました。それが、「親子で参加 あそぼう・はなそう会」です。

第1部は10:00~11:30、第2部は13:30~15:00の開催。集まったのは、地域の子どもと保護者たち。3歳以上の未就学児を中心に、乳児も含めて、第1部は20名、第2部は22名の方たちに参加していただきました。

 
【左写真】エレベーター前の受付。子どもたちのお名前シールをつくって準備
【右写真】プレイルームの様子。それぞれ好きなあそびに夢中です

受付で検温と消毒を済ませたら、プレイルームへGO!カラフルに飾り付けられた扉をくぐると、キッチンコーナーや電車コーナー、パズルコーナーなどが点在しています。既成のおもちゃだけでなく、4年生が考えた、けん玉や腕時計をつくる「制作コーナー」、壁に貼られた模造紙に好きなだけクレヨンで描ける「お絵描きコーナー」も。子ども一人に学生一人が付き添って、自由に遊ぶ様子を見守りました。最初は親御さんと離れられなかった子も、保育士の卵である学生と、徐々に仲良しに。
後半は、ペープサートや紙芝居、手遊びなどを楽しんで、最後は家族ごとに手をつないで「さよならあんころもち またきなこ」の歌でサヨナラをしました。子どもにも大人にも、たくさんの笑顔があふれる会となりました。

保護者の方々からは、「自由に遊ばせてくれたのでよかったです」「いつも子どもにつきっきりなので、リラックスできました」「下の子を見てもらえたので、上の子と抱っこして遊んだりできました」「保育の仕事に向けてがんばっている学生の皆さんの様子が聞けて嬉しかったです」「学生たちが保護者の子育てに対する考えや環境に興味をもってくれたことがよいなと思いました」「今後の保育はよくなるなと思いました」などの、大変嬉しい感想をいただきました。学生にとって、このメッセージは大きな励みになります。

 
【左写真】制作コーナー。世界にひとつだけの腕時計をつくるよ!
【右写真】電車コーナー。好きなように電車を組み立てて走らせるよ!

 
【左写真】お絵描きコーナー。壁に描くのはとっても楽しいね!
【右写真】パネルシアター。壁や天井の飾りつけは、児童福祉コースの2年生が担当しました

<参加した学生の感想>
パネルシアターや手遊びに興味を示す子もいれば、お気に入りの玩具で遊び続ける子もいたり、その姿は様々でした。興味を示しながらもそこへ行けずにいる子もいたため、子どもの様子を見て、その子の気持ちに寄り添った関わり方をすることが大切だと思いました。
子どもは親の見守りの中で安心して遊びに集中することができ、親はのびのびと遊ぶ子どもの姿を見ることで安心していたことを感じました。
子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見ていられることは、保護者にとってすごく嬉しいことなんだと感じました。
保護者の方も最初は緊張しているのが感じられましたが、プログラムが終わる頃にはたくさん話しかけてくださり、いろいろなことを教えていただけてとても嬉しかったです。
親が子どもと過ごしたり遊ぶことで疲れを感じている現状があると知りました。忙しい日々の子育ての中で、少しの時間でもリラックスできる、息抜きができる時間があるということは、すごく大切だと感じました。
2人以上の子どもがいる保護者にとって、上の子との関わりをじっくり持つために下の子を誰かに見ていてもらうことの必要性の大きさを強く感じました。


【写真】終了後に笑顔で記念撮影(撮影時のみマスクを外しています)

今回の「あそぼう・はなそう会」は、「保育者論」(4年次、指導教員 大沼良子教授)と「子育て支援」(4年次、指導教員 丸谷充子教授)を通して取り組んだものです。家政福祉学科で学び、2・3年次には保育所実習と施設実習を経験してきた学生たち。今回は、子どもだけでなく、保護者とも関わりを持つという貴重な体験ができました。ご参加いただき、お話を聞かせてくださった皆さまに、心よりお礼申し上げます。「また開催してほしい」という声をたくさんいただきました。ぜひ、またご一緒できることを心待ちにしています。

<「保育者論」指導教員の大沼良子教授より>
この授業では、これから保育者になろうとする人達が、保育者に求められる心構え、知識を再確認し、自身の保育者像(保育観)を描けるようになることをめざした学びを行います。今回の会の開催に向けては、保育・子育て支援における人的、物的環境のありかたについて学び、参加保護者も子どもが「今日、ここに来てよかった」という場所にするためはどのような配慮が必要かについて考えました。例えば、今回の会のように参加保護者・子どもにとって初めて訪れる会の環境構成では、保護者と子どもの性急な分離はせず、保護者の見守りのもとに子どもたちが安心して自由にあそべるようにすること、子どもにとっての新規な場と家庭をつなぐものとして、家庭にもあるような玩具・絵本も置いておくことや、一方で保護者・子どもが初めて見るが子どもの興味に合った玩具や遊びを用意して、それらを子どもが自由につかえるようにすること、学生スタッフは子どもや保護者を優しく受け入れ、応答することを心がけるということなどを、授業の中で考えました。また、この考え方に基づいて、当日の会場の環境構成案を考え、パネルシアター作品を制作、手作り玩具の教材などの準備も行いました。これらの授業での学びや準備は、当日の会場設営や子どもたちや保護者の方へのかかわりにしっかりと活かすことができていたと思います。

<「子育て支援」指導教員の丸谷充子教授より>
授業では、子育て家庭を取り巻く社会の状況を知り、保護者の主体的な子育てを支援する方法と関わりを学びます。プログラムの開催に向けて、子どもが自由に遊び、保護者はゆったり寛げる環境の設定、保育士の援助について、ディスカッションを重ねて準備をして当日を迎えました。プログラムを通して家族、親子やきょうだいの自然な姿に触れ、保護者の子育ての喜びや葛藤、親の思いなどを聞かせていただきました。学びの途上にある学生を温かく見守ってくださった参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

<統括の弓削田綾乃准教授より>
衣食住・福祉・保育という家政福祉学科の専門性をいかしながら、ゆるやかにあそび、ゆるやかにつながれる場を育んでいけたらと願っています。参加してくださった皆さまには、感染症防止対策にもご協力いただき、深く感謝申し上げます。また一緒にあそびましょう!

*本活動は、2022年度和洋女子大学教育振興支援助成を受けて実施しました。

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