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大学院

「日々、文学のおもしろさを発見しながら研究に取り組んでいます」大学院生インタビュー(南雲 桜さん)

南雲 桜さん
人文科学研究科 日本文学専攻 修士課程



■研究テーマについて
私は大学時代から平安文学に興味を持ち、卒論でも取り組みました。大学院では『源氏物語』の登場人物である薰と匂宮について考えたいと思い、二人に関わる花をめぐる表現について考察を試みているところです。『源氏物語』を丁寧に読みこんでいくのはたいへんですが、花に関わる表現に注目するだけでも、薰と匂宮の描写に差異が見られ、『源氏物語』の表現方法の緻密さを改めて思い知らされています。日々、文学のおもしろさを発見しながら研究に取り組んでいます。

■大学院に進学を決めた理由を教えてください
大学院進学を決めたのは大学4年の春頃です。卒業まで残り一年という時に、新型コロナウイルス感染症が拡大し、大学の新年度の開講も遅れることとなってしまいました。その時、これまでの3年間を見つめ直し、私は日本文学についてまだまだ何も知らない、もっと勉強しないと大学に入った意味がないのではないかと思い至り、進学を決意しました。


【写真】指導教員の吉井美弥子教授と一緒に

■将来、就きたい職業を聞かせてください
恥ずかしながら、迷っています。大学生の頃は国語科教員をめざして勉強してきました。もちろん、現在も教職に関わる勉強も続けていますが、研究の道も、険しいながらおもしろいのではないかと魅力を感じています。どのような道に進んだとしても、日本文学と密接に関わっていくことのできる職業に就きたいと思っています。

■大学院への進学を検討している在学生へメッセージ
大学院進学を考えている在学生の皆さんは、ぜひ「勉強したい! 研究したい!」という気持ちを大切になさってください。意欲があれば大学院での生活は充実したものになります。大学時代よりも研究は高度で深い知識が必要になっていきますが、時間を忘れて研究しているうちに、さまざまな力が身につきます。そのために自分のやる気エンジンをしっかり準備してください。一緒に頑張りましょう!

<吉井美弥子教授からメッセージ>
南雲さんの卒論は、『源氏物語』の若紫巻が『伊勢物語』をさまざまに引用して展開していることを論じた力編でした。向学心旺盛な南雲さんは、大学院へ入り、さらに宇治十帖へと関心を広げて考察を試みておられます。中古文学会や学外の研究会にも意欲的に参加し、実に頼もしい南雲さん、古典文学の魅力と古典文学研究のおもしろさを堪能しつつ、納得のいくまで研究を深めてください!

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