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大学院

「学び続けられる環境に幸せを感じます」大学院生インタビュー(魚地愛栞さん)

魚地 愛栞さん
人文科学研究科 日本文学専攻 修士課程


 
■研究テーマについて
古典教育の中の『竹取物語』です。幼い頃には絵本を通して知り、小学校・中学校・高等学校においてもなお国語科の授業で学ぶことの多い『竹取物語』を研究したいと思っています。子どもの頃から慣れ親しんだ『竹取物語』を高等学校の国語科教材として扱うことの意義、また、実際に教える場合、どのような点に注意し、その魅力を伝えるべきなのだろうか、という問題に取り組んでいます。

■大学院に進学を決めた理由を教えてください
大学生の時は書道専修(現 日本文学文化学科 書道専攻)で書道に夢中な毎日を過ごしてきましたが、私自身が「まだ学び足りない」「残された2年間を通して日本文学専攻で文学を学びたい!」と思い、大学院への進学を決めました。

■どんな大学院生活を送っていますか?大学時代と違うと感じることなどあれば教えてください
新しい発見の日々で、たいへん充実した毎日を送っています。先生方はもちろん、大学院の同級生たちや先輩方にさまざまな情報や刺激を与えていただき、日々楽しく過ごしています! 大学時代には書道専修で筆を持ち、紙を前に実技、という授業があったのですが、大学院では自分で調べ、考えたことを発表する演習形式がほとんどです。初めは、慣れずに、先生方や同級生に手取り足取り教えていただき、なんとか演習発表を終えることができました。しかし、文献を調べていると、「これは何?」「どういう意味?」と今までの私が知らなかった「不思議!」がたくさん出てきます。そのような時、さらにいっそう深く調べ、考察できる環境にあることに幸せを感じています。今後も演習発表形式の授業は続くので、後期の授業も頑張ろうと思っています! また、大学院生としては書道から離れる形になってしまいましたが、今でも書道教室に通い続けています。やはり書くことは楽しいと思います。そして、書道教室で小学生たちに声掛けをする先生の様子を見たり、生徒の皆さんに関わったりすることで、教員になりたいという気持ちを再確認することができています。先生方、友人、家族、多くの方々に応援していただいて学び続けられる、ということを忘れずに今後も精進していきたいと思っています。


【写真】指導教員の吉井美弥子教授と一緒に

■大学院への進学を検討している在学生へメッセージ
学部よりも深く学ぶことができます。学部で「もっと知りたい!」と思えることに出会えたら、それを深められるチャンスでもあります。そのためには、今の学びが大切だと思います。新型コロナウイルス感染症の流行により計画変更があったり、卒論の文献調査ができなかったり、困難もあるかと思いますが、まずはあきらめずに頑張ってください!私にできることがあれば、相談に乗ります。院生室でお待ちしています!

<吉井美弥子教授からメッセージ>
書道専修を卒業した魚地さんですが、以前から平安朝文学への興味を持っていらしたとのこと。大学院に入学し、改めて日本文学の研究方法を学ぶとともに、古典教育の問題に取り組み、いきいきと研究に取り組んでいらっしゃいます。学外の研究会にも積極的に参加し、何事にも真摯に取り組む魚地さん、今後いっそうの活躍が期待されます!

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