千葉県君津市にある「亀山温泉ホテル」と協働する、国際学科の2023年度PBL（Project Based Learning）プロジェクト。「国際文化PBLⅡA（2年次・必修科目）」、「国際文化PBLⅢA（3年次・必修科目）」の授業内で行われているこのプロジェクトには、国際学科の2年生と3年生が参加しています。

このプロジェクトでは、「一人ひとりが、それぞれの目的意識を常に持つこと」を意識しながら取り組んでいます。また、各々が持つ目的意識を最初に共有し、他人の考え方を尊重すること、新たな視点を発見することを目標にしています。プロジェクトに取り組む上では、自分たちが立てた目的意識を忘れずに、ゴールへの具体的なイメージを常に持ち、企画を進めています。

プロジェクトの初めに、マーケティングの基礎知識を身につけるため、2冊の課題図書を読み、そこから得た知識や考えを皆で共有しました。そして、読書から得た知識を元に、今回、協同していただいている亀山温泉の現状・課題に合わせた、プランの作成に取り掛かりました。
プランの作成は、2つのチームにわかれ、2年生リーダーを筆頭に取り組んでいます。

①“大正レトロ”をイメージしたグランピング施設における宿泊プラン（以後︰グランピングプラン）、
②亀山の豊かな自然を活かしたピクニックと“おしゃれさ”を融合させたプラン（以後：おしゃピクプラン）を作成しています。

プランの作成のために、亀山温泉に2度、訪問しました。
1度目の訪問では、プランを実現化するために、亀山温泉の強みや弱みを、五感を使って調査。事前にホームページの写真や口コミなどのネットの情報や、ホテルのオーナーである鴇田様から伺ったお話などからイメージを膨らませ、プランの構成を練っていきました。しかし、実際に訪れて感じたホテルの雰囲気が異なり、プランについて、いくつかの課題を発見することができました。

訪問後、おしゃピクプランチームは、雨天時におけるコースの変更など、様々な状況における対策を、細かいシチュエーションに分けて考えました。また、グランピンプランチームでは、グランピングの企業の方とミーティングを行い、プランについて意見を頂き、実現が不可能なことや、改善点を細かく修正。両チームとも亀山温泉の魅力を引き出せるプランを販売できるよう、学生たちは注力しました。

2度目の訪問では、商品化に向けて、お互いのチームで作成したプランを体験しました。実際に「お客様目線で体験する」ことによって、物やスケジュールの微調整を行う必要に気づいたり、現状でお客様に体験してほしい大正ロマンの空間作りが不十分であると感じたりと、再度、改善点を見つけることができました。一方で、プラン内容の魅力を再発見し、実現をより身近にイメージすることができるようになりました。

今後は改善点を活かしたプランの調整や細かい料金設定、宣伝写真・動画を作成し、販売に向けて進めていきます。
プランの販売まで、どうぞお楽しみに！！
（文責：国際学科3年 成松あゆみ・国際学科3年 湯澤奈千）

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