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「自分自身や他者の心理に興味がある方には、ぜひ心理学を学んでいただきたい」(中川高助手)

■専門・研究分野
臨床心理学、災害精神医学
■心理学を学ぼうと思ったきっかけを教えてください
自然災害をはじめ、生涯においては、不可避かつ予測が困難なトラウマティックな出来事が発生し得ます。トラウマティックな出来事を体験すると、多くの人が精神的なストレスを感じます。それは出来事に対する自然な反応であり、時間の経過とともに軽減していくことが多いのですが、長期に渡って強いストレスに苦しむ方もおられます。そこで、トラウマティックな出来事が発生する以前の平時から、備えておくことができるような方法はないのかと疑問を抱き、心理学を志しました。
■心理学は人間にとって、どのように役に立つと思いますか?
自然災害などに代表されるトラウマティックな出来事以外にも、日常的に誰もが多かれ少なかれストレスを感じます。ストレスなどの精神的な反応を引き起こす要因は多岐に渡り、心理的な視点からのみではなく、生物学的視点や社会的視点といった多角的な視点(生物・心理・社会モデル)で捉えていくことが必要です。心理学は、たとえば、ある人に起こっている(あるいは起こっていない)事象を探求する手掛かりとして役立ちます。
■先生が自分自身をリラックスさせるために日頃、行っていることや、好きなことを教えてください
自分にとって考えたくないことを頭の中から振り払おうとすると、余計にそのことを考えてしまい、結果的に考えたくないことでいっぱいになってしまいがちです。そのため、普段から何も考えない時間、あるいはその瞬間、瞬間に起こっていることに注意を向ける時間を作るように心掛けています。そのひとつとして、今は筋トレにはまっています。
■宮城県で働いていた時に、印象に残っているエピソードを教えてください
心理学を志したきっかけでも述べましたが、自然災害はさまざまな被害をもたらします。その一つに精神的なストレスがあります。私は和洋女子大学に入職する以前は、東日本大震災で被害を受けた地域である宮城県で、臨床・研究活動を行ってきました。業務の一環として被災された方々の心のケアにも携わってきましたが、私にとって、たくさんのことを教えていただいた貴重な経験となっています。
■学生たちへのメッセージ
人は一人で生きていくことは困難で、多くの人との関係の中で支え合いながら生活をしています。自分や他者との関係を理解し、行動するためにも、心理学的な知識は役に立ちます。公認心理師や臨床心理士といった資格取得をめざしている方、将来、心理職に就きたいと考えている方はもちろん、少しでも自分自身や他者の心理に興味がある方には、ぜひ心理学を学んでいただきたいと思います。私自身、たくさんの学生の皆さんと出会い、お互いに刺激しあいながら、一緒に心理学を学んでいきたいと考えています。
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【入試情報】
一般選抜A日程:2023年1月6日(金)~1月16日(月)出願締切
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大学入学共通テスト利用選抜Ⅰ期:2023年1月10日(火)~1月30日(月)出願締切
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