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留学生インタビュー Vol.1「伝統文化を継承する日本で、大好きな書道について深く学びたい!」

王 素(オウ ソ)さん

日本文学文化学科2年生(※取材時)
出身:中国 内モンゴル

【写真】はじけるような笑顔がチャームポイントの王さん。取材撮影中も明るく話す姿が印象的でした

■留学する前、中国では何を勉強していましたか?
私の故郷は内モンゴルです。中国の北の方に位置しているので、冬は結構寒いところです(私はモンゴル族ではありませんが、モンゴル語と日本語が似ていると聞きました)。留学する前は、教育に関することを学んでいました。書道は10年ぐらい学んでいます。

■日本に留学したいと思ったきっかけと、留学の経緯を教えてください。
2016年に初めて日本へ旅行に来て、その時から日本のことが好きになりました。中国に戻ってからも、日本に留学したい気持ちをずっと心の中で持っていました。日本は伝統文化を継承する精神が強く、書道の創新(革新)も発達しているので、自分の興味深い分野について学び、また違う文化を体験したいと思い、留学することを決意しました。そして、2018年には日本語の勉強を始め、自宅で筆を使って仮名を練習し始めました。2019年から留学の準備を進めて、2月に留学許可をもらい、4月3日、日本に到着しました。

【写真】中国の自宅で、中国語の書を練習する王さん。チャイナドレスのような衣装は、漢民族の服「旗袍(チポ)」。王さんによると、『日本でいう“着物”です』

■和洋女子大学を知ったきっかけは何ですか? また、入学の決め手を教えてください。
大学で書道を勉強したいと思っていたのですが、書道が専攻として設置されている学校が少なく、日本語学校の先生がたくさん調べてくださった学校の中から、和洋女子大学を知りました。
入学前に試験と面接があり、とても緊張しました。留学生としての試験は「小論文を書くこと」。小論文を書く時は、自分の考えと論点をはっきり書いて、箇条書きのような流れで書くと、理解してもらいやすいと思います。面接の前には、日本語学校の先生とたくさん練習しました。とても有難かったです。

■和洋女子大学の第一印象はどうでしたか?
2020年8月頃、コロナ禍では珍しく、和洋女子大学の対面型のオープンキャンパスがあったので参加しました。先生たちがいろいろな和洋の特色を紹介してくださり、その時に接した皆さんが優しく、学内がとてもいい雰囲気だと感じました。また、和洋女子大学は、女子大なので安全な環境だと思いました。学習の環境もいいと感じました。

【左写真】友人と観光で東京大学を見に行った時のもの。
友人との旅行が大好き!な王さん
【右写真】寮の自分の部屋で、書道の練習をしている様子。
これは中国語の文章だそうです

■日本での大学生活はどうですか? 特に興味を持っている授業と、その理由も教えてください。
1年生の時は、ほとんどオンライン授業でしたが、今年から大学に通えるようになると、やはり元気な雰囲気を感じ、本当の大学生活をしているという気持ちです。忙しくて、充実した生活を送り、勉強の面でも、たくさん知識を身につけることができて、嬉しいです。いい友達ができたことも、重要なポイントです。
特に興味を持っている授業は書道の授業ですね。1年生の間は楷書法を学んで、今年からは行書を学んでいて、超嬉しいです。書道をする時は、心を静かにして、深い心の快適さを感じながら書きます。また、「日本語学概説」(担当:間淵洋子教授)の授業も大好きです。言語を学ぶことは文化を知るだけではなく、人間が使っている言語の本元のことを探究できると思うからです。

■日本の好きなところ、好きなものを教えてください。
日本料理が本当に大好きです。例えば、おでんとか、お寿司とか、刺身とかをよく食べています。日本の街には、木が少ないと思っていたので、公園へ行くことが好きです。公園の中、緑豊かな植生や大自然の近くへ行くと、とっても気持ちがいいです。また、動物園へ行くことも大好きです!!!可愛い動物がいますから。

【写真】今年の4月に、千鳥ヶ淵の桜を見に行ったそう

【右写真】来日2年目に、友人と見に行った富士山

【写真】埼玉県にある、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園にて

【写真】緑が多くて景色がよくて、とっても楽しかった!と話してくれました

【左・中央写真】横浜の中華街や、東京ディズニーランドにも、
友人と一緒に訪れたそう
【右写真】静岡の伊豆への旅行先で撮影した、
友人との思い出の写真を見せてくれました

【写真】和洋女子大学の同級生と王さん。
『日本人で一番の友人です!』

■いま、学生生活でハマっていることはありますか? また、休日の過ごし方を教えてください。
休日には、友達と外食したり、読書や、書道の練習などをして過ごしています。4カ月間の大学の勉強はとっても大変なので、リフレッシュするために、毎学期が終わると必ず1カ所は旅行に行きます。旅行から帰ると、また勉強を頑張ろう!という気持ちになれるんです。
いまハマっていることは沈香の匂いです。お気に入りは、京都の有名な店「鳩居堂」。約350年以上の歴史があり、日本の伝統を守るいい店です。書道用具を販売し、一緒に沈香も販売しています。書道をしながら、沈香に火をつけて、匂いを楽しむ。そんな生活は、最高だと思います。 

■最後に、今後の目標や、将来の夢はありますか?
今後の目標は、優秀な成績を取って、たくさん知識を身につけて、書道の技法をもっと良く伸ばすことです。将来の夢は、書道に関する職業に就くこと。書道の先生や、研究者などになりたいと思っています。頑張ります!

【写真】一人暮らしの部屋で、書道の道具と一緒に撮影

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