キーワードで学ぶ国際観光確定版

69 城郭 日本の城の特徴は天守という建造物である。石垣で囲まれた土地の上に建て られた幾層にもわたる木造の高層建築である。一番上の屋根の両端には、城の 守り神である鯱(しゃち)が取り付けられている。城の種類には、平地につくら れる平城(ひらじろ)、丘陵部などにつくられる平山城(ひらやまじろ)、山上や 尾根(おね)に作られる山城(やまじろ)の3種類がある。平城は国や民を支配す るための城であるが、山城は敵の攻撃から自国を防衛するための城である(平 山城は中間)。 別名白鷺城(しらさきじょう)と呼ばれ壁の色が白い姫路城や、天守の側面が 黒い板で囲まれている松本城が有名であり、外国人観光客も多い。桜の季節に 大阪城や弘前城には多くの観光客が集まる。 【参考文献】朝日新聞出版編(2016)『TRADITIONAL JAPAN日本の伝統&絶景100』朝日新聞 出版. (山下景秋) 神社仏閣 神社とは神を祀(まつ)る聖なる施設のことであり、全国に8万社ある。祀ら れる神は八百万(やおろず)あると言われ、山や滝、岩、木や人物などが祀られ る。三重県の伊勢神宮や天皇を祀る京都の平安神宮や東京の明治神宮、大国主 命(おおくにぬしのみこと)を祀る出雲(いずも)大社などが知られる。外国人観 光客に特に人気があるのは、京都にある伏見稲荷(ふしみいなり)大社(赤い鳥 居が続く風景が人気)や広島の厳島(いつくしま)神社(海上に浮かぶ鳥居と神殿 が人気)である。 寺院とは仏教における祭祀(さいし)のための施設のことである。現存する最 古の木造建築として法隆寺が有名である。外国人観光客に人気があるのは、東 京浅草の浅草寺(せんそうじ)や京都の清水寺、大仏で有名な奈良の東大寺(と うだいじ)など。京都や奈良には多くの素晴らしい神社仏閣があり、多くの観光 客が訪れている。 【参考文献】朝日新聞出版編(2016)『TRADITIONAL JAPAN日本の伝統&絶景100』朝日新聞 出版. (山下景秋)

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