キーワードで学ぶ国際観光確定版

68 サイクル・ツーリズム サイクル・ツーリズムとは、自転車を活用した観光の総称で、その中には、 「自転車イベントに参加する」「自転車ロードレースやBMX の大会を観戦する」 「サイクリングロードを整備して自転車愛好家を集客する」「自転車を輸送(サ イクルトレインなど)・レンタルするなどでツアーに取り入れる」などの様々形 態が含まれる。自然豊かな地方を自分の足で回れることに魅力を感じる国内の 愛好家も多いが、訪日外国人が団体バスではなく自分のペースで観光地を回る ためのレンタルサイクルやガイド付きのサイクリングツアーも人気がある。 茶道 茶道(さどう)とは、 伝統的な様式にのっとって客人に抹茶を振る舞うことで、 茶の湯とも言われる。茶を点(た)てる作法を点前(てまえ)と言う。茶の湯を大 成させたのは、千利休(せんのりきゅう)である。3 畳や2 畳の狭い茶室を造っ てもてなした。その後、表千家(おもてせんけ)、裏千家(うらせんけ)などの流 派が生まれた。茶の湯の手順は、(1)茶碗に抹茶を入れて釜の湯を注ぎ、竹製の 道具である茶筅〔ちゃせん〕でかき回し泡立てる。(2)手で茶碗を取り、左の手 のひらにのせ回し飲みする。茶碗には正面があり、運ばれてきたときに向けら れた側が正面になる。 お茶をいただくときに、茶碗を回して飲む。(3)飲んだ 後を指先でぬぐい、指は懐紙〔かいし〕という紙で拭(ふ)く。茶道は、抹茶を 飲み楽しむ事以外に、茶室や庭、茶碗などの茶道具、懐石料理や和菓子などを 楽しむものである。また礼儀作法や、客人を気持ちよくもてなすための点前〔て まえ〕作法を重視する日本文化である。 【参考文献】①朝日新聞出版編(2016)『TRADITIONAL JAPAN日本の伝統&絶景100』朝日新 聞出版. ②ランダムハウス講談社編集部(2007)『京都の事典』武田ランダムハウスジャパン. (山下景秋) 【参照項目】モノ消費からコト消費 【 参 考 文 献 】「 サ イ ク ル 観 光 」 国土交 通 省 ( https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/good-cyclejapan/tourism/) (藤丸麻紀)

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