キーワードで学ぶ国際観光確定版

80 和食 日本の料理。自然の新鮮な食材を生かし、季節を感じさせる料理である。 昆布と鰹節でとるうまみ成分である「だし」が味付けの基本を形作る。和食 は通常、ご飯、みそ汁、漬物を基本とし、それに魚料理(刺身や焼き魚、煮魚) や天ぷらをつけることが多い。外国人観光客にとって和食は健康に良い料理と して、また欧米とは全く異なる味付けやコンセプトが興味をそそるものとなっ ている。特に、寿司が世界的に人気で、多くの国に寿司屋はふつうに見られる。 最近は、天ぷら、鰻、かつ丼、焼き鳥なども人気を集め、さらにラーメン、カ レーという外国由来の料理ですら、日本特有のものに替えられたこれらの料理 が世界的な人気になっている。また、日本の弁当も、中身の種類が多く色鮮や かでカワイイ飾り立てが人気で注目されている。さらにこれからは、豆腐、こ んにゃく、ゴボウ、レンコンなど日本特有の素材を生かした簡単な日本の食材・ 食べ物も注目されるに違いない。 【参考文献】朝日新聞出版編(2016)『TRADITIONAL JAPAN日本の伝統&絶景100』朝日新聞 出版. (山下景秋) 和服 日本の伝統的な着物。鎌倉・室町時代の、小袖(こそで)、袴(はかま)、衣(き ぬ)からなる衣袴(きぬばかま)が簡略化されて小袖のみとなり、後に染色を施 した小袖を帯で止める現在の着物になった。 季節や冠婚葬祭などの行事に着る。 男性用、女性用、大人用、子供用、正装、普段着などがある。女性用の正装 は、結婚式などの儀式や茶会などで着られる。振袖(ふりそで)は未婚の女性が 結婚式や祝賀会で着る正装。留袖(とめそで)は裾に模様の入った正装で黒留袖 と色留袖がある。黒留袖は家紋を入れた、結婚式などに既婚女性が着る正装。 色留袖は紋付のものが多く既婚未婚を問わず着る。浴衣(ゆかた)は生地が薄手 の木綿で、夏に着用する着物である。浴衣は風呂上りに夕涼みをする時に着る。 浴衣を着たまま寝る場合もある。現在の浴衣は、夏祭りや夏のおしゃれ着として も着られる。最近、観光地では、日本の着物をレンタルして着る観光客が増えて いる。 【参照項目】 【参考文献】初心者でも安心の着付け教室ガイド.日本伝統の文化である着物についての知 識を得よう!http://www.lesson-kitsuke.com/know/type.html (山下景秋)

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz