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2019/03/11

4月から教壇に立つ4年生たちが、東北研修で石巻市・仙台市を訪れました

2月23日~24日にかけて、和洋女子大学の教職課程で学ぶ学生たち3名が「教職実践演習(4年後期必修科目)」の授業の一環として、東北研修で石巻市・仙台市を訪れました。引率は全学教育センターの田口久美子教授です。

初日はまず、石巻市の大川小学校で語り部をされている佐藤敏郎さんから、お話を伺いました。その様子は、毎日新聞のウェブサイトで公開されています(タイトルは、VOICES:東日本大震災8年 「あの日」に向き合い続ける元教諭(2019年3月8日公開))。次に、やはり石巻市で被害の大きかった雄勝小学校で、子どもたちに自立と復興教育の実践をされた徳水博志先生を雄勝ローズファクトリーガーデンに訪ね、お話を伺いました。ここは、被災した人々の心をいやす空間として、持続可能な街づくりとして、また地元の若者が生活する場として、地域の人々が立ち上げた「雄勝花プロジェクト」の活動拠点にもなっています。


【写真】徳水先生と、雄勝ローズファクトリーガーデンにて

このガーデンやプロジェクトの理念には、人とつながり、希望を紡ぐという、徳水先生が雄勝小学校で実践された復興教育の理念が息づいていると感じました。この貴重な教育実践は、『震災と向き合う子どもたち-心のケアと地域づくりの記録』(新日本出版社、2018)という1冊の本にもまとめられています。

1日目最後は、東日本大震災当時、七十七銀行女川支店で働いていた息子さんをなくされた田村孝行さん・弘美さんご夫妻からお話を伺いました。かけがえのない息子さんが、夢に向かって一生懸命生きてこられたこと、ご夫妻からの、「人の命を守れる先生になってください」との言葉を学生たちは胸に刻みました。


【写真】田村さんご夫妻と、これからの教育に向けて希望を誓いました

2日目は、石巻市内で「放課後こどもクラブBremen」を主宰する、寳鈴子先生に石巻市内の復興の様子を案内していただきました。高台にある日和山(ひよりやま)に上った後、被害の大きかった門脇地区にたてられた「まねきショップ」を訪問し、店主でかつ、かどのわき町内会会長の本間英一さんからお話を伺いました。復興の過程でのさまざまな難しい問題を聴かせていただき、学生たちは、現場に足を運ぶことでしか知りえない問題があることを学びました。

午後は仙台に移動し、「3.11を語りつぐ会シンポジウム 子どもたちへ」(ホップの森ホール)に参加しました。前日にお会いした徳水先生をはじめ、被災した方々の気持ちや教育実践の在り方、復興教育や街づくりについてのお話を伺いました。大人目線だけでなく、子ども目線に立って、震災をとらえ、震災学習を進めていくことの重要さなどを学びました。(文責:田口久美子教授)


【写真】仙台・ホップの森ホール前にて、瀬成田先生とともに

<田口久美子教授よりのメッセージ>
教員としての巣立ちを目前に、学生たちは改めて、教育についての洞察を深め、一人ひとりの命の尊さや子どもたちの命を守ることの重要性を学びました。また、石巻市をはじめとした現地の方々が温かく迎えてくださったことに感動し、人々の思いやりの深さを胸に刻んだ旅ともなりました。今回の東北研修は、「教師(学校)の判断や行動の重さ」を学生たちが直接肌で感じて理解できる貴重な研修となりました。震災のその時と場の近くに居合わせた我々は、この記憶を教壇に立つ学生に確実に伝えることが責務ととらえ、これからも、教員の育成に力を入れてまいる所存です。
最後に、2日間の東北研修は、宮城県で中学校の教員をされている瀬成田実先生と石巻市の寳鈴子先生のご協力なしには実現しませんでした。お二人の先生方には、この場を借りてお礼と感謝を申し上げるとともに、ご協力いただいたすべての方々にお礼申し上げます。

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