キーワードで学ぶ国際観光確定版

85 その場所の昔の様子が見られるARアプリ 広島の原爆投下以前の白黒写真を集めてカラー化したものを現在の衛星写 真に重ねて見られる「記憶の解凍」というARアプリを広島の高校生などが開発 した。同様に広島原爆のデジタルアーカイブスを地図とARで閲覧できる「ヒロ シマ・アーカイブARアプリ」や、「ナガサキ・アーカイブARアプリ」もある。 また、各地の古地図アプリも開発されている。これはGPSと地図サービスとを 連動させ、今いる場所の古地図を確認できるもので、歴史散策イベント等でも 活用されている。 【参照項目】 【参考文献】「カメラを向ければ被爆前の広島 高校生らがアプリ開発」朝日新聞2019 年2 月1 日 (藤丸麻紀) ハブ空港(ハブ・アンド・スポーク) ハブ空港とは地域の拠点となる空港で各地から来る路線を中継してまた別 の各地へと乗り継ぐ拠点となる。もとは自転車の車輪のイメージから来ており、 ハブとは車輪の中心の軸、スポークはそこからタイヤの方へ伸びる放射状の線 を意味する。アジアでは最初のものがシンガポールのチャンギ国際空港で、人 口500万程度の小国シンガポールでこの巨大空港が果たす役割は、もともとア ジアを中心に各国から来た乗客がここで乗り換えてまた別の目的地へと向かう という中継拠点であった。今日では、めざましい経済発展を背景に、アジアで は韓国の仁川や中国の浦東、香港、タイのスバンナプームなどの巨大空港がこ うしたハブ空港の役割を果たしている。 【参照項目】観光における交通 【参考文献】①花岡伸也(2011)「アジアのハブ空港間競争」アゴラhttp://agoraweb.jp/archives/1262524.html ②花岡伸也(2011)「ハブ空港には種類がある」アゴ ラhttp://agora-web.jp/archives/1156903.html (金丸裕志)

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz