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2009/06/01

『ウィリアム・モリスとケルムスコット・プレス』

展示期間

2009年4月3日(金)~ 5月30日(土)

解説

 William Morris(ウィリアム・モリス) は19世紀末のイギリスにおける最も名の知られた詩人であり、工芸デザイナー、経営者、作家、社会思想家として、多方面で大活躍をした。

 1834年に生まれ、1896年に没した彼の生涯は、ほとんどヴィクトリア時代にわたっており、産業革命の成果ともいえる工場での大量生産される商品が、労働の喜びや手仕事の美しさを失っていくことに強く異議を唱え、インテリア製品や美しい書籍を作り出すためモリス商会を設立した。

 生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想とその実践(アーツ・アンド・クラフツ運動)は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流になったといわれる。

 彼は中世の装飾写本を手本とした「理想の書物」の実現を目指し、1891年私家版印刷工房”ケルムスコット・プレス”を設立した。

 モリスにとって書物とは、各頁が読みやすいことが大原則であり、読みやすさを基本にした3種類の活字「ゴールデン活字」・「チョーサー活字」・「トロイ活字」をデザインし、レイアウトや紙、インクにまでこだわり、当時主流となっていた輪転印刷を使わず、すべて「手引き印刷機」で行っていた。

 このためケルムスコット・プレス版は小部数の高価な美術書となってしまい、一般市民ではなかなか手に入れられなかった。

 モリスがケルムスコット・プレスを設立したのは、彼が57歳のときであったが、5年後にはこの世から去り、さらに2年後にプレスは閉鎖された。

 この間に、53部66冊の本を出版した。この中には世界三大美書の一つといわれる「チョーサー作品集」が含まれており、当メディアセンター図書館ではこの全巻を所蔵している。

 今回の展示では、「チョーサー作品集」をはじめとして、ウィリアム・モリスが手掛けたケルムスコット・プレス刊行の貴重書を展示する。

画像

チョーサー作品集 『The works of Geoffrey Chaucer』より 931:C36 貴重書


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