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2011/04/07

『大職冠(たいしょくかん)』―藤原鎌足の物語を絵巻でよむ

展示期間

12月6日(月) ~1月31日(月)

解説

 大職冠とは647年から685年まで日本で用いられていた冠位の最上位である。中臣鎌足(614-699)が臨終に際して、天智天皇から藤原姓とともに与えられた。史上、他の授位者はなかったので、大職冠とは鎌足のことになった。

 藤原氏の始祖である鎌足は、中大兄王子(後の天智天皇)を補佐して、大化の改新を推進し、天皇を頂点におく中央集権国家(律令国家)体制の基礎を築いた。

 「大職冠」絵巻は、幸若舞(こうわかまい)の一作品を絵巻に仕立てたものである。幸若舞とは室町時代に流行した語りを伴う曲舞(くせまい)の一種で、能や歌舞伎の原型といわれている。「大職冠」は語り台本を読み物に転用した絵巻や絵本、読み物としても人気があった。謡曲(ようきょく)「海人(あま)」と共通性があり、大職冠物と呼ばれる浄瑠璃や歌舞伎が多数上演されている。

 興福寺の歴史や、海女が祭られている香川県の志度寺(しどじ)縁起など、この非現実的で奇想天外な物語は、歴史をも感じさせてくれる。鎌足邸、唐の皇帝邸、航海、海上戦、竜宮界など、場面が次々に展開し、出会いと別れ、恋のかけひき、潮のにおい、風の音、喜びも悲しみも盛りだくさんで、舞台芸術らしい華やかな物語である。

画像

大職冠 『大職冠』より
912.2:Ta24:3 貴重書


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