わが国のジェンダーギャップは大きく、その解消の道も明るい見通しは持てない状況にあります。SDGsについて学生たちと話し合うと、話題は課題のNO5ジェンダー平等に集中します。女子学生たちはジェンダーギャップを肌で感じているのが実態なのです。この日本の現状を踏まえ、女子教育を専門とする本学は、女子差別が残る社会を変えるべく、ジェンダー・ダイバーシティ研究所を創設することとしました。差別が良いことかといえば、良くないに決まっています。男女差別は良くないし、性別マイノリティの差別も当然良くないことです。その他、人や国籍よる差別、障害や容姿による差別も同様です。社会にはさまざまな差別が蔓延しているのであれば、そこは是正する努力をしていく必要があります。和洋女子大学は、ジェンダーやマイノリティの差別を大学として是正するための知の蓄積とその発信を担うための機関としてジェンダー・ダイバーシティ研究所を設けた次第です。すでに多くの大学でもこうした研究は行われていますが、和洋女子大学は女性の生涯、ライフコースを見据えたジェンダー平等を研究していく所存です。5
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