262024年12月5日(木)18:00~19:30「社会貢献とボランティア」の授業とジョイントによるイベントとしての更生保護に関する講演による意見交換会に参加した。意見交換会では、ダイバーシティ推進の立場から、障害のある生徒の就労や社会参加に尽力されている市川大野高等学園の取り組みのすばらしさに言及した。本学共通総合科目の「社会貢献とボランティア」(ジェンダー・ダイバーシティ研究所研究員 奈良玲子が担当)では、学生たちが社会の様々な事象に目を向け、 地域や学校などでの社会貢献活動に参加する目的、方法を学び、実際に実践することにより、社会との繋がりを実感し、社会問題を自身の課題として捉えながら解決する方策の手がかりを学ぶことを目的としている。本授業の趣旨は、共生社会の構築の実現に向けて研究を進めるジェンダー・ダイバーシティ研究所の目標と合致していることから、共通総合科目の授業「社会貢献とボランティア」とジェンダー・ダイバーシティ研究所のジョイントのイベントとして、千葉保護観察所の里見有功保護観察官をお招きし、講演をいただくこととなった。テーマ:更生保護―立ち直りを支えるしくみー「罪を犯した者はやがて社会へ復帰する」という原則を基盤として、罪を犯した人たちが円滑に社会復帰を果たし、社会の一員として健全な生活を営めるように支援する更生保護について、ご講演頂いた。特に更生保護の枠組みにおいて保護司、更生保護施設、協力雇用主、更生保護女性会、BBS会などのボランティア関係機関・団体が果たす役割について言及があった。これらの機関・団体は保護観察の対象者に対し、再犯の防止を図るとともに、社会の一員として自立できるように支援することで、円滑な社会復帰を促進する役割を担っている。その現状について具体的な事例を交えながらご説明頂いた。参加学生からは「全く知らなかった日本社会の側面を視座した」、「日本の更生保護システムの温かさにふれ感動した」、「人にやさしい国に生まれ、生活していることに感謝した」等々、大きな感銘を受けた様子が後のリアクションペーパーからよみとれた。
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