和洋女子大学

企業の方からのメッセージ
日興アイ・アール株式会社
代表取締役社長
中村 佳代
(和洋女子大学 卒業生)
―どのような事業展開をされ、そのために何を大切にしていらっしゃいますか?
当社は、SMBC日興証券の子会社として企業のIR(インベスター・リレーションズ)活動を支援し、企業と投資家を繋ぐお手伝いをする専門会社です。IRコンサルティング、ホームページランキング、IR動画配信、決算や個人向け説明会など、多岐にわたるサポートを行っています。大切にしているのは、企業価値向上のために企業と投資家との信頼関係の構築をめざすことです。また、急速に進化・変化する世の中で、求められている事を俊敏にとらえ、情報を企業に提供し、投資家に発信しています。プロとしての意識を高く持ち、業務推進する事を心がけています。
―事業にAIを導入している事例はありますか?
SMBC日興証券では、AIを活用したサービスとして、効率的な運用が期待できるポートフォリオを提案する「AI株式ポートフォリオ診断」や国内株式の株価をリアルタイムで見守り、投資戦略に基づいた売却タイミングをお知らせする「AI株価見守りサービス」を提供しています。また、2023年にはお客様の関心の高い商品・サービスを予測する「AIパワードスーツ」を開発しました。さらに、業務効率化をめざし、全社員が使えるツールとして、チャット形式で使える『NIKKO-AI』や、生成AI初心者でも活用できる『My Buddy』というポータルを導入しています。
―今後、AIを活用した業務に期待している部分があれば教えてください。
私たち対面証券(店舗展開)の強みは、お客様に関するデータや売買履歴だけでなく、営業員との対話の履歴を保存している点にあると考えています。今後、AIを活用して、お客様との対話履歴などのテキストデータを深く分析し、よりパーソナライズされたサービス提案ができると期待しています。生成AIを活用することで、顧客理解を深め、最適な提案が可能になると考えています。
―「求められる人材」になるには、AIをどのように使いこなす資質やスキルが必要だと考えますか?
AIを効果的に使いこなす資質やスキルが重要です。データ分析能力やビジネス理解力が不可欠であり、データを理解し、洞察を引き出す力が求められます。具体的な課題を解決するため、問題解決能力や柔軟な思考も必要です。また、AIの結果を他者に分かりやすく伝えるためにコミュニケーションスキルも大切です。チームでの協力や意思決定を円滑に行うために必要なスキルです。さらに、学習意欲や変化に対応できる柔軟性が求められ、急速に進化するAI技術に対応する姿勢が重要だと考えられます。そして学生時代に培った人間力を基に、あきらめない力をAI時代に活かしていくことが期待されます。これらのスキルと資質を身につけることで、AIを活用し、社会に貢献できる人材となると考えています。
―御社から見た和洋女子大学 AIライフデザイン学部(仮称)の魅力を教えてください。
従来の学問とデジタル技術を融合する多様な学びは、社会の複雑な課題に対処する能力を高めると思います。実践的なカリキュラムによって、理論だけでなく、実際のビジネスや社会での応用力を身につけることができると考えます。また、女性の経済的および人間的な自立をめざす教育は、今後の社会に貢献できる人材を育成するために重要なことだと考えます。さらに、AI技術は今後ますます重要かつ成長を続ける分野であり、将来的なキャリアの選択肢を広げるものとなるはず。社会課題の解決に貢献できるスキルを身につけることができる点も大きな魅力ですね。将来の社会生活の中で大きな自分自身の力になる学びが得られる学部になりそうですね!
―AIライフデザイン学部(仮称)で学び、社会で活躍しようと考えている高校生に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
働く女性の活躍にはまだ課題が残っており、特に賃金格差やキャリアアップのハードル、リーダーシップの不足が指摘されています。しかし、和洋女子大学のAIライフデザイン学部(仮称)では、女性の活躍を意識した教育やリーダーシップを学ぶ環境が整っています。AI技術を学ぶことで将来のキャリアの選択肢が広がり、未来の社会に向けて大きく成長する場となるでしょう。学生の皆さんは、基礎的な知識をしっかりと学び、実践的な経験を積むことが大切だと思います。AI分野は日々進化しているため、継続的な学習習慣を身につけることも重要です。AIの成果を他者に伝えるためのコミュニケーション能力の向上もとても大切です。
一日一日を大切に過ごし、自分自身を信じて夢を持ち、努力を惜しまず、前向きな姿勢を忘れないようにしてください。和洋女子大学での学びを通じて、学生の皆さんがAIを駆使して社会に貢献できるリーダーとなることを期待し、楽しみにしています。