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心理学科

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投稿者: shinrigaku
2016/12/27 18:30

「アイデンティティIdentity」とは何だろう?
「自分が自分でない感じがする」「本当の自分って何だろう」皆さんもこのような悩みや疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。この問題を考える手がかりを与えてくれるのが、「アイデンティティIdentity」という視点です。「アイデンティティ」という言葉は、映画や小説、倫理の授業などで聞いたことがある方もいらっしゃると思います。それでは、「アイデンティティ」とは、どのような意味なのでしょうか。下の図①をご覧ください。

 
















学生証、免許証、レンタルビデオショップの会員証明などは、「IDカード」と呼ばれます。この「ID」が実は「アイデンティティ」を指しているのです。「IDカード」は「私」が「カードの持ち主」であること、つまり「私=カードの持ち主」を証明してくれます。この「=」(イコール)の働きがアイデンティティというわけです。

青年期に生じるアイデンティティの悩み
「=」(イコール)というアイデンティティの意味から、青年期に生じやすい悩みを理解したのがエリクソンEriksonE.H.という研究者です。子どもから成人への移行期である青年期には、「I(みる自分)」と「me(みられる自分)」が分化していきます。たとえば、この記事を読みながら「わくわくしてきた」「お腹が空いてきた」と自分で、自分のことをふり返ることが「I」が「me」をみている状態といえます。

下の図②をご覧ください。「好きな自分」「嫌いな自分」「友だちと一緒にいるときの自分」など、たくさんの「me(みられる自分)」が存在します。このような「me(みられる自分)」を「みる自分(I)」が自信を持って、納得して「これが自分だ」(I = me)と「=」(イコール)で結べるかどうかが、青年期のアイデンティティの感覚といえます。図②で円から外れている「me(みられる自分)」もいるように、すべての「me(みられる自分)」を自信を持って納得できなくてもよいということも、エリクソンは述べています。



同じ「自分」でも、「I(みる自分)」と「me(みられる自分)」が分かれることで、「自分(I)が自分(me)でない」などの感覚が生じることになります。一見すると「自分が自分でない」という感覚は矛盾しているようですが、「こんな私は自分じゃない!」という悩みを「I ≠ me」として理解することができます。「本当の自分って何だろう」のように「I = ?」となることも考えられます。すなわち、「自分が自分でない感じがする」「本当の自分って何だろう」のようなアイデンティティの悩みは、青年期の発達の証であるともいえるのです。

大学で学ぶ「青年心理学」
この記事で紹介した内容は、「青年心理学」という授業で扱っています。下の図③にまとめたように、「青年心理学」の授業では、相手の心に寄り添うことが「できる」、青年期の悩みの背景が心理学理論から「わかる」ことを目指して、具体的な事例やグループ討論による体験型授業で学びます。

青年心理学」は、まさに青年期を生きる高校生や大学生、さらに自らの青年期を理解したい社会人の皆さんのための授業です。興味が湧いた方は、オープンキャンパスや学校見学などで、ぜひ詳しくご質問ください。

次回のオープンキャンパスは325日(土)です。 

※ピアヘルパーは日本教育カウンセラー協会による資格です。詳細はこちらをご覧ください。
※「青年心理学」の授業紹介は、こちらをご覧ください。

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