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心理学科

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投稿者: shinrigaku
2015/10/22 12:36






高校生の皆さんへ

 「心理学って何を学ぶのですか?」という素朴な問いに応えるのはかなり難しく、何だか禅問答のようなものになりがちです。例えば、「心について学ぶ」とか「心や行動についての理論や法則、技能を学ぶ」と言われても、それほど“心”に響いてきません。しかし、少し強引かもしれませんが、私は結局どんな学問なのかよくわからない所が、心理学の良いところだと思っています。ためしに好きな言葉の後に「心理学」と付けてみてください。例えば、ゲームが好きなら「ゲーム心理学」、アニメが好きなら、「アニメ心理学」、おしゃれに興味があれば「おしゃれ心理学」といったように。例外もあるかもしれませんが、人が“好きなもの”や“大切だと思えること”について調べていくと、たいてい心理学の範囲に収まると思います。
 昨年度、私がサポートした学生たちの卒業論文も、それぞれが自分なりに“好きなこと”や“大切だと思えること”をテーマに書いていました。例えば、友人関係についての心理や、購入行動の心理、虐待の影響、人形について、ネイルについてなど。一見バラバラなようでも一致していたのは、自分のテーマが、“好きなこと”や“大切だと思えること”ということでした。
 自分が何をやりたいかわからないままに試行錯誤し、自分がこれだと思ったことに取り組み、その成果に「○○心理学」と名付けるとそれなりに学問になる―そんな「懐の広さ、深さ」が心理学にはあるように思います。ですから何か学びたいという意欲はあっても、大学に行って自分が何をやりたいのかわからない人にこそ、ぜひ心理学を学んで、試行錯誤してみることをおすすめします。

私自身のきっかけと現在の研究テーマ
 私自身は、大学3年生の時に心理学科に進学し、迷った末に乳幼児の発達心理学で卒業論文を書くことにしました。決めたときには身近に赤ちゃんがいたわけでもなく、1人の赤ちゃんを抱っこしたこともなく、まったく無からのスタートでした。教えてくれる先生がいたわけですらありません。結局、そのまま乳幼児の研究で博士号を取得しました。現在では、人間の生涯を導くものとして「愛とトラウマ」というテーマで研究しています。「愛とトラウマ」というのは、言ってみれば、自分を越える「大きな自分」です。日々の私たちは、「小さな自分」かもしれませんが、「大きな自分」とつながりを失っていないときには、生きていると同時に、生かされているという感じを持て、少ない不安や大きな活力が感じられると思います。そして、「大きな自分」に触れるためには、かえって身近な人たちや、通りすがりの人など日々出会う「小さな他者」とのつながりを大切にするとよいように思います。「小さな他者」の背後にも、やはり「愛とトラウマ」があり、「大きな他者」がいます。そうした「大きな他者」が、私たちを揺り動かし、「大きな自分」とのつながりを回復するチャンスを与えてくれるのではないかと思っています。
 やっぱり心理学は禅問答みたいだと思わせてしまったかもしれません。いえいえ、“好きなこと”や”大切だと思えること”をじっくり追いかけてみてくださいね。


 小沢先生のプロフィールはこちらから

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